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12月27日 夜10時のNHKニュース(NHKジャーナル)

2024/12/27
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NHKラジオニュース

AI Deep Dive AI Insights AI Chapters Transcript
People
佐藤かな子
山崎義行
武部貴則
生島淳
Topics
野村雅夫、山崎義行、佐藤かな子:政府は来年度予算案を閣議決定。一般会計総額は115兆円超え、投資予算は過去最大だが、財源の4分の1は国債に頼る厳しい財政状況が続く。消費者物価指数は上昇、完全失業率は横ばい、有効求人倍率も横ばい。インフルエンザと新型コロナの流行が拡大。 武部貴則:来年度予算は健康・福祉だけでなく、国民の幸福度や生活の質も重視すべき。幸福感は健康長寿に影響する。アメリカでは物価高騰が深刻で、研究者も生活に苦労している。国際的な研究交流も困難になっている。 生島淳:2024年のスポーツ界は、オリンピックでの金メダル獲得数が多い一方、男子団体競技の成績は振るわなかった。ラグビー日本代表は若手育成の遅れが課題。佐々木朗希投手のメジャーリーグ進出にも注目。

Deep Dive

Key Insights

What is the total amount of the Japanese government's budget for the next fiscal year?

The Japanese government's budget for the next fiscal year totals approximately 115.5415 trillion yen, marking the largest investment budget in history.

Why is the research on breathing through the anus significant?

The research on breathing through the anus is significant because it offers a potential new method to deliver oxygen to patients with respiratory difficulties, such as those suffering from pneumonia or COVID-19, without the need for invasive procedures like intubation or ECMO.

What are the key components of the next fiscal year's budget in Japan?

Key components of the next fiscal year's budget include a record high of 38.2778 trillion yen for social security, an increase in defense-related expenses to 8.6691 trillion yen, and 28.2179 trillion yen allocated for national debt servicing, which is also a record high.

How does the Japanese government plan to support young families and students in the next fiscal year?

The Japanese government plans to support young families and students by allocating 18 billion yen for exam fee support and learning instructors at child centers, and 79.2 billion yen for new systems that encourage both parents to take parental leave and support part-time working parents with young children.

What is the current unemployment rate in Japan, and how has it changed?

The current unemployment rate in Japan is 2.5%, remaining unchanged from the previous month. The number of employed individuals has increased by over 300,000 compared to the same month last year, marking the 28th consecutive month of increase.

Chapters
来年度予算案は一般会計総額115兆円超えで過去最大規模。社会保障費の高騰や防衛費の増額が要因。国債依存も深刻な課題。一方で、子どもの進学支援や育児支援策も盛り込まれている。武部教授は、健康寿命延伸には国民の幸福度向上も重要と指摘し、現状の予算案への疑問を呈する。
  • 来年度予算案は一般会計総額115兆円超えで過去最大規模
  • 社会保障費、防衛費の増額が要因
  • 国債依存率が高く、財政状況は厳しい
  • 少子化対策、育児支援策も盛り込まれている
  • 武部教授は国民の幸福度向上も健康寿命延伸に重要と主張

Shownotes Transcript

12月27日(金)夜10時になりました。こんばんは。「NHKジャーナル」、野村雅夫です。結井秋です。ニュースデスクの山崎義行です。気象予報士の佐藤かな子です。今年最後の放送となります。今夜もゲストをお迎えしています。

今年、ユニークな研究などに贈られるイグノーベル賞を受賞した、大阪大学と東京理科大学教授の武部貴則さんです。武部さん、どうぞよろしくお願いいたします。よろしくお願いいたします。今日、武部さんと一緒に伝えるニュース項目は、

来年度予算案、消費者物価など最新の経済指標、そして感染症の流行状況の3つです。そして特集では、武部さんにイグノーベル賞を受賞した動物のお尻にまつわる研究についてたっぷりと伺います。今夜はスポーツの一年も振り返ります。スポーツジャーナリストの生島淳さんにお話を伺いました。今夜も皆さんからのご意見、ご感想をお待ちしています。

武部さんへの質問や、皆さんが今年気になったニュースなどお寄せください。番組のホームページか、SNS(X)でお寄せください。Xはハッシュタグ「#nhkジャーナル」をつけてください。改めて、今日のゲストは大阪大学と東京理科大学で教授を務めていらっしゃいます、武部貴則さんです。

武部さんは神奈川県出身の38歳。これまで再生医療の分野で世界的に注目される研究をいくつも手掛けてきました。今年は豚などの動物にお尻から呼吸する能力があることを発見した研究が、ノーベル賞のパロディーで、ユニークな研究などに贈られるイグノーベル賞を受賞しました。

また、若手研究者に資金を支援する取り組みにも力を入れていて、3年前には法人も立ち上げています。

武部さんはアメリカと日本を行ったり来たりしていらっしゃいますけども、どんな視点で日本のニュースを見たり聞いたりしていらっしゃいますか?そうですね、先週もアメリカにいたんですけれども、やはり日本のニュースとアメリカのニュースの雰囲気ってだいぶ違うので、そういった視点から今日議論ができたらなと思ってまいりました。やっぱりその日本で起こっていることをアメリカの視座から見ると、こういうことはちょっと不思議だなと思うようなこともあるんでしょうか?

