<raw_text>0 11時のNHKニュースです。
実現すれば販売台数で世界3位のグループが誕生します。両社は経営統合の協議に向けた基本合意書を締結し、今日午後にも記者会見を開くことにしていて、日産が筆頭株主になっている三菱自動車工業のトップも出席し、協議への参加検討を正式に表明する見通しです。
経営統合の協議を進める背景には、EV(電気自動車)や自動運転、さらに今後競争の鍵を握るとされているソフトウェアなどの開発で、アメリカのテスラや中国のBYDなどの新興メーカーが存在感を高め、自動車業界の競争の構図が大きく変化していることがあります。
こうした分野の開発には巨額の投資が必要で、両社は統合によって開発費の分担や経営の効率化を進めることで競争力を高めたいとしています。両社の強みを生かし、相乗効果を出していけるかが焦点になります。3年前、長野県塩尻市で妻を殺害した罪に問われている元県議会議員に、今日長野地方裁判所で判決が言い渡されます。
検察が懲役20年を求刑したのに対し、元県議は一貫して無罪を主張しています。元長野県議会議員の丸山大輔被告(50歳)は、現職だった2021年9月、塩尻市内の自宅に併設された事務所で、妻の望美さん(当時47歳)の首を圧迫して窒息させ殺害したとして、殺人の罪に問われています。
元県議が関わったとする直接的な証拠がない中、裁判では妻を殺害したと言えるのかが争点になりました。検察は防犯カメラに映った車の特徴などから、元県議が滞在していた長野市から車で移動して殺害したと主張し、不倫関係にあった女性と交際を続けるために妻が邪魔になった、
第三者が犯人であるかもしれない合理的な疑いの余地はないとして、懲役20年を求刑しました。一方、弁護側は防犯カメラに映った車は元県議のものとは言えず、妻との関係は良好で、殺害するほどの動機もないとして無罪を主張しました。判決は今日午後1時30分から長野地方裁判所で言い渡される予定です。次です。
22年前、高校サッカーの全国大会をかけた試合で起きた誤審の当事者だった、サンフレッチェ広島の青山俊博さんが現役を引退したことを受けて、青山さんをはじめ当時の選手や主審が集まって、岡山県倉敷市でOB戦が行われました。
2002年に行われた全国高校サッカー選手権岡山県予選決勝では、作陽高校の2年生だった青山さんが1対1の延長前半にゴールを決めましたが、審判に認められず、PK戦の末、相手の水島工業が勝って全国大会に出場し、その後日本サッカー協会が誤審を認め、波紋を呼びました。
青山さんが現役を引退したことを受けて、この試合に出場していた両チームの選手が集まってのOB戦が倉敷市で行われ、22年前の試合で主審だった青木隆さんも初めて参加しました。青木さんは主審を務め、最初に両チームの選手に当時の誤審を謝罪した後、「誤審がないように頑張ります」と宣言して、前後半合わせて50分の特別ルールで試合が始まりました。
青山さんは緑色の作陽の背番号10のユニフォームでフル出場して、持ち味の正確なパスを随所に見せ、作陽が1対0で勝ちました。試合後は全員で青山さんと青木さんを胴上げしていました。青山さんは「あの時の気持ちを糧にずっと頑張ってこれた。青木さんとの時間もあの試合で止まっていたので、みんなでわだかまりが解けたことが嬉しかった」と話していました。
11時のニュースは、以上でお伝えしました。時刻11時5分です。