3時のNHKニュースです。今年6月に中国東部江蘇省蘇州市で起きた日本人学校のスクールバスが刃物を持った男に襲われた事件と、9月に南部の深圳市で日本人学校に通う男子児童が男に刃物で襲われ死亡した事件で、いずれも拘束された男が起訴されたことが分かりました。
今年6月蘇州市で起きた事件では、日本人学校のスクールバスが刃物を持った男に襲われ、日本人の親子が怪我をし、バスの案内係の中国人女性が刺されて死亡しました。現場で50代の無職の男の容疑者が拘束されましたが、日中関係筋によりますと、今日までに中国当局によって起訴されたということです。
また、今年9月、南部の深圳市では、日本人学校に通う男子児童が登校中に刃物で襲われ死亡する事件も起きています。日中関係筋によりますと、この事件についても、現場で拘束された40代の男が今日までに中国当局によって起訴されたということです。ただ、いずれの事件についても、罪状については明らかになっていません。
日本政府はこれらの事件をめぐり、動機など背景についての説明を求めてきましたが、これまでのところ中国当局から詳細は明らかにされていません。蘇州と深圳の事件の後、中国各地の日本人学校では、地元政府の協力などで警備が強化されていますが、現地の日本人の間では安全面での懸念が続いています。
農林水産省は、海の不作が続く有明海の再生に向けて、地元の漁業団体への交付金として、来年度の予算案に10億円を計上することを決めました。10年間で合わせて100億円を計上する方針だとしています。
有明海につながる長崎県の伊佐早湾の干拓事業をめぐって、堤防の排水門を開けるかどうかについて裁判で争われてきましたが、昨年3月最高裁判所が開ける立場の漁業者側の請求を退け、司法判断は開けない方向で事実上決着しました。これを受けて農林水産省は、ノリや貝の不作が続く有明海の再生に向けて、
福岡、佐賀、長崎、熊本の4県の漁業団体などと必要な支援について検討を進めてきた結果、来年度から有明海再生加速化対策交付金を創設することを決めました。来年度の予算案にはまず10億円を盛り込み、10年間で合わせて100億円を計上する方針です。
農林水産省はこの交付金を活用して、海底の泥をかき混ぜて海水の栄養分を増やす海底耕耘の回数を増やしたり、海苔や貝などを安定して生産できるよう陸上養殖の導入を進めたりするなど、漁業の環境改善に向けた取り組みを支援したいとしています。江藤農林水産大臣は記者団に対し、「有明海を再生する責任は国に大いにある
海で暮らす人たちの生活が成り立つようにすることは国の責務として果たすべきものだ」と述べました。正月の初詣の人たちを迎えるため、徳島県鳴門市の神社で巫女を務める大学生などを対象にした研修会が行われました。
初詣に多くの参拝者が訪れる鳴門市の大麻比古神社は、毎年この時期に巫女を務める高校生や大学生などを対象に研修会を行っていて、昨日は30人余りが参加しました。白い着物と朱色の袴姿の参加者たちは、基本となる立ち方や歩き方のほか、二礼二拍手一礼といった礼拝の作法を学びました。参拝の作法を学びました。
この際、手を叩く前に一度胸の前で手を合わせるよう説明を受けていました。この後、授与所でお札やお守りなどを渡す際の言葉遣いや作法を教わりました。今回初めて巫女を務めるという高校生は「初めての挑戦なので難しかったが、参拝に来た人が良い気持ちになれるように頑張りたい」と話していました。大麻比古神社では、正月三が日で約15万人の人出を見込んでいます。
3時のNHKニュース、正野でした。3時5分になります。