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#44 探し求めていた朝ごはんを見つけた

2023/7/5
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今日のおいしい

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河村あき子
Topics
河村あき子:我最近非常想吃可颂,那种酥脆可口的口感久久不能忘怀。在巴黎郊外Le Doyenné餐厅,我找到了这种感觉,那里的早餐不仅美味,更能让人感受到农场与季节的纯粹联系。餐厅的晚餐固然精彩,但早餐更能体现餐厅的特色,让人感受到主人的用心和个性。十年前我采访过Le Doyenné的厨师James,他当时就表达了想要自己制作所有食材的愿望,如今他终于在巴黎郊区开辟了农场,实现了这个梦想。我和我的朋友平野纱季子一起去了Le Doyenné,我们都专注于食物本身,交流较少。Le Doyenné的晚餐体验就像一场以餐厅本身为舞台的演出,而早餐则更像是在一个舒适的小房间里享用的家常美味。豌豆塔尔丁的香气非常强烈,让我印象深刻。我之前很难找到自己喜欢的可颂,Le Doyenné的可颂让我印象深刻,它有着自信满满的口感。我更喜欢Le Doyenné早餐室的氛围,而不是正餐的用餐区,它更像是一个温馨的家。我一直渴望再次体验像Le Doyenné早餐那样简单而美味的食物。我期待在Le Doyenné体验不同季节的塔尔丁,例如番茄和无花果塔尔丁。Le Doyenné的农场充满了未来发展的可能性,这让我对未来充满了期待。我想以Le Doyenné的塔尔丁为主题,创作一篇关于季节性食材的文章。 平野紗季子:作为河村あき子的朋友,我和她一起去了Le Doyenné,在那里享用了美味的早餐。我们一起分享了食物,感受到了食物与季节的联系,这是一种非常美好的体验。 James:作为Le Doyenné的厨师,我致力于将美食与农业紧密结合,为食客们提供新鲜、健康的食材和美味佳肴。我希望能通过我的餐厅,让更多的人感受到食物的魅力和季节的变化。

Deep Dive

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こんにちはお久しぶりですお元気ですか 河村あき子です気がついたら前回の更新から 2 ヶ月経っていたてか 2023 年半年終わりましたねびっくりです 毎年時の経つのの速さに驚いていますが

ここ数年のあっという間感はそれまでのものと何だか一線を隠している気がしています皆さんはいかがでしょう前回ねつぶやいたと思う話したいことはいくつもあってネタはね渋滞気味なんですなのになのにそれらを話さないうちにまた新たに話したいことが出てきてですね

確か次回は生ハムがテーマってお伝えしたと思うんだけれどそれを後回しにしますなんでってね今ね私すんごいクロワッサンを食べたいんですクロワッサンそんなパン屋さん行ったらどこにでも売ってるじゃんって話なんですけれどね昨日の朝一昨日口の中にね

本当に突如クロワッサンの味が蘇ってきたんですよこのクロワッサンどこのだったっけ美味しかったよな今食べたいな今日買いに行こうでもどこだったっけって記憶をたどってですね口の中でまず味を覚えだしてるじゃんその味から私の頭の中に見えてきたのは

頭の中に見えたって変な言い方か頭の中に浮かんだのはすごくよく焼けたクロワッサンの底だったんですよでもね底を全面的に見てるんじゃなくて底側を表に向けて見てるんじゃなくてだから平面的に見ているんじゃなくて横から見た図でした丸ごとのクロワッサンじゃなくてね

ちぎってそれで現れた断面図断面図なんだけど見ているのはクローズアップしているのは底の方上部じゃなくて下の方っていうのは多分かぶりつこうとした時に自分が目にした場面が頭の中に浮かんできたんだと思うんだよねかぶりつこうとしたその瞬間焼き色の濃かった底の方を見てたんだなそのワンシーンと

口の中に甦ってきていた味が直結してその結びつきから匂いを思い出してだんだんすごく寄りで見ていたクロワッサンを少しずつ引いてみる図に変わっていってこれ全部ね頭の中で繰り広げられている回想シーンねクロワッサンを

引き出ミルズに変わっていくっていうのは要は口元から話していったってことですねで徐々にクロワッサンの背景が見えてきてああそうだこれをお店で買ったんじゃなくてあの時の朝ごはんで食べたやつだと思い出しましたあの時のというのは先週いやもう先々週だなパリ郊外のある場所に出かけたんです

