<raw_text>0 4時のNHKニュースです。東京のベンチャー企業スペースワンが開発した個体燃料式の小型ロケット「カイロス2号機」は今日午前11時に和歌山県串本町にある発射場から打ち上げられましたが、上昇中にトラブルが発生し、打ち上げは失敗しました。
企業は午後2時半過ぎから記者会見を開き、打ち上げから3分7秒後、2段目のロケットの燃焼中に飛行を中断する措置を取ったと説明しました。企業はロケットの1段目やフェアリングと呼ばれる人工衛星のカバーを分離したと発表していますが、打ち上げからおよそ80秒後、1段目の燃焼中に機体の姿勢に異常が見られたということで、詳しい原因については調査中だとしています。
ロケットには5つの小型衛星が搭載されていて、軌道への投入に成功すれば民間企業単独の打ち上げとしては国内で初めてとなるはずでした。打ち上げの失敗は今年3月の初号機に続いて2回連続で、企業は原因の究明を急ぐ考えです。宇宙工学に詳しい大道大学の沢岡明明雄学長は、
ノズルと呼ばれる燃焼ガスの吹き出し口以外から何らかの理由でガスが紛失した可能性が考えられる、想定していた方向とは別方向の力が発生しバランスを崩して回転したのではないかと述べました。また今後の影響について、衛星打ち上げビジネスの競争が激しくなる中で、再び打ち上げられるまで時間がかかると、ブランクを取り戻すのは非常に難しくなると話していました。
東京電力福島第一原子力発電所の事故で京都府に避難した人たちが国と東京電力に賠償を求めた集団訴訟で、大阪高等裁判所は国の賠償責任を認めなかった一審判決を変更し、東京電力だけに1億1200万円余りの賠償を命じました。
2011年の原発事故で福島県などから京都府に避難した160人余りは、事故で生活の基盤を失ったなどと主張して国と東京電力に賠償を求める訴えを起こしました。一審の京都地方裁判所は6年前、国と東京電力の賠償責任を認め、原告のうち110人に総額およそ1億1000万円を支払うよう命じ、双方が控訴していました。
今日の2審の判決で大阪高等裁判所の牧検事裁判長は、2002年に政府が公表した将来の地震の評価によって大規模な津波を予測できたが、国が東京電力に対策を講じるよう義務付けていても敷地内への浸水は避けられず、事故が起きる可能性はあったなどとして、1審判決の一部を取り消し、国の責任は認めませんでした。
一方、引き続き東京電力の責任を認め、原告のうち92人に合わせて1億1200万円余りを支払うよう命じました。原発事故で避難した人などが国と東京電力を訴えた集団訴訟では、最高裁判所がおととし国の賠償責任を否定する判断を示した後、各地の裁判所で同様の判断が続いています。
株と為替の値動きです。今日の東京株式市場、17日のニューヨーク市場で主要な株価指数が揃って下落したことを受けて、日経平均株価は値下がりました。今日の終わり値は昨日より282円97銭安い3万9081円71銭。東証株価指数TOPIXは8.33ポイント下がって2719.87円。
1日の出来高は21億1006万株でした。一方、東京外国為替市場の終値は、ドルに対しては昨日と比べて0.0061円高、ドル安の1ドル=153円45銭から46銭。またユーロに対しては0.0042円高、ユーロ安の1ユーロ=161円30銭から31銭となっています。
株と為替の値動きでした。4時のニュース、鳥海がお伝えしました。4時5分になります。