</context> <raw_text>0 8時のNHKニュースです。野党半島地震の発生から今日で1年です。ビルの倒壊で妻と長女を亡くした男性が石川県和島市の現場を訪れ、2人の死を悼みました。楠木健二さん(56歳)は地震が発生した去年の元日、和島市河合町の自宅で過ごしていましたが、そばにあった地上7階建てのビルが倒壊し、自宅は巻き込まれる形で下敷きとなりました。
楠木さんは崩れた建物の中から逃げ出すことができましたが、妻のゆかりさん(48歳)と長女のジュラさん(19歳)の2人を亡くしました。楠木さんは今日、和島市の現場を訪れ、妻と2人でよく飲んだというビールと、長女が好きだったというジュースを供えました。そして冷たい雨が降る中、1年前に地震が発生した時刻の午後4時10分に合わせ、
線香を炊き、静かに手を合わせて2人の死を悼みました。楠木さんは「1年前に地震が発生したこの瞬間、この場所にいなくてはいけないと思い訪れました。まだまだ時間はかかりますが、少しずつ気持ちの整理をしていかないといけないと思います」と話していました。
野党半島地震で液状化などの被害が相次いだ富山県氷見市では、元日のきょう、被災地に今も暮らす人たちを気遣う内容が綴られた年賀状が届いていました。富山県氷見市では、野党半島地震による揺れや液状化の影響で、県内で最も多い6700棟余りの住宅に被害が出ました。
地元の郵便局では、今朝、去年の6割程度となる、合わせておよそ20万通の年賀状を積んだ24台のバイクが次々に出発していきました。このうち、液状化で大きな被害が出た氷見市境町の上甲義雄さん(75歳)の自宅にも年賀状が届き、
その中には「無理せず過ごしてください」など、今も被災地で暮らす上甲さんや妻の体調を気遣う内容が綴られていました。上甲さんは被害を受けた自宅に今も暮らしていて、「今年もこうやって年賀状が届くことはありがたい」と話していました。また、同じく被害が相次いだ氷見市真島で自宅が一部損壊した中村真紀子さん(73歳)は、
今年の年賀状に「今年は良い年になりますように」と書きました。年賀状を受け取った人が今年こそは安全で健康な1年であってほしいという願いを込めたということです。配達の担当者は「年賀状を見て、離れていてもつながっていることを感じてもらいたい」と話していました。アメリカ・ニューヨークで新年を迎える恒例のカウントダウンが行われ、
集まった人たちからはトランプ次期大統領への期待や不安の声が聞かれました。ニューヨークの観光名所タイムズスクエアでは新年を迎える恒例のイベントが開かれ、雨の中大勢の市民や観光客が詰めかけました。集まった人たちはカウントダウンに合わせて2017年の幕開けを祝っていました。アメリカでは今月20日にトランプ次期大統領の就任式が予定されています。
集まった人からは期待や不安の声が聞かれました。このうちニューヨークに住み金融業界で働く60代の男性は「トランプ氏はアメリカの経済を助け、石油価格を下げ、人々を豊かにしてくれるだろう」と話、トランプ氏の経済政策に期待を示していました。一方、この男性の20代の娘は「私はトランプ支持者ではありません。
憎しみが広がることを心配です」とトランプ氏の言動に不安を示した上で「今年は平和と優しさに満ちた1年になるべきだ」と話していました。この時間のニュース、二宮直樹がお伝えしました。時刻は8時5分になります。