<raw_text>0 10時のNHKニュースです。ロシアの首都モスクワで、ロシア軍の幹部ら2人が死亡した爆発について、ウクライナ側が実行したという見方が出る中、ロシア政府の高官は、ウクライナの指導者たちは代償を支払うことになるだろうとして、報復を行う可能性を示唆しました。ロシアで重大事件を扱う連邦総裁委員会によりますと、モスクワで17日、住宅の玄関付近に仕掛けられていた爆発物が爆発して、
ロシア軍で生物化学兵器などを担当する部隊のトップ、イーゴリー・キリロフ中将とその補佐官が死亡しました。キリロフ中将についてウクライナ保安庁は前日の16日、戦争犯罪の疑いがあると発表していて、ウクライナメディアなどはウクライナの治安当局が実行したという見方を伝えています。ロシアの安全保障会議のメドベージェフ副議長は17日、政府関係者を集めた会議で
「捜査官はロシア国内で殺人犯を見つけ出さなければならない。そしてウクライナにいる支援者たちの相当に全力を尽くさなければならない」と述べました。またロシア国営のタス通信によりますと、メドベージェフ氏はウクライナの指導者たちは代償を支払うことになるだろうとして、報復を行う可能性を示唆しました。
独裁的なアサド政権が崩壊したシリアでは、長年の内戦で疲弊している経済の立て直しが大きな課題となっていて、暫定政権を発足させた組織の指導者は、欧米などが旧政権に課してきた経済制裁の解除を求めています。独裁的なアサド政権が崩壊したシリアでは、暫定政権が発足しましたが、長年の内戦で疲弊している経済の立て直しが大きな課題となっています。
暫定政権を主導するシリア解放機構のジャウラニ指導者は16日、一部のメディアの取材に「今はシリアを再建する時だ」と述べて、欧米などが旧政権に課してきた経済制裁について、解除を求めたということです。制裁をめぐっては、これまでに首都ダマスカスを訪問した国連の特使も、解除の必要があるとの認識を示しています。
シリアの再建について、日本を訪れているUNDP(国連開発計画)のシュタイナー総裁は昨日、NHKのインタビューに対して、「シリアでは経済の活力やインフラは失われた状態だ。今こそシリアの経済復興に向けて、人々が生活を再建できるよう迅速に投資を行う必要がある」と述べて、日本をはじめ国際社会に支援を訴えました。
国連は来年1月以降の半年で、国外に逃れたシリア難民最大100万人が祖国に戻ってくると予測していて、シリアの安定とともに、内戦からの立て直しができるかが焦点です。ニューヨーク株式市場は、FRB(連邦準備制度理事会)による利下げのペースを見極めたいとして、売り注文が出る展開となり、ダウ平均株価は5営業日連続で下落しました。
アメリカメディアによりますと、5営業日連続で下落したのは1978年2月以来ということです。ダウ平均株価の終値は前日と比べて267ドル58セント安い4万3449ドル90セントとなり、5営業日連続での下落となりました。代わって為替と株の値動きです。
今日の東京外国為替市場の円相場は、現在ドルに対して昨日と比べて0.39円高、ドル安の1ドル=153円67~68銭となっています。ユーロに対しては0.39円高、ユーロ安の1ユーロ=161円33~35銭となっています。
一方、東京株式市場の日経平均株価は昨日と比べて187円39銭安い3万9177円29銭。東証株価指数(TOPIX)は0.76ポイント上がって2728.96となっています。10時のニュース、吉田がお伝えしました。