<raw_text>0 11時のNHKニュースです。北欧のバルト海で25日、海底の電力ケーブルなどが損傷しているのが確認され、フィンランド当局などは、ロシアの原油を積んだタンカーがケーブルを損傷させた疑いがあるとして捜査しています。フィンランドとエストニアの当局によりますと、25日、両国を結ぶバルト海の海底に設置された電力ケーブルと3本の通信ケーブルが損傷しているのが確認されました。
フィンランド当局は、当時海域を航行していた南太平洋のクック諸島の船籍のタンカーが、錨を下ろしたまま航行し、ケーブルを損傷させた疑いがあるとして捜査しています。このタンカーはロシアの原油を運んでいたということで、当局はこの船に乗り込んで詳しい状況を調べています。
これについて、エストニアとフィンランドの外相が26日、電話で会談し、コロナ禍でエストニアのザ・フクナ外相は、海底設備の被害があまりに頻発し、偶発的なものなどとは考えにくく、重要な設備への攻撃とみなさなければならないと指摘し、他の同盟国などと連携して調べていく考えを示しました。
バルト海では先月スウェーデンとリトアニアなどを結ぶ海底通信ケーブルが2本損傷したり切断したりしたばかりで、スウェーデン当局などが当時海域を航行していた中国籍の船が関わった疑いがあるとして捜査しています。次です
ウクライナ国防省は、ロシア西部でウクライナ軍との戦闘に参加している北朝鮮軍の部隊が、十分な広報支援を受けられず、飲料水が不足するなど困難な状況に直面していると指摘しました。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、ウクライナ軍が越境攻撃を行っているロシア西部のクルスク州では、およそ1万1000人の北朝鮮軍の兵士がロシア軍と共に展開しているとされています。これに関連し、ウクライナ国防省の情報総局は、26日、北朝鮮軍の部隊の戦況分析をSNSに投稿しました。
それによりますと、北朝鮮軍の部隊はロシア軍の無人機の部隊に護衛されて戦闘を行っているとしたほか、今月20日にはウクライナ軍の攻撃で多くの死傷者が出たものの、21日にはロシア軍から弾薬や食料の補給を受け作戦を継続したとしています。また22日にはウクライナ軍が北朝鮮軍の重要な通信拠点の一つを攻撃したことで、
北朝鮮の部隊同士の無線でのやり取りが減少したとしています。その上で、北朝鮮軍の部隊は十分な広報支援を受けられず、飲料水が不足するなど困難な状況に直面していると指摘しました。一方、ウクライナ東部ドネツク州では、ロシア国防省が25日と26日それぞれ集落の一つを掌握したと発表し、ロシア軍が攻勢を強めています。
インドで2004年から2期10年にわたって首相を務め、高い経済成長を実現したマンモハン・シン首相が死去しました。92歳でした。インドのシン首相はもともと経済学者として知られ、1990年代には財務省で経済の自由化政策を主導しました。
2004年の総選挙で所属していた国民会議派が勝利して首相に就任し、2期10年にわたって首相を務め、この間に高い経済成長を実現しました。また日本との間では経済や安全保障などで関係強化にも取り組みました。
その一方で、2期目の任期中は閣僚の汚職疑惑などが相次ぎ、2014年の総選挙では現在のモディ首相を率いるインド人民党への政権交代を招く結果となりました。ニューデリー市内の病院によりますと、シン前首相は26日死去したということです。92歳でした。
モディ首相は「我が国の首相として国民生活の向上のために多大な努力を行った」と追悼するメッセージをSNSに投稿しました。11時のニュースは関根がお伝えしました。時刻11時5分になります。