ル・ドワイヤネという宿泊できるお部屋もついていて目前に野菜畑の広がるレストランを訪れました行きたいなぁいつ行けるかなぁとタイミングをずっと伺っていてですね去年の 6 月 21 日下旬にオープンしてオープン直後よりも少し落ち着いてから行きたいなぁでも日の長い季節だったら

夕暮れ時に空の色が移ろっていく中でお食事できるだろうから冬よりも春を待って 4 月の終わりくらいからが理想的かもしれないななんて思っていましたそうそうあのね初めはねレストランだけオープンでお部屋の予約はね秋に 9 月夏のバカンスが明けてからだったんですよね

写真でお食事をする場所がとても開放的な天井が高くて窓が大々的に取られた空間なのを見ていてそれでそんな空の色が変わっていく移ろっていく中でお食事行ったらいいななんて想像していたんです木曜金曜はディナーのみ週末はランチの営業もしていて

もちろん夜もパリから南に 36 キロほど離れてはいるけれどレストランの最寄り駅まではパリ市内から郊外線で電車で一本で行けるので宿泊せずにランチを楽しみに行くっていう選択肢もありますもしね車がなかったとしてもタクシーで往復するっていうのもできない距離じゃないですしね私は

朝ごはんが食べたくてですね食べたいっていうか見たいっていうかなんだろうな単純に朝ごはんが好き朝ごはんの風景がね好きなんだよねそれもあるしレストランの食事以上に朝ごはんの方がより畑と季節を純粋に味わえるんじゃないかなって思ってたんです

クリエーションという意味ではディナーもしくは週末のランチの方が楽しみがあるかもしれないけれど目の前に畑があってもしそこで積まれたばかりのフルーツや野菜が飾り気のないまま出されるとしたらそれってどんなに素敵な朝ごはんだろうってあとちょっと語弊があるかもしれない

誤解を生むかもしれないけれど恐れずに言うと朝ごはんの方がそのお店をより感じられる気がするなんて言うんだろうこれは私の勝手な考えですよ本当にそしてどこのお店でもそういうわけではないだろうけどディナーって

もしくはルドワイアンの場合だと土日のランチもね外からのゲストを迎えるための外向けのお料理で対して宿泊した人だけに出される朝ごはんっていうのはもちろん外向けではあるけれど親密さが増すというかそんな気がしてそれと訪れる方も同じだと思うんだよねディナーの方が夜空の格好

で、翌朝は滞在先の後もリラックスしているというか、もちろんね、お家にいるのとは違うけれど、でも、なんていうのかな、ドレスアップしていたのがくつろいだ出立ちになって、それを見たら、あーなんかこの人私こっちの方が好きだな、素敵だなって思うことってあるじゃないですか。素顔に近い感じ。

っていうのかな人となりが伺えるというかその感じの映画の方がいいと思うなみたいなレストランでのディナーとそこに滞在しての翌日の朝ごはんってそれに似た違いがあるように思うんですよね夕暮れ時の空の移ろいとそれをダイレクトに反射して空間全体の

シティ調が刻々と変化していくドラマチックなディナーと隠し立てのないような朝の光とではやっぱり心持ちも違ってくるもんねここでちゃんと区別しておいた方がいいのはルッドワイヤネは宿が主体でお食事もできますよっていうのではなくてあくまでもレストラン

お食事に来た人は宿泊も可能ですよというあり方ですでその朝ごはんだからそうですね宿が主体でご飯が食べられるレストランがありますよっていうケースとはちょっと違ってくるかなとは思うんですけれど

さっき目の前に畑が広がるって言いましたけどルッドワイヤネはねサンブランジョーって今でもお城があるのかもともとあったのかちょっとそれ分かんないんですが 2 世紀にわたって貴族の邸宅となっていたところで中でもジュバリー夫人ルイ 15 世の高尚だった女性ですねの邸宅でもあったそうで

これサイトに書いてあるのを読んだんだけどねジュバリー夫人ってベルバラ読んでる人ベルバラじゃなくてもいいんだけどマリン・アントワネットがすごい嫌いでずっと恋をかけなかった人って言ったらわかる人結構いるんじゃないかと思うんですけれどそれで 2 年ぐらい無視した後に新年のご挨拶かなんかの

みんながいる場でベルサイユ宮殿でなんだっけベルサイユは今日もベルサイユは大変なにぎわいですことみたいな声をかけたっていうあの場面に登場した女性ですねジューパリー夫人

その方の邸宅でもあったらしいですよレストランとゲストルームの建物は元馬小屋でその前に野菜畑が広がっているんですねその畑は古代種の野菜を栽培するために再生農法を用いていて

