<raw_text>0 8時のNHKニュースです。旧ソビエトのジョージアで、EU(ヨーロッパ連合)への加盟を求める市民がデモを行う中、反欧米の立場で知られるカベラシビリ氏が29日、新しい大統領に就任しました。大統領官邸を去った前大統領は、新大統領に正当性はないと批判しました。
ジョージアでは29日、新しい大統領の就任式が行われ、元プロサッカー選手で反欧米の立場で知られるカベラシビリ氏が就任しました。カベラシビリ大統領は、10月の議会選挙で過半数を獲得した与党「ジョージアの夢」の支援を受け、今月議会の投票で大統領に選出されました。
一方、EU加盟を求める野党やズラビ・シビリ前大統領は、そもそも10月の議会選挙に不正があったとして、カベラシビリ氏を大統領と認めていません。首都トビリ市では、先月、政府がEUとの加盟交渉を中断すると発表して以降、およそ1ヶ月にわたって市民の抗議デモが続いており、
この日も就任式が行われた議会の前には、EUの旗などを手にした人たちが大勢集まり、新大統領の就任に抗議していました。シビリ前大統領は大統領官邸の前で支持者に対し、「官邸の中にいようと外にいようと、私はあなた方と共にいる。国民の信頼がなければ正当性はない」と述べ、自らが正当な大統領だと訴えた後、官邸を離れました。
前大統領や野党側は引き続き議会選挙のやり直しを求めていく方針ですが、新大統領の就任で与党の権力基盤がより強固になり、現地の専門家からは今後政権の欧米離れが進んでいくという見方も出ています。全国の刑務所や少年院では、被害者や遺族の気持ちを職員が聞き取って施設にいる加害者に伝える取り組みを始めていて、
法務省は先月末で制度開始から1年経ったとして利用件数を公表しました。法務省によりますと、先月末までに申し込みを受け付けた件数は延べ136件で、このうち被害者や遺族からの122件については聞き取りを終え、さらにそのうちの113件はその内容が加害者に伝えられたということです。
被害者からは「反省謝罪をしてほしい」「収容施設で何を考え何を学んでいるのか知りたい」という声があった一方、「一生を許すことはできない」という思いを伝えた人もいたということです。法務省は心情を聞いた加害者の中には、「想像していた以上に被害が深刻でなかなか向き合えない」という人もいたが、「謝罪や被害弁償をしたい」と考え始めた人もいたと
利用が一部に留まっているという声もあるので、「対象となる被害者の方たちに制度の周知を進めていきたい」としています。下水から回収したリンを使って、工業製品などに使われる有用な化合物を作り出すことに成功したと産業技術総合研究所が発表しました。工業用のリンの化合物は原料を輸入に依存していた
原料を輸入に依存していて、研究グループはこれまで利用されていなかった資源の活用につながる成果だとしています。工業用のリンの化合物は、半導体の製造工程や、プラスチックやゴムを燃えにくくする材料などとして幅広く使われていますが、原料を輸入に依存していて、資源の確保が課題となっています。産業技術総合研究所の長縄有機主任研究員などの研究チームは、
下水処理で生じた汚泥の焼却灰に含まれるリンに注目し、分離・回収した上で他の物質と化学反応させました。その結果、燃えにくいゴムや接着剤の材料として使われているリン酸トリブチルという化合物を作り出すことに成功したと発表しました。今回合成できた化合物は少量で、
コストの面などから実用化には時間がかかるということですが、研究グループはこれまで工業用には利用されていなかった資源の活用につながる成果だとしています。長縄主任研究員は「下水から回収したリンを農業用の肥料に使う動きは以前からありましたが、工業用途としての道筋をつけたのが今回の研究の新しい点です。
リンを含んだ工業製品は身の回りにたくさんあるので、未利用資源の活用を今後も進めていきたい」と話していました。ここまで8時のニュースをお伝えしました。担当は末田でした。時刻は間もなく8時5分です。