12月24日 午前０時のNHKニュース
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</context> <raw_text>0 日付が変わって12月24日（火）午前0時のNHKニュースです。自民党の政治と金の問題をめぐり、立憲民主党など野党5党は真相究明に向けて引き続き旧安倍派の会計責任者の国会への参考人招致を求めることを確認した上で、与党側が応じない場合は衆議院予算委員会での議決も検討することで一致しました。

自民党の政治と金の問題をめぐり、野党側は有罪判決が確定した旧安倍派の会計責任者の国会への参考人招致を求めていて、与野党で協議が続いています。こうした中、昨日午後、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、共産党、令和新選組の5党の国会対策委員長らが会談し、今後の対応を協議しました。

協議では、衆参両院の政治倫理審査会での議員の弁明と旧安倍派の会計責任者の裁判での証言が食い違っているため、会計責任者の説明を聞く必要があるとして、引き続き参考人招致を求めることを確認しました。その上で、与党側が賛成しない場合は、野党が多数を占める衆議院予算委員会で招致を議決することも検討する方向で一致しました。

野党側は、今日開かれる予算委員会の理事会でこうした考えを与党側に伝えることにしています。一方、自民党の森山幹事長は党の役員会で、派閥の政治資金パーティーをめぐり、終始報告書に不記載があった問題を受けて、党として一定額を寄付する考えを表明しました。この後の記者会見で森山氏は、「対象議員の処分はすでに行ったが、国民から多くの厳しい意見をいただいた。

派閥にとどまらず党全体の問題と認識し、道義的立場から政治的なけじめとして一定額を寄付することにしたい。できるだけ急いで行うのがいいのではないかと」述べました。その上で、寄付の原資は税金である政党交付金ではなく、党費など党の一般会計からとしたいと説明しました。また、寄付する先や金額、具体的な時期などの詳細は今後党幹部で検討するとしています。

次に、新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所について、東京電力は昨日開かれた原子力規制委員会の会合で、日本海東縁地震の知見などをもとに地震や津波の影響を確認した結果、従来の想定が変わることはなかったと説明しましたが、規制側は、このうち津波の想定についてさらに詳しい説明を求めました。

東京電力は、政府の地震調査委員会が今年公表した日本海東縁地震に関する知見や、兵庫県から新潟県にかけての海域の活断層の調査結果を受けて、柏崎刈羽原発への影響を確認していました。昨日開かれた原子力規制委員会の会合で、東京電力は確認した結果、地震や津波の想定が変わることはなかったと説明しました。

これに対し、規制側は、日本海東縁地震の震源とされる断層で再び地震が起きた場合に発生する津波の検討で、東京電力が3つの断層が同時に動くと仮定していることについて、「1つの断層として動くことなど、他のケースも仮定しなくてよいのか」さらに詳しく説明するよう求めました。柏崎刈羽原発で想定される津波の高さは取水口の前面で最大6.8メートルで、

3つの断層が同時に動くケースでは6.1メートルとなり、現時点では下回っていますが、東京電力は今後改めて検討した上で説明する方針で、規制委員会は会合を通して確認していくとしています。

次に、ホストクラブの女性客が高額な料金を請求されて借金を背負わされるケースが相次いでいる問題について、警察庁の辻木康博長官は全国の風俗事件を担当する幹部を集めた会議で、悪質ホストクラブの違法なビジネスモデルを解体し、収益構造を解明するよう指示しました。

昨日警察庁で開かれた会議には、全国で風俗や賭博事件など保安部門を担当する幹部らおよそ100人が参加しました。この中で、警察庁の辻木長官は、匿名流動型犯罪グループによる犯罪が国民に大きな不安を与えていて、悪質ホストクラブ事犯でも不正な収益を得ている実態があると指摘しました。

その上で、「悪質ホストクラブ問題の本質は、女性の感情に乗じて多額の債務を負わせ、売春や援助交際での稼働を余儀なくさせる点にある。違法なビジネスモデルの解体や実質的な責任者の排除に努めてほしい」と述べ、収益構造の解明と取締りの強化を指示しました。

このほか、オンラインカジノについて、資金洗浄操作などによって組織的な資金獲得活動の実態解明を進めるよう求めました。悪質ホストクラブをめぐっては、恋愛感情につけ込んで高額な飲食をさせるいわゆる「色恋営業」や、

未払いの飲食代・売り掛け金を取り立てる目的で客を脅迫するなどして、売春や援助交際で働くことを求める行為などを禁止する方針で、警察庁は新たな規制や罰則強化を盛り込んだ風俗営業法の改正案を来年の通常国会に提出する方針です。続いてスポーツです。

プロ野球の楽天から自由契約となった田中将大投手（たなかまさひろ）が巨人への入団で合意したことが関係者への取材で分かりました。近く正式に発表される見通しです。プロ野球と大リーグで合わせて197勝を上げ、日米通算200勝まであと3勝に迫っている田中投手は、先月楽天を退団する意向を表明し、自由契約となって複数球団への移籍を目指していました。

関係者によりますと、田中投手は獲得に向けて調査してきた巨人との交渉を進めた結果、昨日までに合意したということです。近く正式に発表される見通しです。

巨人は今シーズンセ・リーグのMVPに輝き、4年ぶりのリーグ優勝の原動力となった菅野智之投手（すがのともゆき）が大リーグへ移籍する中、投手陣の精神的支柱を求めていた原辰徳監督（はらたつのり）が田中投手のことを高く評価していて、今回の獲得につながりました。田中投手は大リーグ・ヤンキースを経て、2021年に楽天に復帰しましたが、

昨年10月に行った右肘の手術の後、状態が上がらず、今シーズンは一軍登板が1試合だけで、プロ18年目で初めて勝ち星なしに終わりました。36歳で迎える来シーズン、新天地で復活し、日米通算200勝を達成できるのか注目されます。

プロ野球ソフトバンクの内野手、三森大樹選手（みもりだいき）とDeNAの2017年ドラフト1位、濱口遥大投手（はまぐちはるひろ）の交換トレードが成立したと両球団が発表しました。

ソフトバンクからDeNAに移籍する三森選手はプロ8年目の25歳。広角に打ち分けるバッティングや俊足を持ち味に、一昨年からセカンドのレギュラーを任され、昨年まで2年連続で100試合以上出場しましたが、今シーズンは牧原大成選手（まきばらたいせい）がセカンドに固定されたほか、若手などの台頭もあり、25試合の出場にとどまっていました。

一方、DeNAからソフトバンクに移籍する濱口投手は佐賀県出身でプロ8年目の29歳。2017年に神奈川大学からドラフト1位で入団した左腕投手です。1年目から活躍を見せると、今シーズンまでの8年間で135試合に登板し、44勝46敗、防御率3.76の成績を残しています。

ソフトバンクはベテラン左腕の和田毅投手（わだつよし）が現役を引退したほか、通算56勝を上げている石川柊太投手（いしかわしゅうた）もFAでロッテに移籍し、投手陣の補強が課題となっていて、内野手の層を厚くしたいDeNAとの思惑が一致したものとみられます。為替と株の動きです。外国為替市場の円相場は現在、1ドルが

157円18銭から23銭となっています。また、1ユーロは163円23銭から25銭となっています。ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は先週末の終値より285ドル68セント安い、4万2554ドル58セントとなっています。

ナスダックの株価指数は先週末より22.66ポイント下がって、1万9549.93ポイントとなっています。為替と株の動きでした。以上、この時間のニュース、羽原がお伝えしました。時刻は0時10分になります。