日本ってやっぱり独特の文化があって、世界にもそんなに知られていないミステリアスな部分とかがたくさんあって、ニュースを見ててもだいぶ面白いなと思う場面が多いです。そういう視座をいただきながら、今日は進めたいと思います。では、最初のニュースです。政府は一般会計の総額がおよそ115兆5000億円となる来年度予算案を閣議決定しました。

投資予算としては過去最大。財源の4分の1を国債、つまり借金に頼る厳しい財政状況が続きます。今日決まった政府の来年度予算案は、一般会計の総額が115兆5415億円となっています。投資予算としては過去最大で、3年連続110兆円を超えています。歳出の内訳です。

全体の3分の1を占める社会保障費は38兆2778億円と、今年度の当初予算よりも5585億円増えて過去最大となりました。高齢化に伴い医療や年金にかかる支出が増えます。防衛力の抜本的な強化に伴い防衛関係費は7519億円増えて、8兆6691億円となりました。

さらに国債、つまり借金の償還や利払いに充てる国債費は、長期金利の上昇を背景に過去最大の28兆2179億円となります。個別の事業や取り組みです。若い世代が経済的な理由で進学を諦めないようにするため、こども家庭庁は大学や短期大学、専門学校などの受験料支援や、高校3年生などの模擬試験の受験料の支援、

それに児童館や子ども食堂などに学習指導を行う支援員を配置する取り組みなどに合わせて180億円を盛り込んでいます。また、共働きしながら育児をする夫婦を後押しするため、厚生労働省は夫婦どちらとも14回以上の育休を取得すれば、手取りの収入が最長28日間は実質的に減らないようにするための給付金と、

2歳未満の子どもを育てるために時短勤務をする場合、賃金の10%に当たる給付金をそれぞれ来年4月以降支給することにし、新たな制度を創設するため792億円を盛り込みました。一方、歳入です。顕著な企業業績などを背景に税収が過去最大の78兆4400億円になると見込んでいますが、

不足する財源を賄うため、国債を新たに28兆6490億円発行する計画です。国債の発行額は今年度の当初予算に比べ6兆円余り減りますが、財源の4分の1を国債に頼る厳しい財政状況が続きます。

ニュースデスクの山崎さん、来年度予算は過去最大となりましたね。そうですね、高齢化に伴った社会保障費の増大などが背景にありますね。少し個別の案件を見ていきますが、感染症への備えを強化するため、来年設立する患者の診療と基礎研究など一体的に行う国立健康・医療管理研究機構、

この運営経費や保健所などの職員を対象にした研修費用などに313億円を計上。また、日本が弱いとされている新薬の開発力を強化しようと、難病などの薬の検討を行う研究機関支援や、

スタートアップ企業に外資系の投資会社を紹介するといった事業などに77億円。この人材育成の分野ではリスキリング、学び直しですね。これを推進しようと、キャリア形成に投資する企業の支援拡充や、教育訓練を受けるための給付金の制度の創設などに1335億円を盛り込んでいます。

文化・教育・科学技術関連予算は、今年度より780億円多い5兆5496億円を計上しています。この中には待機児童の改善の求められている教員の給与の改善費用も含まれているんですね。

高齢化が進む中、社会保障費が過去最大になるなどした来年度の予算案ですが、これについて武部さんはどのように見ましたか?そうですね、本当にずっと増加し続けているという状況だと思うんですけども、私はこの問題を健康の問題とか、いわゆる福祉の問題とだけ捉えていてはダメなんじゃないかなと思っています。はい。

その理由というのはですね、例えば「ブルーゾーン」と呼ばれているですね、世界でとても長生きを、そして健康に送られるというような方が多い地区の研究というのがございまして、そういったところで見えてきている洞察というのが、皆さんがどれだけ生き生き楽しく幸せに暮らしていたか、

これが結果として体の良い食生活だったり、運動だったりということに自然につながって、平たく言えばハッピーである結果として健康になる、ヘルシーになる。こういうことが体現されている国というのがいくつもあるんです。ですから、健康のために体を鍛えましょう、予防しましょうということだけではなくてですね、皆さんがどれだけハッピーに豊かに暮らせるのか、こういったことを支援するという目線も持たないといけないのではないかなという考えを持っています。

それ、ハッピーだと自分は伸びるものなんですか?実はですね、あの非常に大規模な米国での研究がありまして、どれだけ皆さんがハッピーなのか、もう少し言いますとですね、自分が生きる意味とか意義とかを見出しているか、そういった感覚が強い方ほど、8年も健康寿命伸びる、こんなスタディもあります。

先生は科学者でいらっしゃいますけども、科学者の立場からこういったところに貢献できることって何かあるんですか?そうですね、これまではどうしても健康のために訴求をして、例えば日々暮らしの中で階段使いましょうとか、少し負荷をかけてみましょうとか、いい食事を食べましょう、こんな風に指導することが医学部では普通です。

あの駅の階段なんか見ると、この一歩が何キロカロリーとかこう張ってありますよね。そうですんです。でも多分多くの方っていうのは、健康のために日々暮らしているというよりもですね、例えば日々こういうありたいとか、あるいは例えば階段の例で言いますとですね、とてもピアノのような音が鳴る楽しい階段ってなっているとですね、実際にたくさんの方が登ってくださるような、そういう階段を、

設定したところあるんですね。そうですね、ヨーロッパでもありますし、実は私の研究チームでもですね、登りたくなる階段というのをですね、いろんな地区で展開していました。