レストランのオープン前はコロナに入る前からだったかな入ってからだったかな忘れちゃったけどその畑でできた野菜をサイトで販売していて注文できたんですよで注文すると

パリにね 2 カ所ピックアップする場所があって一つは 11 区にあるテンブレズブレッドというパン屋さんそれと左岸は 6 区にあった一つ星のレストランがね買い取ったお肉屋さんがあったんですけどそこに配達してくれましたあとはルドワイヤネのシェフがこういう関係のあるパリのレストランには野菜を卸しているというのもちらほら聞いていました

その配達場所の一つだったテンベルズブレッドはル・ドワイヤネを立ち上げたファウンダーの一人でシェフでもあるジェームスが以前パンを焼いていたお店でもありますパンを焼いていたというかだからパン屋さんで働いてたんですよねその

ルードワイヤネのプロジェクトの前でもってテンベルズブレッドに携わるよりも前にジェームスはねシェフとして厨房に立っていたボーンズというビストロでねすでにパンを焼いていましたでなんでそれは覚えてるかっていうと美味しかったんだよねすごく

あのねお料理はね鮮明に覚えているものがそんなにないんですお皿は覚えてるんだけどでうつらだったかななんか鶏のローストはよく何度か食べた無骨な感じの料理でパンがね美味しかったんですよねあれ何年前だろうなもしかしたらもう 10 年近く前かもそのボーンズを取材した時すでに全部を自分で作りたいって言ってたんですよね

パンだけじゃなくハムとかあの時ハムももう作ってたのかな定かじゃないけどでもバターはね自家製でしたフランスは農家さんの美味しいバターがあるからバターを自分で作るっていうシェフが珍しくてとても印象的だったんですよねアメリカとかね歩行に行くと聞くけどそうあのジェームスはオーストラリアの人ですでねその時

全部自分で作りたいっていうのを聞いて私ワクワクしたんですよねそうなんだこの人そういうビジョンがあるんだってというのも最初に彼を知ったのはボンズの前にいたお店でアメリカ人シェフがオーナーのオープンキッチンのレストランだったんですスプリングっていう

私そのレストランにとてもよく行っていてだから話したことはなかったけど顔見知りであるビストロがオープンしてそうそれから少し経ってねそこの厨房にジェームスがいるのを見たときにあー今ここのシェフになったんだって初めて話をしましたそしてその後さっき名前を出した

ボーンズのシェフに今度はなって取材をさせてもらったんですがその頃彼フランス語を話さなかったんですよね私は英語がそこまでできないからでもお互いに相手の言ってることはそこそこわかるっていうので私はフランス語で質問して彼は英語で答えるっていうインタビューでしたね

そうでもねともかくねパンとバターがすごく美味しかったんですよその時ねそのボンズねパンをねサーブしてたカゴがおもちゃみたいで可愛くてどこで見つけたか聞いたら中華街の雑貨屋さんで売ってるって言われたんだよな勢いがあって活気に溢れていていい具合に力が抜けていてすごい良いお店でしたね

そこかっこよかったそこから数年を経てパリ郊外の広大な敷地で畑を始めたというのを知った時に確かに全部作りたいとは言っていたけど畑からだったか作物を作るところだったからかって

思ったんですよねそれがガストロノミーと農業料理と自然を密接に結びつけるプロジェクトというのはまた少し経ってから知ることになったわけですがプロジェクトとして発足したのは 2017 年らしいですそしてレストランとゲストハウスとしてのオープンは 2022 年 5 年をかけての

ここまでですでにだいぶ話が長くなっちゃったけどそのプロジェクトは共同発起人である人がいてその人もシェフでだからお店にはシェフが 2 人いるんですねその方とはそのもう一人の発起人の方とは私全く面識がなくてだからってジェームスのこともそんな知ってるわけじゃないけれど自分の知っている範囲でこれまでの

そんなところにですね

この春春先におおこれはチャンスじゃないっていう連絡が来ました日本からねご飯友達がパリに来ると数日滞在する予定で 1 日だけランチの予定が入ってるけど乾いてるってメッセージが届いたんですねきっと彼女のポッドキャストアジナ副音声を聞いてる方も多いんじゃないかと思います平野咲子さん

そうさきちゃんから連絡が来てこれはと思いすぐに予約がまだ空いているかをチェックしてで空いてるのが分かったから一泊で遠足どう?と提案してですね予約しましたさきちゃんとはご飯を一緒に食べに行くともしかしたらずっと食べ物の話で盛り上がるんじゃないかって思われるかもだけれど逆でね熟年夫婦くらい会話がない

