<raw_text>0 午後2時のNHKニュースです。韓国南西部の木浦空港で旅客機が着陸に失敗して炎上した事故で、現時点までに85人の死亡が確認されたと明らかにしました。今日午前9時過ぎ、韓国南西部の木浦空港で、タイのバンコクを出発して木浦空港に向かっていた韓国のLCC(格安航空会社)チェジュ航空の旅客機が着陸に失敗して炎上しました。
ロイター通信は旅客機が着陸に失敗して炎上した瞬間とされる映像を配信しました。映像では、旅客機が滑走路の上を煙を出しながら胴体で滑った後、滑走路から外れ構造物に衝突して大きく炎上しています。韓国政府によりますと、旅客機には乗客175人、乗員6人の合わせて181人が搭乗していました。
乗客は韓国人が173人、タイ人が2人ということです。消防はこれまでに2人が救出された一方、85人の死亡が確認されたと明らかにしました。ソウルにある日本大使館の関係者によりますと、現時点では、事故が起きた旅客機に日本人が乗っているという情報はないということで、引き続き確認を進めるとしています。
消防は航空機の車輪が正常に作動せずに胴体着陸を試みたとみられていて、その原因としてバードストライクによると推定しています。韓国の航空当局によりますと、木浦空港の周辺には渡り鳥などが巣を作りやすい海辺や湿地があり、特に10月から3月にかけてはマガモが空港周辺に生息しているということです。マガモは朝と夕方に活発に活動し、
高い高度を飛ぶということで、木浦空港では発砲音など鳥が嫌う音を繰り返し流したり、実弾による駆除を行ったりして、バードストライクの防止に努めているとしています。事故を受けてチェジュ航空はホームページに謝罪文を掲載し、「今回の木浦空港での事故により被害に遭われた全ての方に謝罪いたします。まず事故の収拾にあらゆる努力を尽くします。
ご心配をおかけして申し訳ございません」としています。広島市の原爆資料館は今日が年内最後の開館日です。被爆の実相について学ぼうと今日も国内外から多くの人が訪れています。広島市中区にある原爆資料館には午前から多くの人が訪れていて、資料館の外まで列を作ってチケットを買い求めていました。
今年度原爆資料館の来館者数は、過去最多を更新した昨年度を上回るペースで増えていて、来年3月までの1年間の来館者数は、今のペースでいくと初めて200万人を超える見込みだということです。原爆資料館では混雑対策として、窓口のみだったチケットの購入を今年に入ってインターネットや自動券売機でも購入できるようにするなどしてきました。展示を見たスウェーデン人の男性は、
「早起きして比較的空いている時間を狙ってきました。火傷の写真や子供の服など展示の数々にとても心を動かされました」と話していました。また小学生の子供と富山県から訪れた夫婦は、「岡山への帰省に合わせて広島まで旅行に来ました。子供たちに戦争があったということを見てもらいたくて連れてきました」と話していました。
冬型の気圧配置と強い寒気の影響で、北日本から東日本の日本海側を中心に雪が強まっていて、夕方にかけて大雪となる見込みです。気象庁は、大雪による交通への影響に十分注意するとともに、電線や樹木への着雪、なだれにも注意するよう呼びかけています。移動が増える年末の季節や旅行の時期と重なるため、最新の気象や交通の情報を確認し、
状況によってルートの見直しや予定の変更を検討してください。また雪道で車を運転する際は冬用タイヤを装着するとともにチェーンを早めに取り付けることを徹底してください。以上、この時間のニュースは梅津がお伝えしました。2時5分になります。