</context> <raw_text>0 3時のNHKニュースです。今日は二重四節気の一つ、昇寒です。今朝は太平洋側を中心に厳しい冷え込みとなり、東京の都心では今シーズン初めて最低気温が0度を下回る冬日となりました。明日は積雪が多くなっている東北など広い範囲で気温が上がり雨が降る見通しで、なだれや融雪に十分注意が必要です。
気象庁によりますと、今日は上空に寒気が流れ込み、太平洋側を中心に晴れて地表の熱が奪われる放射冷却現象の影響で各地で厳しい冷え込みとなりました。今朝の最低気温は北海道陸別町で-24.6度、長野県諏訪市で-6.9度、埼玉県で-4.1度。
東京の都心や広島市、高松市で-0.2度などと、各地で今シーズン一番の冷え込みとなりました。東京の都心で最低気温が0度を下回る冬日となったのは今シーズン初めてです。太平洋側を中心に今日は空気の乾燥した状態が続くため、火の取り扱いには十分注意してください。
一方、明日は日本海側と本州の南岸を低気圧が通過するため、南寄りの風が吹いて各地で気温が上がり、本州の広い範囲で雨が降る見込みです。青森市や青森県弘前市などでは、今朝の積雪が1メートルを超え、平年のこの時期の3倍を超えていますが、こうした地域でも雪解けが進む恐れがあります。
気象庁は積雪が多くなっているところでは、なだれや融雪に十分注意するよう呼びかけています。屋根から落雪の恐れもあります。雪下ろしの作業の際は複数で行うなど、安全に十分注意して行ってください。湖面が厚い氷に覆われている北海道の阿寒湖で、わかさぎ釣りがきょう解禁されました。
今朝の阿寒湖周辺は最低気温がマイナス12度と冷え込みましたが、好天に恵まれ、家族連れなど大勢の人が訪れました。ドリルで氷に穴を開け糸を垂らすと、10センチほどのわかさぎが次々とかかり、歓声が上がっていました。訪れた人たちからは「寒いけどとても楽しいです」「最高です」といった声が聞かれました。阿寒湖のわかさぎ釣りは3月中旬まで行われる予定です。
ロシアからヨーロッパ向けの天然ガスが停止したことで、様々な混乱が広がっています。旧ソビエトのモルドバへの供給が停止され、ロシアの強い影響下にあるトランジストリア地方で発電用のガスが不足する事態となり、計画停電が始まっています。ロシアの政府系ガス会社ガスプロムはウクライナ経由でのヨーロッパ向けの天然ガスの輸出を今月1日から停止しています。
ウクライナが侵攻を続けるロシアの収入源を減らす必要があるとして、昨年末で切れる契約の更新を拒否したためです。契約終了に合わせてロシアはこれまでの支払いが滞っているとして、ウクライナ経由となるモルドバへの天然ガスの供給を今月より停止しました。その結果、モルドバから一方的な分離独立を宣言し、ロシアの強い影響下にある
沿ドニエストル地方では発電用のガスが不足する事態となり、当局は4日、1日3時間の計画停電を行うと発表しました。ロイター通信によりますと、現地では集中暖房や給湯が停止しているほか、食品を製造する施設以外の工場の稼働が止まっているということです。
これまでロシアからモルドバに供給された天然ガスは主にトランジストリア地方にある発電所で使われていました。一方、モルドバ政府はルーマニアからのガスの供給などによって、トランジストリア地方以外の国内のエネルギーは賄えているとしています。ロシアとウクライナの対立は天然ガスの供給停止を通じてヨーロッパに様々な混乱をもたらしています。
サンジロン、NHKニュース、谷口がお伝えしました。