少ない気がするなんでかっていうとおそらくね 2 人とも自分の中で会話しちゃってるんだよねお料理を前にしてる時会話してるっていうか対話の相手がまず目の前に出てくる食べ物なんだと思う

てかさきちゃんね一緒にして全然違ったらごめんなんだけどまず食べるじゃんそうするとさうおーとか言葉にならない声がすぐに走ったりするんだけどその後これってこれってって言い表したい言葉というか表現を探し始めちゃうと

もうそのモードに入ってる時って私昔からよくどこ見てるのって聞かれるんですけど空中のどこか一点を見つめてるみたいで自分では見てる自覚はないんですよだって見てないんだもん目がそこに向いてるってだけでいずれにしても空中をどこか見続けている時はご飯中にね鼻の中で膨らんだ匂いとか

飲み込む直前の唾液とか奥歯の裏側でいきなり姿を現した何者かに意識が集中しててその正体を探ろうとしてたり記憶をもぐらたたきと高速かくれんぼが合わさっている感じでねさらにそれを形容するフレーズがいろんな方向からベルトコンベアで流れてくるみたいなその自分の中に備わっている

味探知機が感知したものをキャッチしたいんですよねキャッチしそびれるとベルトコンビニに乗ってそのまま流れてどっか行っちゃってあれさっきポッてキャッチしたと思ってたのにいなくなっちゃったってことになるそうするとねもう戻ってこないそんな感じだから逃したくない浮かんだその時に掴まなきゃってそこに意識が行ってて

要はねそのスイッチがね作動してる時ってね人と話せないんですよねあんた誰って感じだけどだから一人でご飯を食べること多いし誰かと食べる時っていうのはそのモードに入るスイッチをオフにする感じてか自然にオフになってるかなそれがね

それがですねさきちゃんとはねオンのままご飯できちゃうんですよまあ 2 人ともどこかしらマイペースなんでしょうねそれがね多分テーブルについた時に最も強まるかもしれない普段もマイペースかもだけどテーブルご飯食べてる時が一番ひどいかもしれないうん

そんな彼女と出かけましたルードワイヤーで到着してチェックインして畑を巡ってとてもお天気の良い日で暑くて軽く汗ばんでレストラン脇のサンルームみたいなところで菜園で採れたもので作ったという冷たいドリンクをいただいて並んで置かれた二人掛けの椅子に一人ずつそれぞれ座って

気持ちいいねってそういう風を感じたらなんかこんな感じのこと前にもあったよねって思い出して一緒にスリランカ旅行したんですよね 2017 年の 9 月だからもうほぼ 6 年前その時も風を感じるとか猿の鳴き声で朝を迎えるとかそういうひと時が毎日どこかしらであったんです

スリランカは私はね宿でおかんの作ってくれるご飯を食べたいっていう目的が一つとそれとジェフリーバワー建築に滞在したいっていうのもあって 3 カ所ジェフリーバワー建築は宿泊したんですが自然と融合した施設がうち 2 カ所ありました今回はパリの郊外で全く異なる環境で

でもやっぱり風を感じてその土地との関係性みたいなものをテーマとしたところで気づいたらたまたまそうなったのだけれどそういったところに日本とフランスの間にあるような遠い彼の地でもパリでも一緒に訪れたのはなんだか面白いなぁと密かに感じていました

そんな風に畑の匂いを吸い込んでから始まったディナーどちらかというとね都会的な印象のお料理が続いた最後に肉料理の付け合わせで出てきた自家製ソーセージとジャガイモに滑り比油とリベーション

日本語だとラベージと呼ぶらしいセロリの香りをギュッて強くしたようなハーブなんですけどサイドディッシュにしてはボリュームのある付け合わせが私は好きだったなぁ個々の素材の主張をダイレクトに感じる美味しさであの場所で食べるのに一番今こういう気分だなぁ

身も心も浸したくなる一皿でした飾り気がないっちゃ飾り気がないお皿でしたねそれとね最後の最後に出てきた赤い実のフルーツのシャーベットに去年の夏の赤い実のフルーツで作った蒸留酒をね少しかけたデザートがすんごい美味しかったのねあれで締めっていうのは

もうそれまでの全部ひっくるめてすっきり持って行っちゃったような見事な皿って生き方だったなもう一回ねあれ食べたいななんか降参って笑いたくなっちゃうような美味しさでしたねただねそれらお料理を細かく云々というよりあの場所で食事のひと時を過ごしたくて