今、武部さんおっしゃってたのは、昔日本は病気になったり高齢になったりしたら病院に行ってそこで治療を受けて、その支援をしますと社会保障費がどんどん大きくなりますね。ようやく健康でいて病気にならないようにしましょうねまで来ましたけど、今武部先生が言ってくれたのは、その先で幸せにいきましょうねと、幸せに生きることで、

結果的には健康にもなり、社会保障費も少なく済むということを多分言っていただいたと思うんですが、それは今の日本のこの予算、

うまく反映されてるんですかなかなかですね、これまでのように健康というとですね、まあ説明をしやすかったり、あるいは効果を検証しやすかったり、こういうことがあったと思うんです。でもこれがあの豊かである、ハッピーである、生きがいを持ててるか、こういうような視点になりますとですね、まだ研究が成熟してないということもあってですね、ほとんど研究の対象として見なされていないんじゃないかなと思ってます。

それはもうそういう分野は研究ではないよっていうような扱いになってしまうということですか?国際的にはですね、そんなことは全くなくてですね、例えばハーバード大学なんかではですね、非常にたくさんの方々の幸せとはどんなものかとか、あるいはそれが結果として健康にどう寄与するのか、こういうスタディなんかもたくさんあるんですけれども、日本ではまだまだこれからという見方が適切なのかなと思います。

それは厚生労働省も含めて政府関係省も含めてですけど、その健康よりもハッピネス、

そこに行くにはどうしたらいいんですかね?そうですね、私たちもですね、このハッピーであるということを実際にどういう方法でトリガーするか、こういう研究してます。例えばよくある考え方としては、行動経済学。少し前にナッジというのがノーベル経済学者を取りました。これはみんなの行動をちょっとした後押しをしてあげると、大きく人の行動が変わるよ、

こういう研究なんかもあったりします。つまり経済学の知見とかを入れればですね、例えばマーケティングとかPRとかクリエイティブとか、いろんな人の行動を後押しする仕掛けで行動は変わる、健康になる、こういう研究ってたくさんあるんです。ですから、分野融合をするような研究に支援をするということをきちんと説明できればですね、たくさんやり方として提案できることはあると思います。なるほどね。

総務省によりますと、先月の全国の完全失業率は2.5%で、前の月と変わらず横ばいでした。先月の就業者数は6800万人余り、前の年の同じ月と比べて30万人余り増え、28ヶ月連続で増加しました。女性の就業者数は3110万人と過去最多を更新しました。

一方、先月の有効求人倍率は全国平均で1.25倍で、前の月と同じ水準でした。厚生労働省は働き方改革の影響で運輸業では求人を増やす動きがあるが、物価高の影響で建設業や製造業では求人を減らす動きがあると述べています。

山崎さん、今日は各種の経済指標が発表される日ですが、経済というとやはり物価が気になります。それはどうなっていますか?東京23区の消費者物価指数の速報値が今日出たんですね。この東京23区の指数は全国の物価指数に先行して出されて、その傾向を示すということで注目されています。

それによりますと、12月の物価指数、天候の影響が大きい生鮮食品を除いた指数、前の年の同じ月と比べて2.4%上昇でした。

11月と比べてはどうだったんでしょうか?0.2ポイント拡大しました。この拡大した理由の一つは、政府による電気・ガス料金の補助が一旦終了したことの影響が大きかったようです。そして今回は今年1年の消費者物価指数速報値も出されました。今年、

今年1年で見るとどのくらい上昇したんでしょうか?去年1年と比べて2.1%の上昇でした。この上昇率は去年の3%から0.9ポイント縮小はしたんですけれども、3年連続で2%超えとなりました。一頃の急激な上昇は収まったものの、引き続き高い水準が続いていると言えそうですね。

武部さんはアメリカと日本を行き来していらっしゃいますけども、物価についてはどんなことを感じてますか?そうですね、特にアメリカではですね、この物価高というのはもう劇的に進展してまして、先週私もアメリカにいたんですけども、焼きうどん50ドル、7500円、

こんな状況なんですよね。500円ですか?生活ができないという方もたくさんいらっしゃるでしょうね。本当におっしゃる通りで、もちろんアメリカ国内でも生活が苦しい方というのはものすごく、特に西海岸、東海岸という経済の中心地でそういうことが起きていますし、実は研究者なんかもですね、日本からアメリカに留学をして、とてもいろんな実践を積んでですね、それがゆくゆくイノベーションに貢献する、こういう歴史的に力を蓄えるためのですね、留学という手段があったわけなんですけども、多くの研究者はですね、国から支援を受けても暮らしもままならないような、

いうような状況がありまして、特に国境を超えた活動なんかはかなり厳しい状況なのかなと見ています。日本の政府からお金が出ても、そのお金ではなかなか留学した先で食べていけないかもしれないということですか?そうですね、多分全くと言っていいほど追いつかない状況だと思います。いろいろな留学のための補助金とか助成金というのも準備はされているんですが、まずその金額も十分ではないということも、

ございますし、他の例えば助成金を持っているとその助成金は出せませんというような制約なんかもあったりしますんで、これやっぱり実態に応じて変化をしていくみたいなことも考えないと、これから留学をしたいなと思う若手というのはもういなくなっちゃうのかなと懸念してます。山崎さん、我々アメリカは物価も上がってるけれども、

賃金も上がってるっていうことをよくお伝えしてますけども、その辺なんかちょっと驚きもありますね。アメリカのインフレ率、上昇率高いけど、賃金の上昇率も日本も高いので、データだけ見るとね、アメリカそんなに困ってないんじゃないかなと思うけども、やっぱり武部さん向こうで暮らされると、やっぱりそこの、

