</context> <raw_text>0 8時のNHKニュースです。広島で13歳の時に被爆し、アメリカで平和を訴え続けた笹森茂子さんがアメリカの自宅で亡くなりました。92歳でした。笹森茂子さんは爆心地から1.7キロの地点で被爆し、原爆の熱線で全身に大火傷を負い、ケロイドで指や首を自由に動かせない子供時代を送りました。
1955年にアメリカの慈善活動団体の招きで、原爆の後遺症に苦しむいわゆる「原爆乙女」の一人としてアメリカに渡って手術を受けました。その後、「命を救う仕事がしたい」とアメリカで看護師となり、仕事の傍ら全米各地で被爆体験を語り、平和を訴える活動を続けました。
アメリカの有力紙ニューヨークタイムズによりますと、笹森さんは先月15日、アメリカのカリフォルニア州の自宅で亡くなりました。92歳でした。今日午後、大阪城東区で共同住宅が全焼する火事があり、焼け跡から一人が遺体で見つかりました。今日午後2時過ぎ、大阪城東区茂田東2丁目の共同住宅に住む人から「1階が火事です」と消防に通報がありました。
消防車など33台が消火活動にあたり、火の勢いは1時間後に収まりましたが、木造2階建ての共同住宅およそ400平方メートルが全焼し、1階の部屋から1人が遺体で見つかりました。警察によりますと、火事の後、この部屋に1人で住む70代の男性と連絡が取れなくなっているということで、
警察は死亡したのはこの男性とみて、身元の確認を進めるとともに火事の原因を調べています。現場はJR茂野駅から東におよそ600メートルほど離れたJRの線路に隣接する場所で、学園都市線と大阪東線は一部の区間でおよそ2時間半にわたって運転を見合わせました。
戦没者の遺骨で厚生労働省が進める鑑定により身元の特定に至った件数は、今年度は鑑定したうちの1割程度にとどまっています。厚生労働省は太平洋戦争の戦没者の遺骨のDNA鑑定を2003年度から行っていて、昨年度までの20年間に6088件を鑑定し、20%に当たる1247件の身元を特定しました。
今年度は去年10月末時点で遺族からDNAの提供を受けるなどした351件のDNA鑑定を実施し、このうち遺骨と血縁関係が確認され身元の特定に至った件数は26件で、93%については身元の特定につながりませんでした。特定された26件の内訳は、
モンゴルを含む旧ソ連地域の埋葬地で見つかった遺骨が24件、ミクロネシア連邦のトラック諸島(現在のチューク諸島)沖で沈没した旧日本軍の徴用船の中から見つかった遺骨が2件でした。海外の遺骨収集で収容された遺骨の中には、長年埋葬されていたことで劣化が進んでDNAの抽出が難しくなり、特定が困難になっているケースも多いということです。
厚生労働省はこうした困難な遺骨の鑑定に対応するため、去年4月信州大学医学部と協定を結び、保存状態が良くない遺骨からのDNA抽出や解析を集中的に取り組むなど、鑑定体制の強化を進めています。厚生労働省は関係機関と連携するなど鑑定の取り組みを進め、一人でも多くの遺族への遺骨の返還につなげたいとしています。
厚生労働省によりますと、太平洋戦争における海外での戦没者はおよそ240万人で、これまでに収容された遺骨はおよそ127万7000柱で、半数近いおよそ112万3000柱は未だ収容されていません。ここまでこの時間の全国のニュース、安藤唯がお伝えしました。時刻は間もなく8時5分になるところです。