パリから足を伸ばしたいっていうのがディナーを終えた時に思ったことでしたねあの場所自体が舞台でそこに登場する人物たちとしてお料理の一皿一皿が出てくるっていうイメージかな環境もちろん空間もそして辞書に備わっている歴史も合わさって舞台でそれありきって感じがしました

それで迎えた翌朝最初に言っちゃうけど素晴らしかったですディナーの時のメインダイニングではなくて脇にあるこじんまりとしたお部屋が朝ごはん用の間であと外にもテーブルがいくつか出ていました室内のテーブルは 7,8 人座れる長いテーブルが 3 つ置いてあってだからどのテーブルにも 2 組ずつ

座ってたかな私たちもその一つに席を取りまして 3 つあるうちの真ん中気になって仕方のないビュッフェに一番近いところにその朝ごはんのビュッフェに並んでいたのはサクランボと桃クロワッサンパンをチョコラチーズとハムを巻き込んで焼いたクロワッサンくるみ入りのパンくるみ入りのパンはね前夜チーズに添えられても出てきたんですけど

あとチーズ、ハム、グラノーラにヨーグルト、蜂蜜、ジャムあとはコーヒーと自家製のジュースとミルク紅茶も頼めましたオーソドックスといえばオーソドックス一つだけチーズとハムを巻き込んで焼いたクロワッサンはフランスでは見かけないものです私が食べたことがあるのはサンフランシスコのタルティーヌベーカリーというところで

そこのはね美味しいんだけど美味しいんですよすごいめっちゃ大きくてラーメン食べたくらいお腹いっぱいになった記憶がありますジェームスはねタルティーヌベーカリーにパン酒量に行ってたらしいんですねでもサイズは本家よりもだいぶ小ぶりでしたそのビュッフェだけでもねうわぁ全部食べたいどうしようって感じだったんです

どれもねツヤツヤしててピンって立ってたりプリンってしてたりグラノーラもね割とね私グラノーラって一番最初に却下するものなんですけれど攻めてるなって感じの焼き色だったんだよねそうであとなんかしなってしてるものが一つもない今がまさに食べ時ですっていう様相でどうにも魅力的で

マイルよねみんなが笑顔でこっち向いてる感じでさなのにそれに加えてテーブルにはメニューが置いてあってですね注文すると用意されるお料理が 4 つ書かれていましたラインナップはねグリーンピースと水切りしたフレッシュチーズに半熟卵のタルティーナ続いて自家製ブーダーノワール豚の血の長爪ですねの目玉焼き添え

スモークしたマスにポンムパイアソンポンムパイアソンというのは千切りしたポテトをくっつけて焼いたやつハッシュブラウンハッシュドブラウンどっち分かんないけど分かるかなハッシュドポテトかあれと同じかな最後の量に卵とグリルしたパンそのシンプルさは気になるよね市地の入り口に鳥小屋があって

だから卵を産み立てだろうなと思ったんだけどさあどうしましょうどれにする?迷うところでしたがまず絶対タルディーヌは食べたいと 2 人揃ってそれは意見が一致してそこで問題になったのは一人一つずつ頼むかどうかただクロワッサンもね果物も食べたかったから最終的に半分こしようって分別のある判断をしてですね

それとあとポテトが食べたくてマスのスモークも頼みましたその注文したお料理が来るまでの間ブッフェに並んでいる果物やチーズあとビエノアズリーをお皿に持って席について食べて待ってればいいのになんかそわそわしちゃってねあんまりにもワクワクしてすぐに食べ始められなかったんだよね

もったいないっていうかだってさ始めたら終わっちゃうじゃんで最初の一口思い切れずにいたらあそうさくらんぼだけね一つ食べたんだよねそこでねタルティーヌとマスのお皿ももう出てきちゃってもう勢ぞろいですよそれでまあようやく食べようって意を決して朝ごはんを始めたわけですでね始めたらよ

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グリーンピースの発する風味が鼻を直撃したんですねうわ何が起こったってびっくりして口に入れる前に口元から遠ざけてそれでまじまじと見たんですよタルティーヌをタルティーヌっていうのはねもともとはタフティネっていう動詞があってペースト状のものを塗るっていう

グリーンピースのさグリーンピースのね風味の話グリーンピースの粒を

さやから出す時ってみずみずしさを伴う青臭さが漂うじゃないですか私マルシェでパリ近郊の生産者さんからずっとお野菜を買っていて卸市場を通過して市場に出回るものは長らく 10 年以上買ってないから収穫から

