<raw_text>0 NHKの9時ニュースです。鹿児島県十島村の悪石島で震度6弱を観測するなど、住民が地震による揺れに見舞われていることから、久保玄一郎村長は、オンラインで出席した県の災害対策本部会議で、希望者を対象に避難を行う方針を明らかにしました。
村によると、避難を希望し準備ができた住民を、明日の船で鹿児島市に運ぶ予定で、第一陣として明日午前2時に悪石島から約120キロ南にあるトカラ列島の宝島港を出港し、鹿児島市の鹿児島港に向かうフェリーで避難させるということです。
フェリーは、鹿児島港に到着するまでの間に、十島村の有人7島に接岸する予定です。明日夜に鹿児島港に到着後は、村が手配を進めている宿泊施設などで過ごしてもらうことになっています。一方、十島村役場によると、今日午後7時15分時点で悪石島の島内にある3つの避難所に合わせて13人が自主的に避難しているということです。
また、鹿児島県は、十島村で震度6弱の揺れを観測した地震を受けて、本日、村に災害救助法を適用することを決めました。これにより、避難所の設置などの費用を国と県が負担します。
解散した人気グループTOKIOの国分太一氏について、テレビ東京は今年2月、自社の番組で外部からの指摘を受け、コンプライアンス違反がなかったか第三者による調査を行っていたことを明らかにしました。その時点で違反と認定される事実は確認できませんでしたが、会社ではさらに対象を広げて追加の調査を行っているということです。
国分氏をめぐっては、日本テレビが先月20日、過去にコンプライアンス上の問題行為が複数あったとして出演番組の降板を発表し、国分氏は無期限で全ての活動を休止しています。
この問題について、テレビ東京の吉津隆博社長は今日の定例の記者会見で、今年2月、自社の番組をめぐっても国分氏によるコンプライアンス違反を指摘する情報があり、第三者の弁護士による調査を行っていたことを明らかにしました。調査は社内や番組の制作会社の関係者などを対象に行われ、国分氏本人にもヒアリングを行ったということです。
その時点で違反と認定される事実は確認できなかったということです。ただ、日本テレビで問題行為が複数発覚し、国分氏が活動休止を表明したことを受けて、会社ではさらに対象を広げて追加調査を行っているということです。指摘があった内容については明らかにしていませんが、調査結果については必要に応じて公表するか検討するとしています。
香港が中国に返還されてから28年となったのに合わせて、中国軍は国産の空母を初めて香港に派遣しました。派遣されたのは、2019年に就役した中国で初めての国産空母「福建」です。今朝香港に到着した「福建」は全長300メートル以上あり、甲板上には戦闘機やヘリコプターの姿も確認されました。
空母の派遣は、香港が1997年にイギリスから中国に返還されて今月1日で28年となったのに合わせたもので、「福建」は今月7日まで香港の沖合に停泊し、あさってから2日間、市民2000人に一般公開されます。
中国政府が今年を抗日戦争勝利80年と位置づける中、今年9月には香港でも中国本土と同様に大規模な式典などが行われる予定です。中国としては、国力の象徴とみなす国産空母を初めて香港に派遣することで、中国の主権を誇示するとともに、香港市民の愛国心を高める狙いがあるとみられます。
「福建」は先月、別の空母とともに初めて2隻同時に太平洋に進出し、この際「福建」から飛び立った戦闘機が海上自衛隊の哨戒機の至近距離まで接近し、防衛省は中国側に深刻な懸念を表明しています。この時間の担当は道谷新平でした。