所得の格差みたいなのが出てるってことなんですね。明らかに差が広がっているという現状が正しい理解で、私もアメリカの自分の研究室の中でもですね、やはりかなり基準としてですね、暮らしが厳しいような方というのも本当にたくさんおられて、しかもそれをなかなか上げられないという状況なんかもですね、あったりしますんで、実態としては差が開くという状況を目の当たりにしてます。これ悩ましいですよね。かといってじゃあ日本が、

アメリカ、欧米並みに今からインフレがさらに進むと留学がしやすくなるのかもしれないけれども、かといって賃金が追いつかないとさらに生活苦しくなりますからね。賃金さえ上がればインフレはいいんだっていうことではないんだってことは少なくともよくわかるお話ではありましたね。ここからは特集です。武部さんの今年一番のニュース、イグノーベル賞についてです。

武部さんらの研究チームは「動物のお尻から呼吸」というテーマで受賞。聞いただけでとてもユニークな内容なんですが、実はこの研究、将来的には人の命を救うかもしれないという注目な研究なんですね。

武部さん、まずはこの「お尻から呼吸」どういうことなのか教えていただけますか?そうですね、この文字面だけを読むと「なんだこれ?」と思われる方もたくさんおられると思うんですけれども、真面目な研究でしてですね、これは私たちは医学部の研究者ですので、例えば肺炎になってしまった、呼吸が苦しくなってしまったという方に、今提供できるソリューションというのは限られています。

そういった中でですね、私たちの研究チームの学生さんと一緒にですね、「ドジョウ」というお魚に注目をしまして、「ドジョウ」という魚が実はお尻から酸素を取り込んで、大腸とかですね、いわゆる腸管で酸素を取り込む、こういう力があることをですね、図鑑で見たんです。

これを動物とか人間でできないかということを検証してきたのが、この「超呼吸」というプロジェクトの実は始まりです。

なぜこの研究が大事なんでしょうか?例えば私たちもコロナウイルス感染症でとても苦しんだ時期があります。たくさんの方が本当に呼吸に苦しい方、ある地区では酸素が十分に提供できないために亡くなってしまう方もおられました。あるいは私の父も実は肺が機能しない状態なんですけれども、肺炎になってしまってかなり厳しい状況に至りました。

こういった方々には今、人工呼吸という管をですね、口から入れて酸素を送り込むか、あるいは血を体外に出してエクモというもので治療する、こういうアプローチがあるんですけれども、とても負担の大きい治療ですので、なかなか皆さんに提供できる技術ではありません。これがですね、私たちの開発をしたこの「超呼吸」であれば、例えばですね、お家でも座薬をお尻から勘定するなんてことって、

やられた方も小さい子なんかはおられると思うんですけれども、非侵襲的なアプローチで酸素を届けられて、息が苦しい方にまた新しいソリューションを提供できるかもしれない、こういった可能性があります。今コロナそれから高齢者という話がありましたけどもお子さんにとっても、

ありがたいことかもしれませんね。本当にその通りでして、特に新生児と生まれたばかりの赤ちゃんでですね、肺が膨らまないような状況になってしまう方も残念ながらまだおられます。そういった状況になりますと、その状態でなかなか命がつなぎ止められない状態、あるいは、

すごく重篤な後遺症を負ってしまう、そんな危険もあります。こういった時にお尻から新しいルートで酸素を届けることができたら、命を助ける、そしてその後の生活を助けることができるかもしれないということで、私たちは一番そこに力を入れています。

今、研究は実用化に向けてどのあたりにあるんでしょうか?ありがとうございます。実は私たちもバイオベンチャーを創業しましてですね、スタートアップとともに研究を日々進めてまいりまして、今年の実は6月からですね、臨床試験というのを開始しています。実は今日まさにその臨床試験の第一段階が終わったというアナウンスをさせていただきました。

今の段階だとどういう段階なんです?そうすると、はい。だいたい新しいお薬ですとか医療機器が出る時には、最初にまず安全なのかということをきちんと人間で確認するということが必要です。ですから私たちの研究は、今日この安全であるということをきちんと確認をして、この医学の歴史上全く新しい方法が人間でできるということを証明しました。で、

所以下一步是验证对患病者来说这种疗法有多少意义。这项研究从开始到现在花了多长时间呢?谢谢您。从基础研究什么都没有的时候算起,大概5到6年。发表论文到现在是第3年左右,所以说在相当早的阶段就达到了人体试验阶段,我认为这很普通?

山崎先生,通常像这样的研究要花10年以上,经常听到这样说,3年是很了不起的成就。这意味着现在已经可以安全地将正在开发的药物用于人体了,对吗?是的,我们已经与企业合作完成了患者试验。

对不起,我有点激动。那么,在这种情况下,如果把这种栓剂从肛门插入,肠道也有可能吸收氧气吗?是的,我认为这种可能性是存在的,但是否如此,需要在来年及以后的阶段进行验证。明白了,这么快……

这么快完成的原因是什么呢?事实上,新冠病毒感染症是一个触发因素。这是什么意思呢?事实上,在我们研究人员的行业中,当新冠病毒感染成为大流行时,大部分研究都停止了。然而,如果这项研究能够帮助许多因新冠病毒而患病的人,那么这项研究就得到了持续的支持。

