</context> <raw_text>0 4時のNHKニュースです。1年前の野党半島地震で被災した店などによる出張朝市が、きょうから石川県和島市で今年最初の営業を始めました。出張朝市は、野党半島地震で多くの店が被災した和島市の朝市通りの出店者たちが各地で開いています。
地元和島市では去年7月から市内の商業施設の一角で開かれていて、商業施設の今年最初の営業日となる今日、和島塗りの箸や海産物などを扱うおよそ10の店がオレンジ色のテントを出しました。店先には親子連れなどが次々と訪れ、おすすめの商品を聞くなどして店主と会話を楽しみながら買い物をしていました。
ボランティアのため和島市を訪れたという名古屋市の高校生は「朝市は大きな被害が出て大変な状況だと思いますが、お店の人たちが朝市という文化を守ろうとしている姿がすごいと感じました。またこれからも和島に行きたいです」と話していました。海産物店の60代女性は「去年までは年を越すのが怖く不安な気持ちでしたが、昨日の朝は晴れたのですっきりとした気持ちで初営業を迎えました」と話していました。
和島は港の被害も大きく、地元での仕入れが難しい状況が続きましたが、「今年、港や寮が復活すれば多くの人に和島の味を届けていきたいです」と話していました。出張朝市は今月、東京都や富山県など県外でも開かれる予定です。
学問の神様として知られる菅原道真を祀る京都市の北野天満宮で、正月恒例の書き初め「天満書き」が行われています。「天満書き」は京都市上京区の北野天満宮で書の才能に秀でたと称えられた菅原道真にあやかって、書道の上達を願う恒例の書き初めです。今日は親子連れなど多くの人たちが境内に設けられた会場を訪れ、
姿勢を正して筆を取り、飛躍や挑戦など新年の抱負や願いを込めた文字を書き上げていました。「切磋琢磨」と書いた京都府久御山町の中学3年生の女子生徒は「今年は受験なので頑張って高校に入学し、勉強も部活も文武両道で頑張りたいです」と話していました。また兵庫県宝塚市から家族で訪れ「平和」と書いた小学4年生の女の子は、
「いつも使っているものよりも筆が大きくて少し難しかったけど、うまく書けました。家族や友達とも平和に1年間過ごしたいです」と話していました。北野天満宮の書き初めはあさってまで行われます。ノーベル平和賞を受賞した日本被団協は、原爆が投下されてから80年となる今年、被爆者が中心となってきた運動を国民全体に広げていくために具体的な議論を進めることにしています。
日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)は1956年に発足した被爆者の唯一の全国組織で、核兵器の廃絶や被爆者への支援を訴え続けた活動が評価され、去年ノーベル平和賞を受賞しました。一方、被爆者の平均年齢は85歳を超え、全国で団体の解散や休止も相次ぐなど、活動の縮小を余儀なくされています。
広島と長崎に原爆が投下されてから80年となる今年は、被爆者が中心となってきたこれまでの運動方針を見直し、国民全体に広げていくことを目指し、具体的な運動の内容などについて議論を進めていくことにしています。また核兵器の開発や使用を禁じる核兵器禁止条約に参加するよう日本政府に働きかけるため、署名活動や集会の開催などを検討していて、
今月8日には田中熙巳代表委員らが岸田総理大臣と面会し、条約への参加を要請する見通しです。日本被団協の木戸季市事務局長は「全ての国民が継承者となる運動を作っていくために、まだまだ課題はあるが、これまでのやり方に固執せずにみんなで意見を出し合って新しい運動を作り上げていきたい」と話していました。4時のNHKニュース、谷口がお伝えしました。