Deep Dive
Shownotes Transcript
<raw_text>0 8時のNHKニュースです。今日正午前、東京池袋の高層ビルにある法律事務所で、36歳の従業員の男性がナイフで刺され、病院に搬送されましたが死亡しました。交番に出頭して逮捕された50歳の容疑者は、同じ法律事務所の従業員で、職場で嫌なことがあり恨みがあったという趣旨の供述をしているということで、警視庁が事件の経緯を調べています。
警視庁によりますと、今日午前11時50分頃、東京豊島区東池袋の高層ビル、サンシャイン60の31階にあるアディーレ法律事務所から、従業員が刺されたと通報がありました。法律事務所に勤務する従業員の吉野大輝さん（36歳）が首を複数回ナイフで刺され、病院に搬送されましたが、まもなく死亡しました。刺したのは同僚の従業員で、
近くの池袋駅前の交番にナイフを持って出頭し、警視庁は殺人未遂の疑いで逮捕しました。逮捕されたのは、東京新宿区に住む渡辺玲人容疑者（50歳）で、調べに対し「職場で嫌なことがあり、以前から吉野さんに恨みを持っていた。我慢の限界が来て刺した。痛みを与えたかった」などと供述しているということです。2人は部署は異なるものの、今日はいずれも出勤していたということです。
事件で使われたのは、刃渡り9センチほどの折りたたみ式のサバイバルナイフのようなもので、容疑者はリュックサックの中に他にも2本ナイフを所持していたということです。警視庁は今後、容疑を殺人に切り替えて捜査する方針です。日本製鉄はアメリカの鉄鋼大手USスチールの買収完了に伴い、
買収計画に禁止命令を出したバイデン前大統領と計画を審査したアメリカ政府の委員会に対して、命令の無効などを求めていた訴訟を取り下げたと発表しました。日本製鉄によるUSスチールの買収をめぐっては、今年1月、バイデン前大統領が国家安全保障上の懸念を理由に禁止命令を出し、
両者は違法な政治介入だとして、バイデン前大統領と買収計画を審査したCFIUS（対外投資委員会）に対して、命令の無効と審査のやり直しを求める訴えを起こしていました。これについて日本製鉄は今日、トランプ政権の下でUSスチールの買収が完了したことに伴い、訴訟を取り下げたと発表しました。
一方、US Steelの買収で競合した現地の鉄鋼大手クリーブランド・クリフスや、買収に反対を続けていたUSW（全米鉄鋼労働組合）のマッコール会長などに対し、買収を阻止してUS Steelの競争力を低下させようとしたとして、損害賠償などを求めている裁判については、計算中だとしています。この裁判について日本製鉄は、
競争中なのでコメントを控えるとしています。ミャンマーで起きた大地震でタイの高層ビルが倒壊し、90人以上が死亡したことについて、タイ政府はビルの一部の設計や工事方法に欠陥があったとする調査結果を発表しました。今年3月ミャンマーで起きた大地震で、タイの首都バンコクでは建設中だった高層ビルが倒壊し、作業員など95人が死亡しました。
タイ政府は調査委員会を立ち上げて原因を調べていて、政府機関や複数の大学がシミュレーションなどを行ってまとめた報告書の内容を昨日発表しました。それによりますと、ビルのエレベーターが上り降りする昇降路の壁や階段の壁について、設計や工事方法に欠陥があったことがわかったということです。また、使われたコンクリートの品質も基準を満たしていなかったということで、発表では、
法的な基準に従って建設されていれば、建物はより強度があり耐震性を保つことができたとしています。ビルの倒壊については捜査当局も建設会社の幹部などを逮捕し捜査していて、責任の追求が進むのかが焦点となっています。この時間のニュースはここまででお伝えしました。時刻は8時5分になります。 </raw_text>