事实上,我们这个“超呼吸”项目,最初是以隐秘项目的模式推进的小型项目。但在新冠疫情期间,考虑到它可能能够帮助肺炎患者,在各方的支持下,包括国家支持,这个项目得到了迅速推进。

那么,现在资金充裕吗?很遗憾,情况并非如此。长期以来,获得对这种新型研究的支持一直比较困难,我们正在努力寻找来年及以后如何继续下去的方法。虽然新冠疫情有所缓解,但我们仍然需要保持警惕。

降级到5类后,预算也会减少吧?是的,各种研发都在不断推进,因此及时的支持非常重要。但目前的情况并非仅仅是支持新技术的阶段。

您现在的研究是iPS再生医疗,我认为这是您研究的核心领域,它与这项研究有关吗?是的,例如,再生医疗虽然是一个总称,但日本擅长的再生医疗,例如iPS细胞等新技术的研发,一直以来都得到了巨大的支持。

但是,从整体来看,再生医疗领域包含了基因编辑技术、癌症免疫细胞疗法等多种技术,情况变得复杂起来。并非所有日本擅长的领域都能持续获得支持,相对而言,我们看到了一些变化。

我认为没有100分的政策,但3年内完成了第一阶段的药物开发,日本应该为此感到自豪,iPS……

为什么后续进展缓慢呢?我认为这是我们自身的一项使命,但关键在于有多少患者在等待,多么渴望应用这项技术。我们需要向国家充分展现这项技术的价值,并与国家合作。

接下来是《新闻杂志·体育》栏目。今晚的主题是“体育·辞旧迎新”,我们邀请了体育记者生岛淳先生与我们一起回顾这一年。生岛先生,晚上好,您好!2024年有很多体育新闻,生岛先生也做了很多采访,您觉得这一年怎么样?

总的来说,这一年非常愉快。奥运会获得了20枚金牌,有很多精彩的比赛。此外,美国职业棒球大联盟也因为大谷翔平以及道奇队的出色表现而精彩纷呈,这是令人难忘的一年。

刚才提到了大谷翔平选手,最初队友们对他的接纳程度似乎各不相同,是吗?是的,据我了解,由于有水原一平先生担任翻译,所以很难直接与他交流,罗伯茨经理也这么说。水原一平先生从翻译……

最终,他很好地融入了道奇队。

当然,大谷选手的球技和人品也得到了认可。他是百年难遇的选手,大谷翔平击出本垒打时,下一棒的贝茨会露出惊讶的表情,可见他的存在感有多强。生岛先生,您列举了今年关注的两个主题,第一个是什么?

是巴黎奥运会。获得了20枚金牌,在海外举办的奥运会上,这是获得金牌最多的一次。但遗憾的是,团队项目的奖牌数量较少,这有点令人失望。特别是男子排球,人们的期望很高,四分之一决赛对阵意大利队的比赛是今年所有比赛中最精彩的比赛之一。

篮球、手球等男子团队项目也展现了未来的可能性。

您认为团队项目表现不佳的原因是什么?各个项目的情况不同,例如手球,能够参赛本身就是很大的进步。排球则是一分未得,令人遗憾,这取决于比赛的运气,但当事人最感到沮丧。所以团队运动……

与其说是日本在团队运动中表现不佳,不如说是每个项目根据自身水平暴露出各自的问题,是这样的意思吗?

是这样的。排球今年新成立了V联赛,目标是在2027年实现完全职业化,在2030年左右成为世界顶级联赛。

我想看看国内联赛的激活过程将如何影响国家队。

奥运会也让我们关注了国内联赛。国内联赛不兴旺,国家队的实力也很难提升,这在许多项目中都是如此。不仅要关注国家队,还要关注国内联赛。生岛先生,您今年关注的另一个体育项目是什么?

是的,虽然有点低迷,但我还是想谈谈日本橄榄球国家队。今年,爱迪·琼斯先生再次担任主教练,这是自2015年以来的事情。

我和爱迪先生经常一起采访,所以我期待着奇迹。奇迹?是的,我希望他能展现日本国家队新的可能性。但实际上,在国际比赛中……

对阵新西兰、英格兰和法国等强队时,输球很多。去年的世界杯在法国举行,老将们,也就是2015年参赛的选手们,展现了他们的存在感,使日本队能够与竞争对手抗衡。

今年,爱迪先生将球队彻底改组,以年轻球员为主。这里需要记住一个词——“帽数”,也就是参加国际比赛的次数。

英格兰或全黑队的帽数超过1000,而日本队能够与之抗衡时,大约需要500个帽数。但现在只有200个左右。差距这么大啊!是的。

事实上,由于新冠疫情,2023年世界杯的球员更新换代进展缓慢,不得不依靠老将参赛,现在这笔账要来了。在年轻球员的培养方面……

落后了很多,所以即使到了2025年,日本橄榄球队的比赛也会很艰难。不仅是橄榄球,排球和手球等项目也一样,如果日本球员在国内联赛中无法与之抗衡,就很难兴旺起来。福岛先生,最后,关于2025年……

如果要关注一个项目的话,生岛先生会关注什么呢?我认为佐佐木朗希会在本月内与某个美国职业棒球大联盟球队签约,他将身穿哪支球队的球衣,这确实令人关注。最近,像山本由伸这样的优秀投手……

