</context> <raw_text>0 9時のNHKニュースです。アメリカの複数のメディアは、南部ルイジアナ州のニューオーリンズで新年を迎えたばかりの1日未明、中心部の通りに集まっていた人たちに車が突っ込み、複数の死傷者が出ていると伝えています。そして、トルコ・シリア地震の発生から今日で1年です。
地震で自宅の一部が壊れた後、昨年9月の豪雨災害で自宅が全壊し、今も避難生活を余儀なくされている石川県輪島市の道目愛子さん(71歳)は、市内の避難所で地震が発生した時間に合わせて黙祷を捧げました。道目さんは地震が発生した午後4時10分になると、避難所のテレビの前で、同じように避難している人たちと黙祷を捧げました。
道目さんは、土砂崩れで潰れた家を最初に見たときは、ただ呆然とするだけでした。「木造の家でしたが、地震が発生してから今までのいろいろな思い出が蘇ってきました。今年は災害のない年になることを祈っています」と話していました。石川県珠洲市で被災し、富山県内の親戚の家での生活を余儀なくされているピアノ講師の女性は、地震から1年が経った今もふるさとに戻れずにいます。
石川県珠洲市で被災し、ピアノ教室を開いていた自宅が全壊した中谷道夫さんは、昨年1月15日から富山県の親戚の家で夫と共に生活を続けています。トルコ・シリア地震から今日で1年となる中、中谷さんは地震が発生した午後4時10分を家族と共に迎えました。中谷さんは
「大事な友達やお世話になった方たちが亡くなったこの時間に思いを馳せたい」と話していました。中谷さんが過ごしている家に置かれているピアノは、楽器店などの協力で自宅から運び出したもので、このピアノを弾くことで徐々に心が安定してきたということです。
中谷さんは、娘でメゾソプラノ歌手の京子さんと共に、被災した人たちを元気づけようと、3月以降富山県や石川県でのチャリティーコンサートに数多く出演してきました。娘の京子さんは「1年経っても純粋に音楽を楽しみたいという気持ちにはなれませんが、聞いてくれた人たちが涙したり笑顔になったりするのを見て、音楽には力があるなと感じました」と話していました。中谷さんは
「あっという間の1年でした。これが夢であってくれればとずっと思い続けていましたが、1年が経ち、助けてくれた皆さんのおかげで生かされたと実感しています」と1年を振り返りました。続いてウクライナ情勢です。2022年にロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始して以降も、ロシアの天然ガスがウクライナ経由でヨーロッパに輸出されてきましたが、
ウクライナはロシアの収入源を減らす必要があるとして、今月以降自国を通過させるロシアとの契約を延長しない方針を示してきました。これについて、ロシアの政府系ガス会社ガスプロムは1日、「ウクライナが協定の延長を繰り返し明確に拒否したため、ガス供給の技術的・法的可能性を奪われた」として、
協定の期限が終了し、ウクライナ経由での天然ガスの供給を停止したと発表しました。ウクライナ側も1日、ロシアからの天然ガスの輸送を停止しているとした上で、代替手段を講じていると明らかにしました。ロシアのメディアは1日、今後のロシアの天然ガスの輸出について、トルコやブルガリアを経由するパイプラインを使って部分的に代替できるとする専門家の見方を伝えていますが、
ロイター通信などは、ガス価格の上昇などの影響が出る可能性があるという見通しを伝えています。この時間のニュース、二宮直樹がお伝えしました。時刻は9時5分になるところです。