</context> <raw_text>0 10時のNHKニュースです。冬型の気圧配置と強い寒気の影響で、北日本から東日本の日本海側では山沿いを中心に積雪が増え、平年の3倍を超える積雪になっているところがあります。Uターンラッシュが本格化していて、交通への影響などに十分注意してください。大雪の影響で青森県弘前市の桜の名所として知られる弘前公園では、
桜や松の木が雪の重みで倒れるなどの被害が相次いでいます。青森県内では年明け以降断続的に雪が降り、弘前市では昨日この冬初めて積雪が1メートルを超えました。この影響で桜の名所として知られる弘前公園でも桜や松の木などに被害が出ています。弘前市が確認したところ、弘前城本丸にある枝垂れ桜1本が雪の重みで幹の途中から折れたほか、
公園内の桜や松の木、それに欅合わせて13本に倒木や幹折れの被害が出ているということです。弘前市ではさらに被害が増える恐れがあるとして、公園の一部のエリアを昨日から当面立ち入り禁止にしました。次に、先月独裁的な政権が崩壊したシリアに、EU(ヨーロッパ連合)を代表してドイツとフランスの外相が訪問し、
暫定政権に対して民主的な国づくりを進めることが支援の前提になるとの考えを示しました。シリアでは独裁的なアサド政権が崩壊し、シリア解放機構が主導する暫定政権の下で新たな国づくりが進められています。こうした中、3日、EUを代表してドイツのベアボック外相とフランスのコーロンヌ外相が揃って現地を訪れ、シリア解放機構のシャラー主導者と会談しました。
会談の後、会見したベアボック外相は「すべての人が自由と安全を感じられる未来のため、あらゆることをする」とのめ、支援を行う用意があると強調しました。その上で、少数派や女性の権利を尊重した民主的な国づくりを進めることが、欧米が旧政権に課してきた経済制裁の解除や支援の前提になるとの考えを示しました。
EUとしては、中東の緊張の高まりを回避し、アサド政権の後ろ盾となっていたロシアの影響力を排除するため、暫定政権と関係を築きたい思惑もあるとみられます。一方、シリアの情報を集めるシリア人権監視団などによりますと、北部では隣国トルコが支援する武装勢力とクルド人勢力の衝突が止まらず、これまでに民間人を含め208人が死亡し、不安定な状況となっています。
外交の動きが進む一方で、暫定政権が国内の安定を図れるかどうかは依然として不透明な状況です。日本製鉄によるアメリカの鉄鋼大手USスチールの買収計画について、バイデン大統領は国家安全保障上の懸念を理由に禁止する命令を出したことを明らかにしました。日本企業によるアメリカ企業の買収が大統領の命令で阻止される初めてのケースとなります。
萩生田経済産業大臣は「国家安全保障上の懸念を理由としてこのような判断がなされたことは理解しがたく残念だ」とコメントしています。その上で、「日米双方の経済界、とりわけ日本の産業界からは今後の日米間の投資について強い懸念の声が上がっており、日本政府としても重く受け止めざるを得ない。
今回の判断に関する説明も含め、懸念の払拭に向けた対応をバイデン政権側に求めていく」としています。一方、アメリカ政府の政策に詳しいマルベニ経済研究所の今村隆社長は、日本企業によるアメリカへの投資活動への影響について、「USスチールのようなアメリカの歴史的な企業が売りに出るのは珍しく、今回は大統領選挙も重なったという特殊な事情もあり、影響は限定的ではないか」と指摘します。
その上で、「アメリカのトランプ前大統領は外国企業がアメリカに投資して雇用を生み出すことを歓迎しており、保護主義が強まる中で日本企業からの直接投資は続くだろう。ただ、企業はより投資先を見極めていく必要がある」と話しています。この時間のニュースは三平がお伝えしました。時刻はまもなく10時5分になります。