在日本是顶级投手,但转会到美国职业棒球大联盟后,与其说是挑战,不如说是找到了真正能够发挥实力的舞台。而佐佐木朗希的投球局数还很少,所以还有未完成的部分。

哪个球队会如何使用他,他能否健康地投球,这些都是令人担忧的问题。但如果他明年在美国职业棒球大联盟首秀,我一定会怀着激动的心情关注他。也许明年……

2025年是野茂英雄加入道奇队30周年,我可能会再次体验到野茂英雄每次登场时那种激动的心情。感谢生岛淳先生为我们带来的精彩报道,生岛先生,非常感谢您!谢谢您!也请您来年继续多多关照!流感正在蔓延……

截至本月22日的一周内,全国约5000家医疗机构报告的流感患者人数为211049人,是前一周的两倍多。每家医疗机构平均42.66人,是过去10年来同期最高值。此外,36个都道府县的患者人数超过了警戒线30人。传染病专家表示……

预计年后将达到高峰,患者人数增加的速度非常快。考虑到年末年初的返乡和旅行更容易导致感染蔓延,因此洗手、戴口罩等感染预防措施非常重要。另一方面,新冠病毒感染情况……

截至本月22日的一周内,全国约5000家医疗机构报告的患者人数为每家医疗机构5.48人,是前一周的1.41倍,连续四周增加。此外,比去年同期有所增加。山崎先生。

流感和新冠病毒仍在流行,但今年其他传染病也在蔓延,是吗?是的,新冠疫情结束后,许多人的免疫力下降,多种传染病患者人数增加。其他传染病包括传染性红斑,也就是俗称的苹果病,这种病也在持续流行。据国立感染症研究所的数据……

截至本月15日的一周内,每家医疗机构平均0.94人,比前一周增加了0.02人。是过去10年来同期最高值。孕妇可能会导致流产等后果,因此需要特别注意。另一个是主要在儿童中传播的支原体肺炎,这也是过去10年来同期最高值。

武部先生,各种传染病都在流行,现在很多人都在生病,您如何看待这种情况呢?是的,我认为基本的预防措施,如洗手和戴口罩,当然很重要。但是,一旦感染,重要的是不要惊慌,做一些力所能及的事情。

例如,如果卧床不起,体力会迅速下降。在这种情况下,可以尝试爬楼梯,或者当身体稍微好转时,做一些简单的运动,即使是很小的运动也很重要。

此外,对于老年人来说,如果不与人交流,就很难恢复元气。因此,如果周围有老年人出现这种情况,请与他们交谈,进行沟通,即使是虚拟的沟通方式也可以。很多人一旦生病就只想卧床休息,直到痊愈,但其实……

动一动比较好。

接下来是竹野大辉播音员带来的新闻报道。是的,我来报道。自民党为了解决派系政治资金聚会的一系列问题,向以“红羽共同募金”而闻名的中央共同募金会捐赠了8亿日元。

其中,未在所属议员的收支报告书中记载的金额约为7.2亿日元,作为道歉的额外捐款约为8000万日元。这笔款项并非来自相当于税收的政党交付金,而是来自党费等党的普通账户。森山干事长发表声明称,这个问题并非局限于派系,而是整个党的问题,……

出于道义上的立场,作为党的政治责任,我们进行了捐赠。希望这笔款项能够用于全国的福利事业。韩国总统尹锡悦宣布修改宪法,今天开始对弹劾是否正当进行宪法法院的审判。要求弹劾的国会方面……

认为尹锡悦总统向国会投入海军陆战队,妨碍其活动的行为违反了宪法。而尹锡悦总统方面则表示,弹劾要求不合法,并表示将进行抗争。另一方面,今天国会对代理总统职务的韩德洙首相的弹劾案进行了表决,并获得通过。

总统职务将由代理代理总统的副首相承担,这是一种异常情况。竹野大辉播音员报道完毕。股市和汇市行情。今天东京股市日经平均股价收盘价比昨日上涨713.10日元,报40281.16日元。收盘价是自今年7月19日以来约5个月来首次突破4万日元大关。

东证股价指数上涨34.9点,报2801.68点。一天的成交量为21亿3623万股。另一方面,东京外汇市场下午5点,美元兑日元比昨日下跌46000日元,美元上涨,1美元兑157.81日元至83000日元。

欧元兑日元比昨日下跌87000日元,欧元上涨,1欧元兑164.46日元至50000日元。海外外汇市场目前1美元兑157.75日元至80000日元,1欧元兑164.64日元至65000日元。股市和汇市行情报道完毕。接下来是全国天气预报,气象预报员佐藤加奈子为您报道。晚上好!

北陆地区正在下大雪,是吗?在过去24小时内,新潟县津南町降雪75厘米。富山等市区也从30分钟前开始,雨转雪,富山一下子积雪2厘米。

再过大约3个小时,中国地区也将开始降雪。明天中午左右,九州、高知、和歌山等西日本太平洋沿岸地区也将出现积雪。预计会下多少雪呢?

