</context> <raw_text>0 3時のNHKニュースです。国際情勢を分析しているアメリカの調査会社が今年の重大リスクを発表し、国際秩序を主導する国家がいないことによる混迷を最大のリスクとして指摘し、冷戦初期に匹敵する地政学的に最も危険な一年になると警鐘を鳴らしました。国際政治学者のイアン・ブレマー氏が率いるアメリカの調査会社ユーラシアグループは
恒例となっている今年の重大リスクを6日発表し、最大のリスクとして深まる「G-Zero」世界の混迷を挙げました。「G-Zero」はブレマー氏が国際秩序を主導する国家が存在しない状態を指して使ってきた用語で、ブレマー氏はオンラインでの会見で、アメリカは世界で圧倒的な強国だが、来るトランプ政権が単独主義を志向する中、
外交政策はより取引的になり、多国間主義や国際機関、法の支配などへの支持を放棄するようになるだろうと指摘しました。一方中国についてもより内向きになっていると述べ、経済問題や国内の課題に専念せざるを得ないという見方を示しました。その上で、
今年は冷戦初期、さらには1930年代に匹敵する地政学的に最も危険な1年になると述べ、リーダーシップの不在による混迷に警鐘を鳴らしています。また2番目以降のリスクもトランプの政策や米中決裂など、トランプ氏の政策に伴うものが多くを占め、
それ以外ではロシアやイランの動向のほか、AI(人工知能)が制御できなくなることへの懸念などが重大リスクとして挙げられました。政府は国家安全保障局の秋葉剛雄局長を近く交代させ、後任に外務省の岡野正隆事務次官を当てる方向で調整を進めています。
国家安全保障局長は外交・安全保障政策の司令塔であるNSC(国家安全保障会議)の事務局を統括するポストです。政府は秋葉氏の在任期間が3年以上となることを踏まえ、近く交代させる方向で調整しています。秋葉氏は海外に豊富な人脈を持ち、歴代の政権で首脳会談に同席したほか、国の外交・防衛の基本方針、
国家安全保障戦略の改定などに当たりました。一方、秋葉氏の後任には外務省の岡野正隆事務次官を当てる方向です。岡野氏は京都府出身の60歳。1987年に外務省に入り、国際法局長や総合外交政策局長などを経て、おととし8月から事務次官を務めています。政府はこの人事を近く閣議で決定することにしています。
野島半島地震で校舎が被害を受けていたことが先月明らかになった石川県珠洲市の門前高校は、3学期から地元の公民館で授業を行うことになり、今日始業式が行われました。珠洲市にある石川県立門前高校は、校舎の基礎部分が野島半島地震で被害を受けていたことが先月明らかになり、使用できなくなりました。
このため、3学期からは学校の近くにある門前公民館で授業を行うことになり、今日は生徒およそ100人が出席して始業式が行われました。この中で中澤校長は、公民館で授業ができるように地元の住民など多くの人が協力してくれたことに触れ、「今回準備してくれたことを当たり前と思わずに、感謝の気持ちを持って公民館を大切にしていきましょう」と呼びかけました。
授業は高校のグラウンドに仮設校舎が完成する今年秋頃まで公民館で行われる予定です。始業式の後、中澤校長は生徒の顔を見てほっとしました。「元の学校のような生活とはいかないと思いますが、与えられた環境の中で精一杯高校生活を楽しんでほしい」と話していました。この時間のニュース、矢崎がお伝えしました。