</context> <raw_text>0 4時のNHKニュースです。普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐっては、大浦湾側の区域で軟弱地盤が見つかりました。国は地盤の改良工事のため設計変更を申請していましたが、沖縄県が承認せず、国が代わって承認する大執行を行い、今年1月から海上ヤードを設けるための海への石材の投入や新たな護岸の整備を行ってきました。
国は軟弱地盤に直接砂杭を打ち込み、地盤の改良工事を行う計画で、明日にも工事に着手し、杭打ち前の段階にあたる海底に砂を撒く作業に取り掛かると発表しました。軟弱地盤の改良工事は初めてとなります。
今後、杭打ちを行う作業船を大浦湾に移動させ、海底に打ち込んだ筒に砂を流し込んだり、流し込んだ砂を締め固めたりして砂杭を作る工法などで、およそ7万1000本の杭を打ち込み、地盤の強化を行う計画です。
軟弱地盤は最も深いところでおよそ90メートルに及びますが、この深さの工事は国内で実施されたことはなく、今回国はおよそ70メートルの深さまで工事を行うことで安定性を十分に確保できるとしています。一方、沖縄県は軟弱地盤の存在を移設に反対する理由の一つとしていて、移設工事は重要な局面に差し掛かっています。
これについて林官房長官は記者会見で「着工は普天間飛行場の全面返還の実現に向けた大きな前進だ。一日も早い全面返還を実現し、基地負担の軽減を図るため、引き続き全力で取り組みたい」と述べました。一方、沖縄県の玉城知事は沖縄防衛局から県の担当部局に今日午前10時半頃に連絡があったとした上で
「直前の連絡しかないが、我々が求めている協議による事業の状況の確認が非常に重要だと思っている。沖縄防衛局と政府にしっかり協力を求めたい」と述べました。
次に、4年前、福島県の稲武湖で沖合にいた親子など3人がボートに巻き込まれて死傷した事故で、検察は業務上過失致死傷の罪に問われた元会社役員に無罪を言い渡した2審の判決を不服として、きょう最高裁判所に上告しました。
2020年9月、福島県いわき市の稲武湖で、レジャーのためライフジャケットをつけて沖合に浮いていた親子など3人が高校生のボートに巻き込まれ、8歳の男の子が死亡したほか、母親など2人が大けがを負いました。
この事故をめぐり、ボートを操縦していた福島県いわき市の元会社役員佐藤剛さん(47歳)が業務上過失致死傷の罪に問われましたが、2審の仙台高等裁判所は今月16日、
「前方や左右を注視していたとしても、被害者たちを確実に発見できたとは言えず、過失を認めることはできない」として、懲役2年とした一審の判決を取り消し、無罪を言い渡しました。この判決を不服として、仙台高等検察庁はきょう最高裁判所に上告しました。仙台高検の吉川隆次検事長は
「上告審で適正な判断を求めるため申し立てをしました」としています。株と為替です。今日の東京株式市場は、輸出関連など幅広い銘柄に買い注文が広がり、日経平均株価は終わり値としておよそ5ヶ月ぶりに4万円台を回復しました。
今日の終値は、昨日と比べて713円86銭高い4万281円16銭。東証株価指数(TOPIX)は34.90ポイント上がって2801.68。1日の出来高は21億3623万株でした。
一方、東京外国為替市場の円相場は、現在、ドルに対しては、昨日と比べて37銭円安・ドル高の1ドル=137円72銭から77銭になっています。また、ユーロに対しては70銭円安・ユーロ高の1ユーロ=164円29銭から30銭となっています。株と為替でした。
4時のNHKニュースは、政野がお伝えしました。4時5分になります。