山区明天傍晚前降雪量最多的地方:新潟80厘米、岐阜60厘米、北陆、长野、山阳50厘米、滋贺、山阴40厘米。西日本降雪高峰期在明天中午左右,下午降雪范围将缩小。但北陆地区后天周日将继续下大雪。

新潟和岐阜的山区,后天将再降雪50厘米。年末年初的天气预报如何呢?目前来看,30日(周一)雪量将有所减少。但由于低气压将靠近日本北部,天气将转坏。之后,大晦日日本北部和北陆地区将刮大风,天气恶劣。

南风将使全国气温升高。从元旦到3日,将再次出现冬型气压配置,日本海沿岸地区将出现间歇性降雪。对于在不熟悉的地区旅行或返乡的人来说,请注意雪地驾驶和除雪作业中的事故。另一方面,太平洋沿岸地区将持续晴朗天气,空气干燥,年末年初也要注意防火。

接下来是全国明天的天气预报。首先是冲绳的天气。冲绳本岛和周边岛屿多云,阳光较弱,强烈的寒冷北风将持续一整天。受风的影响,早晚部分地区可能会有小雨。

那霸明天的最低气温为17度,最高气温为18度,全天基本持平,预计气温与隆冬时节相当。后天气温虽然不会达到20度,但风力将减弱。元旦前后,西南诸岛将以多云为主,气温将恢复到常年水平。九州、四国、中国地区……

从现在到明天中午,将普遍降雪。由于西侧的积雪云团的移动,平原地区也可能出现大范围降雪。广岛北部20厘米,岛根西部15厘米,四国和山口5厘米,福冈3厘米。平原地区也可能在短时间内出现大范围积雪,因此请务必谨慎步行和驾驶。下午降雪将减弱,天气将好转。

最低気温は九州で3度から5度、中国・四国地方で1度から3度でしょう。最高気温が10度を超えるのは九州南部と高知くらいです。九州北部は8度から9度、四国瀬戸内側や山陽地方は8度ほど、山陰地方は6度の予想です。あさって以降は日に日に寒さが緩み、30日や大晦日は気温が15度を超えるところもありそうです。比較的暖かい年越しになりそうです。

近畿、東海、北陸地方です。近畿地方は曇り時々晴れ。午前中は西風に乗って南部でも雪が舞い、和歌山県の平地も積もる可能性があります。東海地方は晴れ時々曇り。乾いた空気を象徴するような真っ青な寒空が広がるでしょう。

活発な雪雲がかかる北陸地方は、平地も朝晩を中心に雨が雪に変わって降り方が強まりそうです。近畿北部や岐阜の山沿い、北陸地方の平地は大雪による交通障害に注意・警戒が必要です。最低気温は静岡で5度、東海3県と近畿地方で2度から4度、北陸地方は0度から3度でしょう。

最高気温は大阪で10度、名古屋で9度、金沢で5度と真冬並みでしょう。北陸地方の雨や雪は月曜日に一旦収まりますが、火曜日、大晦日は前線通過で雨風が強まり、元日からまた雨が雪に変わりそうです。

関東甲信越地方です。関東地方と山梨県は晴れ、昼頃から曇って平地でもにわか雨やにわか雪がありそうです。ただ、空気を潤すほどのまとまった雨ではないので、乾燥には引き続き注意が必要です。長野県と新潟県は断続的に雪でしょう。長野県の北部だけでなく南部でも、多いところで24時間で20センチほど降って、警報級の大雪になる恐れがあります。

最低気温は東京で2度、水戸、宇都宮、長野で-3度。今朝より3度前後冷え込みそうです。

最高気温は関東地方で10度から12度と平年並み、新潟で5度、長野で3度と真冬並みでしょう。関東地方はしばらく晴れ続き、東京は今月の降水量が0.5ミリと極端に雨の少ない12月になりそうです。気温は大晦日が高く、東京の最高気温は16度の予想で、11月中旬並みの暖かさで今年を締めくくりそうです。

東北・北海道地方です。日本海側は断続的に雪で、東北北部は吹雪くところがあるでしょう。北海道の上川地方や留萌地方は昼前から降り方が強まり、あさってにかけて大雪となる所がありそうです。太平洋側は今日より日の差す時間が長くなるでしょう。ただ、明日も風が肌を刺すように冷たく、気温の上昇は鈍いです。

最低気温は仙台、秋田で-1度、札幌で-7度、釧路で-9度。最高気温は仙台で5度、秋田で2度、釧路で1度、札幌で-2度と平年より2、3度低いでしょう。

大晦日は低気圧が発達しながら北日本を通過します。風が強まり荒れた天気になる恐れがあるので、初日の出を見るための登山は要注意です。低気圧通過後の三が日は、また日本海側を中心に雪が続くでしょう。三が日の雪は明日ほどの大雪ではない見込みですが、年末年始も日本海側の皆さんは交通への影響に気をつけて良いお年をお迎えください。気象情報でした。

では、番組に寄せられたメッセージをご紹介します。今夜のNHKジャーナルは、大阪大学と東京理科大学の教授でイグノーベル賞を受賞した研究チームの武部貴則さんと共に、お伝えしました。たくさんのメッセージをいただいています。まず、SNSからです。

土壌の超呼吸の話をお聞きし、ふと思い出したことがあります。かつてクサガメを飼育していた頃、その飼育方法の書籍に「カメは冬眠の際、ずっと水中にいてもお尻で呼吸する」と書いていたので驚いたことを思い出しました。土壌もそうですし、カメもお尻で呼吸するのですか?

