</context> <raw_text>0 10時のNHKニュースです。今年9月の石川県能登地方の豪雨では、能登半島地震の復旧工事が行われていたトンネルに大量の土砂が流れ込み、作業員1人が死亡しました。被災地では安全対策を見直す動きが相次いでいますが、コストの増加が懸念されています。珠洲市門前町の国道249号の中谷トンネルでは、今年9月の豪雨で
復旧工事の作業員1人が死亡し、工事を発注した国土交通省は先月、再発防止策をまとめました。これを受けて、建設会社では安全対策を見直す動きが相次ぎ、このうち大手ゼネコンの大林組は、珠洲市内の国道249号で進めている復旧工事現場の3カ所に新たに雨量計を設置し、
工事の中止や避難の判断を速やかにできるようにしたということです。一方で安全対策を見直すことで対策費用や工期延長に伴うコストの増加が懸念されるということです。実際の工事でも安全に配慮して中止した日が以前より増えたということで、大林組奥能登災害復旧工事事務所の西中淳一工事長は
「優先すべきは安全だが、対策を徹底すればするほどコストは増えてしまう。今後工事の発注者と相談が必要だと考えている」と話しています。国土交通省北陸地方整備局は、現場の条件や気象状況を踏まえ、設計の変更が必要と認められた場合には、これまでと同様に費用や工期について適切な変更の対応を行うとしています。
厚生労働省によりますと、昨年度、高齢者が家族や介護施設の職員などから虐待を受けた件数は、合わせて18,223件で、前の年度より698件増え、統計を取り始めた平成18年度以降で最も多くなりました。
このうち、家族や親族などによる虐待件数は1万7100件で93.8%を占め、27人が死亡しました。家族や親族による虐待を詳しく見ると、種別は身体的虐待が最も多く65.1%、ついで心理的虐待が38.3%、ネグレクトが19.4%などとなっています。
また虐待者の続柄は息子が38.7%と最も多く、ついで夫が22.8%、娘が18.9%などとなっています。さらに虐待の発生要因は複数回答で、虐待を受けた人の認知症の症状が56.4%、
介護疲れや介護ストレスが54.8%などとなりました。虐待の程度が深刻になるほど介護保険サービスを利用していない傾向があり、厚生労働省は適切なサービスや支援の利用を促すほか、自治体に対して虐待防止の体制づくりを働きかけるなどして対策を進めるとしています。
リンゴの生産が盛んな青森県板柳町にある、国内で唯一リンゴだけの取引を行う津軽リンゴ市場で、今年最後の取引となる止め市が開かれました。競りにかけられたのは秋に収穫された主力品種の赤いサンフジや黄色い王林など、合わせて5320箱です。
会場では生産者が見守る中、競り人が威勢のいい掛け声をかけると、仲買人が指で値段を示して次々とリンゴを競り落としていきました。今日最も高い値がついたのはサンフジで、一箱1万7000円と、津軽リンゴ市場では過去最高値だということです。以上この時間のニュース、小野拓司がお伝えしました。時刻は10時5分になります。