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cover of episode 2024年 12月26(木)コメンテーター:佐々木俊尚

2024年 12月26(木)コメンテーター:佐々木俊尚

2024/12/25
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飯田浩司のOK! Cozy up! Podcast

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佐々木俊尚
Topics
佐々木俊尚: 毎日新聞が一面トップで報じている小中高校の学校授業5分短縮検討は、一見すると生徒に課外活動の時間を与える良い提案のように思えます。しかし、現状の教員不足という深刻な問題を考慮すると、この提案は教師の負担を増大させる可能性が高いです。 そもそも、大学入試や就職活動において、学力だけでなく課外活動の経験が重視される傾向は、既に富裕層の子供たちに有利に働いています。お金持ちの家庭は、子供を海外旅行に連れて行ったり、様々な習い事をさせたりと、課外活動の機会を豊富に提供できますが、貧しい家庭の子供たちはそうした機会に恵まれません。 この5分短縮によって、学校で課外活動の時間を確保しようとするならば、教師はさらに多くの準備や指導に追われることになります。教員採用試験に合格しても就職を断念する人が増え、教員不足が深刻化している現状では、教師の負担増加は避けられないでしょう。 したがって、この提案は、一見すると平等な機会を創出するようにも見えますが、実際には既存の教育格差をさらに拡大させる可能性があります。 より良い解決策としては、教師の負担を軽減しつつ、子供たちに多様な経験を積ませるための仕組みを構築することです。例えば、部活動を学校内で行うのではなく、学外のスポーツクラブに委託するといった方法も考えられます。 結局、教師の負担軽減と子供たちの多様な経験の両立が、この問題解決の鍵となるでしょう。

Deep Dive

Key Insights

なぜ小中高校の授業を5分短縮する検討が行われているのか?

授業時間を短縮し、空いた時間を自由な指導や活動に充てるため。これにより、学力だけでなく、AO入試や就職活動で求められる多様な経験を子どもたちに提供する狙いがある。ただし、教員の負担増が懸念されている。

2025年度予算案の規模とその特徴は?

2025年度予算案は過去最大の115兆5000億円で、税収も78兆4000億円と6年連続で過去最高を更新する見通し。インフレ基調による税収増が背景にあるが、生活実感が苦しい中での財政出動が課題。

トランプ次期大統領がWHO脱退を再検討している理由は?

トランプ政権内では、中国寄りと見られるWHOからの脱退を再検討している。トランプ支持層には、旧来の共和党保守系、白人労働者層、リバタリアン派の3つの流派があり、それぞれの思惑が絡んでいる。

日中外相会談で何が合意されたのか?

岩屋外務大臣と中国の王毅外相が会談し、首脳や外相を含むハイレベルな往来を進めることで一致。また、来年早期に王毅外相が訪日し、日中ハイレベル経済対話を開催することも合意された。

ガソリン価格が1年3カ月ぶりの高値となった理由は?

ガソリン価格は1リットルあたり180円60銭と1年3カ月ぶりの高値となった。石油元売り各社への補助金縮小が主な原因で、トリガー条項の見直しが進んでいないことも影響している。

佐々木俊尚が2024年最も印象に残ったニュースは何か?

佐々木俊尚が最も印象に残ったニュースは、日本の平均気温が過去最高を記録したこと。気候変動によるゲリラ豪雨や急激な気温変化が増えており、個人レベルでの対応が重要だと指摘している。

日本の社会保障費が増加している背景は?

社会保障費は38.3兆円と過去最大を記録。戦後間もない時期に生まれた「団塊世代」が2025年に全員75歳以上となり、医療・年金・介護の負担が急増していることが主な理由。

中国の富裕層が日本に移住する傾向が強まっている理由は?

中国の富裕層が日本に移住する背景には、習近平政権下での経済締め付けや、海外への資金移動が進んでいることがある。日本は治安が良く、食材や化粧品が安心できる点も魅力とされている。

日本の教員不足が深刻化している理由は?

教員のブラック労働が問題視され、採用試験に合格しても就職しないケースが増えている。教員の負担が増える中で、授業時間の短縮や新たな活動の導入がさらに負担を増やす懸念がある。

日本の財政が抱える今後の課題は?

日本の財政は、団塊世代の高齢化による医療・年金・介護費の急増が大きな課題。さらに、2040年には団塊ジュニア世代が高齢化し、非正規労働者が多いため、社会保障費のさらなる増加が予想される。

Chapters
日本の小中高校の授業時間短縮の検討について、教育への影響や教員の負担増加問題などを含め議論しています。特に、生徒の活動時間確保と教員のワークライフバランスの両立が課題として挙げられています。
  • 小中高校の授業時間5分短縮検討
  • 教員の負担増加問題
  • 生徒の活動時間確保
  • 大学入試改革、AO入試、就職活動への影響
  • 富裕層と貧困層の格差問題

Shownotes Transcript

2024年 12月26日(木)ニュース 

 

▼小中高の学校授業5分短縮検討へ ▼2025年度予算案 過去最大の115.5兆円 ▼トランプ次期大統領、WHO脱退を再検討 就任初日にも表明か

▼日中外相会談 中国・王毅外相の来年早期訪日・対話で一致 ▼ガソリン価格、180円60銭 1年3カ月ぶりの高値 ▼佐々木俊尚さんが選ぶ2024年最も印象に残ったニュース 

 

コメンテーター佐々木俊尚(ジャーナリスト)

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