</context> <raw_text>0 午後2時のNHKニュースです。自民党は、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題にけじめをつけたいとして、赤い羽根共同募金で知られる中央共同募金会に8億円を寄付しました。寄付額は、所属議員らの収支報告書に不記載があった総額に一定額を上乗せしたもので、党費などから支出したとしています。
派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、今週閉会した臨時国会では、政策活動費の廃止などが明記された政治改革関連法が成立したほか、政治倫理審査会で関係議員の審査が行われています。こうした中、自民党は一連の問題にけじめをつけたいとして、赤い羽根共同募金で知られる社会福祉法人中央共同募金会に、きょう8億円を寄付しました。
内訳は、党所属議員らの収支報告書への不記載相当額が約7億2000万円、お詫びの意味の上乗せ分が約8000万円だとしていて、税金に当たる交付金ではなく、党費など党の一般会計から支出したとしています。
森山幹事長はコメントを発表し、「法律的な問題は終わっているが、本件は派閥にとどまらず、党全体の問題だと認識し、責任ある立場から党の政治的けじめとして寄付した。全国の福祉に役立てていただければありがたい」としています。
NHKの取材によりますと、過去には1989年、リクルート事件へのけじめとして、未公開株の売却益相当額の1億8000万円余りを地方共同募金会に寄付した例があるということです。
6年前、静岡市の市立高校で体操部の男子生徒がつり輪の練習中に大けがをした事故をめぐり、東京高等裁判所は、顧問の教諭が補助員を置く義務を怠ったとして、高校の運営法人に2億2000万円余りの賠償を命じました。
6年前、静岡市にある静岡学園高校の体操部に所属していた当時高校2年生の男子生徒がつり輪の着地で失敗して首の神経を傷つける大けがを負い、生徒と両親は高校を運営する学校法人に賠償を求めました。一審の静岡地方裁判所は、安全面の指導が不十分だったとは言えないとして訴えを退け、生徒側が控訴していました。
東京高等裁判所の増田実裁判長は、きのうの判決で、「つり輪競技に危険があることを考えれば、顧問の教諭は重大な事故が起きることを予測できた。つり輪の下に補助員を置けば相当な可能性で事故を防げたのに、顧問はその義務を怠った」などと指摘しました。
その上で、一審とは逆に、慰謝料や後遺症で失った利益など、合わせて2億2000万円余りの賠償を学校法人に命じました。静岡学園高校は、判決文を読んでおらず、コメントできないとしています。
沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、林官房長官は、明日にも移転先にある軟弱地盤の改良工事に着手することを明らかにしました。普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、国は今年1月から軟弱地盤がある大浦湾側の区域で、大規模な護岸の整備などを進めています。
これについて、林官房長官は記者会見で、明日にも軟弱地盤に直接砂を打ち込む地盤改良工事に着手することを明らかにしました。その上で、「工事の工法は羽田空港などでも使用され、多数の実績がある。一般的で実績が豊富な工法で、改良を行った強固な地盤の上に護岸を整備し、飛行場を建設していく」と説明しました。
そして「着工は普天間飛行場の全面返還の実現に向けた大きな前進だ。一日も早い全面返還を実現し、基地負担の軽減を図るため、引き続き全力で取り組みたい」と述べました。この時間のニュースは鈴木圭一郎がお伝えしました。時刻は間もなく午後2時5分になります。