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2 ラウンド目はその間にスモークしたマスも

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ブリオッシュは女性名詞なんですがブリオッシュってああいうクロワッサン的ななんかいいだろうれって感じにならないような気がするどんなになんか美味しいでしょって訴えかけてくるような美味しさだったとしても面白いよねそういうのって私のなんかイメージというか妄想でしかないけどまあねでもそんな感じだったからクロワッサンねとてもスマートな去り方で

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大抵天井もメイン大群に比べたらだいぶ低い普段使いの空気が充満している朝ごはんの部屋に通されるとあーこっちの方が好きだって思います以前ベルギーニインデルフという星付きのレストランがありました一度だけ宿泊もできてねそこの朝ごはんが最高に美味しくて

ルドワイヤネよりももっとオーソドックスな卵とハムとチーズっていう朝ごはんで前日の前夜の厨房に立っていた料理人たちの姿はなくエプロンをした女性が一人朝ごはんを用意してくれてそこの朝ごはんルームはオープンキッチンだったんです

で、卵の焼き方を聞かれて、目玉焼きとかスクランブルエッグとかリクエストして、そうするとその場で作ってくれて、本当にね、なんてことのない朝ごはんだったの。でもそれが美味しかった。

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その頃にはイチジクもレンヌクロードも美味しい果物が今よりたくさん出てくるしってつぶやかれた果物を聞きながら想像してたらさトマトとイチジクのタルティーヌなんて絶対美味しいじゃん

レンヌクロードっていうのはスモモ系の果物で私一番好きだな果物でレンヌクロードほどあとはミラベルもだけど中央市場を経由して売られているものと生産者さんからの直売で味が違う果物はないんじゃないかと思う一度だけ知人の家の庭になっているレンヌクロードを木から萌えで食べたことがあってまだ少し早かったんですけれどね

あれはねあのほとばしる美味しさをここでは味わえるのかと思ったらどうにもその季節にまた訪れたいなと思いました畑散策をした時にねまだ小さいレンロクロードの木をね見たんですよあれがどんどん大きくなっていくんだよなってここには未来がいっぱい植わってるって思ったんですけど 5 年後 10 年後って

どうなってるんだろうってそこまで遠くない未来に思いを馳せたところででも 10 年前に取材をした時にはねシェフをその 10 年後にこんな場所が開けているとは片鱗さえも見えなかったし本人の頭の中には夢描いてる夢があったかもしれないけれどね過去においては未来だった今を

体験しつつこの先広がっていくのだろう展開も目にすることができるとしたらなんかそれってすごい幸せなことじゃないかってほんとねまたワクワクしてなんつーのどんなサプリよりも活力をもらう感じするよだから思いっきり楽しんで味わってそれを伝えられたらいいなって思いますそして願わくば

自分も未来が楽しみになるようなプロジェクトを進めていきたいなと思いましたちなみにね今はバターは作っていなくてミルクもヨーグルトも乳製品は近くの生産者さんから仕入れているそうですそのバターもすごく美味しかったしパンとの相性もね抜群でした気づくと手が伸びてて危険だったもうパン美味しかったねあとねクロワッサンクロワッサンね

クロワッサンも本当食べたいんだけどタルティアンドプレミアムという雑誌でサンドイッチの連載をしてるんですねサンドイッチ調査隊っていうあの番外編として畑を味わうタルティーヌとかさ季節をめぐるタルティーヌみたいなタイトルで支持図化したいよって思いましたあんなにメッセージを内包しているタルティーヌは

食べたことなかったちょっと行ってみようかな久々にアップして長くなりました数日前にねスポッティファイからもう一度ポッドキャストを始めてみませんかってメールが届いたんですよあなたのカムバックをワクワクしながら待っていますとか書いてあってあれやめたつもりはないんだけどやめたってみなされるくらい更新してないってことだわなと

自覚しましたそう 2023 年上半期 2 回しかアップしてないんですよねにもかかわらず今回聞いてくださってありがとうございますそろそろカムバックしたいと思います今年のパリ早くから夏日和が続いてなんだかねアイスが盛り上がってるんですよねそうこの間ねさきちゃんともね話してたんだけどなんならフリットとアイスにしたいよねご飯

って思うことしょっちゅうでお肌が荒れないようにそして栄養が偏りすぎないよう気をつけつつちょっとアイス楽しみたいなと思っていますしますねそれでは今日はこの辺でごきげんようあびやんと