そうです。クサガメなどは有名ですし、変わったところだとヤゴなども実はお尻から呼吸しています。その話を聞くと、生き物の可能性って実はすごい可能性があるんですよね。本当に研究っていうのは、そういったいろんな生き物が持っている神秘的な力をどう活用できるのかなっていうのを考えるのが、実は一番インサイトが多い領域だと思ってます。

宝ですね。そしてこちらは愛知県50代の女性から。「便秘や下痢など腸が弱い人には、腸呼吸は無理なのでしょうか?」というご質問をいただいています。そうですね、まず正確にはこれから検証しないとわからないことではあるんですけれども、例えば私たちが実際治療するときには、カテーテルのようなものでお尻から出ないように工夫をして提供することができます。

なので、実際にお尻から下痢になっちゃうみたいな方ができないということは、正しくは想定できないので、可能性は全然あるんじゃないかなと思ってます。

この腸が強いとか腸が弱いとかっていう、その腸の吸収力みたいなのも影響するんですかね?それがよく影響するのか悪く影響するのか、それどっちかちょっとわからないと思うんですね。もしかしたら実はより酸素を吸収しやすいかもしれないなんてことも、もしかしたらあるかもしれません。その辺も今からですね。そうです。3つ目、東京都30代女性からいただきました。

イグノーベル賞といえば、受賞式の面白く短いスピーチが名物ですよね。武部さんがスピーチでこだわったところ、狙いに行ったフレーズなどはありますか?まず、そもそもどんなスピーチをしたかから教えてもらましょうか。「拷問の可能性を信じてくれてありがとう」っていうのを最初に述べました。

爆笑でしたっけ?かなり笑っていただけてよかったなと思ったんですが、実際にはですね、本当はすごく準備して研究者の仲間に感謝をするようなスピーチを準備してたんですけども、会場行ったらそんな真面目なスピーチをしたら恥ずかしい状況だったんです。なので全てを捨てて、もうふざけてみようということでですね、そんなスピーチで切り出しました。「肛門の話」ってやっぱり万国共通、笑うんですね。そうです。ただ日本のメディアなんかはですね、「お尻呼吸」って言って、

「肛門」という言葉を出さないようにはしてたのかなと思って、オブラートには包んでらっしゃるなと思って見てました。「肛門」なんですね。より正確に言うと「肛門呼吸」というのが直訳になります。なるほど、そうですか。そこはちょっと意図したかもしれません。東京都の30代男性です。

武部さんの好きなイグノーベル賞は何ですか?といただいています。本当にたくさん好きなものだらけで、日本人がたくさん受賞してるんですけども、私の友人もですね、実はトレーニングを受けた消化器内視鏡のプロがですね、2018年にイグノーベル賞を取られてます。これ何かというと、ご自身で自分のお尻から内視鏡をやって自在に操作をする、

こういうのでイグノーベル賞を取った方がおられます。自分で操作できるようにしたってことですか?そうですね。内視鏡ってチューブをお尻から入れて、コントローラーのようなものを駆使して徐々に張っていって、ミミズのような装置をお腹の中に巡らせるということなんですが、自分で全部やれちゃった、

っていうのを発表したのが、なかなか主義としてはすごく難しいんですよね。ご想像に固くないようにですね。お尻つながりでも、私の消化器のつながりでも、とても尊敬するイグノーベル賞だったかなと思います。今ユーモアを交えておっしゃってましたけども、でも「人と違うことをしよう」というスピリッツはずっと一貫してますね。そうですね。私の研究室は「人と違うことしかやってほしくない」なと、

いうふうに思ってまして、やっぱり自分たちのようなまだ駆け出しの研究者なんかはですね、やっぱり同じことをやってもアメリカとか中国とかとても勢いのある国にかないませんので、やっぱり自分らとしてできる新しい研究とか、ともするとおかしな不思議な研究と思われるかもしれないようなところにですね、可能性が秘めてるんじゃないかなと思ってます。

NHKの受賞時のNHKの取材に対しても、インタビューは私ちょっと拝見したんですけど、「人と違うことしか考えないようにしようとすごく意識的に思っている。大きな世界を変えるような面白い発見とか発明とか、そういうのってやっぱり普通と違う着想から出てくると思うんです」っていうふうに話しているんですけど、この辺もう少し掘り下げるとどういうふうに意識されてるんですか?

そうですね。世の中には本当に優秀な方ってたくさんおられます。ハーバード大学、MIT、カリフォルニア大学、スタンフォード大学。そういった方たちっていうのは、もうでき始めたものをより精度高く高めていくというのが得意なんです。でも、全く誰も考えないようなところから第一歩を踏み出すような研究、これ日本人がもうお家芸だと思います。へー。

歴史的にも「人と全然違う研究者の業界でそんなことやるの?」みたいなことをですね、取り組む方が歴史的にもとても多い。

なので、こういうことを考えると日本人として何ができるかなと思うと、やっぱり世界で流行っているものだけではなくてですね、ちょっと新しい領域に飛び込むなんてものが、本当の意味での価値を作っていくんじゃないかなと私は思っています。今お聞きしていると、日本人ってどうしても経済政策の時も一つの同じものを作るのは得意で、どうしても機械的に集団でやるのは得意なイメージがありますけど、

今武部さんの言葉で言うと「いやいや、そうじゃないよ。もっと個性でユニークなそういうスタンスがあるんじゃないの?」ということですか?その通りだと思います。もう山中伸弥先生の研究しかり、いろんな方の研究、そうだと思います。ここまで武部さん、どうもありがとうございました。

さて、NHKジャーナル、今年も番組をお聞きくださって本当にありがとうございました。今夜が年内最後の放送です。新年最初の放送は1月6日月曜日です。ここまでNHKジャーナル、野村雅雄、結衣の秋、気象予報士佐藤かな子、ニュース解説山崎芳生でお伝えしました。そして武部貴則さんにも最後までお付き合いいただきました。どうもありがとうございました。

皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。