</context> <raw_text>0 11時のNHKニュースです。日本製鉄によるアメリカの大手鉄鋼メーカーUSスチールの買収計画について、バイデン大統領はこの計画を禁止する命令を出したと発表しました。国家安全保障上の懸念が理由だとしています。日本の大手鉄鋼メーカーによる巨額の買収計画は、アメリカの大統領によって阻止される異例の事態となりました。
日本製鉄はおととし12月、アメリカの大手鉄鋼メーカーUSスチールを買収することで両社で合意しました。その後、アメリカ政府のCFIUS(対外投資委員会)が安全保障上のリスクに関する審査を進めてきましたが、
審査の期限とされていた先月23日までに全会一致に至らず、買収を認めるかどうかの判断がバイデン大統領に委ねられました。アメリカのホワイトハウスは3日、バイデン大統領がこの買収計画について禁止する命令を出したことを明らかにしました。発表文では、
アメリカの国家安全保障を損なう恐れのある行動を取る可能性があると信じる証拠があるとしており、国家安全保障上の懸念が理由だとしています。その上で、日本製鉄とUSスチールはこの命令の日付から30日以内に取引を完全に放棄するために必要なすべての措置を講じると命じています。
日本の経済界を代表する大手鉄鋼メーカーによる巨額の買収計画は大統領によって阻止される異例の事態となりました。ウクライナのゼレンスキー大統領は今月20日に就任するトランプ前大統領について、「この戦争で決定的な役割を果たす可能性がある」と述べ、ロシアによる軍事侵攻の終結に向けて取り組むことに期待感を示しました。
ウクライナのメディアは2日、ゼレンスキー大統領のインタビューを公開しました。この中でゼレンスキー大統領は、「トランプ氏がこの戦争で決定的な役割を果たす可能性がある。ロシアのプーチン大統領を我々が止めることを手助けできると」述べ、トランプ前大統領がロシアによる軍事侵攻の終結に向けて取り組むことに期待感を改めて示しました。
トランプ氏からは就任後早期にウクライナの訪問を希望すると伝えられたとしています。また、「アメリカ抜きのいかなる安全保障もウクライナにとっては脆弱だ」と述べ、アメリカの関与を強く求め、ヨーロッパなど各国に支援を訴え続けていく姿勢を強調しました。
一方、ウクライナ空軍は3日の朝にかけてロシア側が無人機合わせて93機で攻撃を仕掛けてきたと発表しました。首都近郊のキエフ州の当局によりますと、迎撃した標的の破片でトラック運転手が死亡するなど、各市で人的被害も出ています。フィリピンの首都マニラで先月下旬、日本からの旅行者が強盗に襲われ、拳銃で胸や腕を打たれて怪我をしました。
現地では日本人を狙ったとみられる拳銃を使った強盗事件が去年10月以降10件起きていて、現地の日本大使館は注意を呼びかけています。フィリピンの警察によりますと、先月29日の明け方、首都マニラの繁華街エルミタ地区で、近くのホテルに泊まっていた69歳の日本人の男性旅行者が通りを歩いていたところ強盗に襲われました。
強盗はフィリピン人の男2人とみられ、小型バイクで近づいてきて現金などを奪った後、日本人男性が抵抗する素振りを見せたところ拳銃を発砲しました。男性は胸や腕を打たれ、近くの病院で手当てを受け、容態は安定しているということです。マニラの中心部では去年10月以降、日本人を狙ったとみられる拳銃を使った強盗事件が10件起きています。
マニラの日本大使館は現地を訪れる日本人などに対し、夜間の徒歩での外出を控え、強盗にあった際は抵抗しないよう呼びかけています。この時間の全国のニュース、安藤由衣がお伝えしました。時刻は間もなく11時5分になるところです。