日本放送ポッドキャストステーション 飯田康二のリーダーズビジョン。日本放送アナウンサーの飯田康二です。「飯田康二のリーダーズビジョン」は、様々な業界の企業・団体のリーダーから、これからの時代、ビジネスパーソンに求められる知恵と知識を学ぶ、「飯田康二のOK!Cozy up!」ポッドキャスト限定コンテンツです。
今回は、1月7日(火)東京都内で行われました経済3団体の新年祝賀パーティーに参加した企業のトップへのインタビューをお送りいたします。経済3団体とは、日本を代表する経団連(日本経済団体連合会)、経済同友会、日商(日本商工会議所)の3団体です。
企業のトップが一堂に集まる祝賀パーティーで、今年2025年の日本経済のキーワード、日本の景気などについて伺いました。今回は、株式会社ユーグレナの取締役社長、出雲充氏へのインタビューをお送りします。
ユーグレナの出雲社長にお話を伺います。「明けましておめでとうございます。」「明けましておめでとうございます。よろしくお願いします。」さあ始まったこの2025年を天気予報で例えていただくんですが、今年、どういった予報を社長されますか?「今年、まあ僕の名前が出雲なんですけれども…はい。」
「雲から太陽が出てきて、さんさんと輝く、そういう一年になると思いますし、しなければいけない。その雲というのは、これはデフレ時代のことでありまして、デフレの少しどんよりとした暗いマインドを、インフレの明るく楽しい日本にする。」
「そういう一年に、25年しなければならないし、僕は十分なるんじゃないかなというふうに思います。なんかずっと曇り空の生活に慣れてきちゃった…そうなんですよ。だからそこがポイントで、30年間曇りだったんですよ、日本は。全く成長しない、ずっとデフレだったじゃないですか。でも去年、賃金の上昇も33年ぶりに。」
「5%を超えて、5.3%ですよ。インフレが3.2%程度ですから、実質賃金も上昇する、そういう2024年だったわけですから、まさに雲からね、30年ぶりのお日様がちょっとずつ見えつつある。その雲を取り去ってお日様の時代にするのが25年の日本ですよね。」
「そのため、それを定着させるためにやるべきことって何だと思う?それは単純で、賃上げは今年も政府も財界も相当力が入ってますから、これはしっかりできると思います。大企業で5%、中小中堅企業で6%、パートナー方含めて7%。これをしっかり達成する。それを達成した後の方が大事なんですよ、実は。その賃金が上がって。」
「みんなが貯金すると、また曇りになるんですよ、日本は。これを30年間繰り返してきたんですね。ですから賃金が上がって、こういうサービスを使いたい、こういう商品を使いたい、こういう地球環境に優しいものをやってみよう、そういうお客様に選ばれるようなもの、サービスを提供して、皆さんがどんどん消費して楽しんでいただける、そういう一年に。」
「なったら間違いなく晴れですよね。先ほど地球に優しいという言葉も出てきましたけれども、SDGsであったりとか、カーボンニュートラルに向けての取り組みというのは、どういったことをされていらっしゃいますか?」「SDGs、カーボンニュートラルにとっても25年は非常に大きな転換点になると思うんですよ。なぜなら若い、グリーンに関心の高いミレニアル世代とZ世代。」
「彼ら彼女たちが日本のマジョリティ、中核になるのが2025年なんですね。日本で今働いている、人生産年齢人口ってだいたい7300万人なんですよ。その半分以上がグリーンな、SDGsに関心の高いミレニアルに変わるのが2025年ですので、彼ら彼女たちに選んでいただけるような。」
「サステナブルな商品サービスを企業が提供していく。我々が今一番力を入れているのがバイオジェット燃料(SAF)というバイオジェット燃料という分野なんですけれども、こういったものにみんなに注目していただいて、どんどん提供できるようにする。そういう一年にしようと思っています。今日はミャクミャクの可愛らしいピンバッジもつけていらっしゃいますけど、今年は大阪万博の年でもありますよね。」
「本当に世界中から日本にお客様が来ていただける。その時に命輝くというのも大事なんですけれども、同時に日本は島国ですから、世界中のお客様はほとんど99%、ほとんど100%飛行機で来られるわけですね。その飛行機で来られる方に、バイオジェット燃料(SAF)、日本もしっかりやってるぞっていうのを。」
「我が社としてはしっかり発信できる、そういう都市にしないといけないなとプレッシャーは感じてますけれども、やりたいです。」
「一方で、1月20日にトランプさんが新しく大統領になると、彼の主張であったりとかっていうのは、どちらかというとCO2の削減よりも人々の生活だろうみたいな感じに、ちょっと世界全体のトレンドが変わるのかなみたいなところもあるんですが、それが御社の業績だとかに与える影響ってどう考えですか?」「トランプ大統領とユーグレナのようなベンチャー企業はそんなに。」
「大企業と違いますからね。そんなに大きな影響はないです。ただ我々はお客様が国やトランプ大統領だけじゃないんですよ。若い、グリーンなものに関心の高いお客様にどんどんバイオジェット燃料や健康になっていただけるような商品サービスを提供して、逆境は乗り越えていこうと、そういう心づもりです。」
「最後に、海外の方もたくさん顧客にいらっしゃるということになると、為替が気になるところですけど、どのぐらいのレンジが心地よい?」「我々は商品輸出するというのもありますし、これからマレーシアに巨大な、先ほど申し上げたバイオジェット燃料(バイオ燃料SAF)の工場の建設にチャレンジします。そういう意味では、これからは日本のベンチャー企業も海外にやっぱり。」
「物を売るだけじゃなくて、海外に出て行って、海外のお客様と商売をするということをしなきゃいけないんですね。そういう観点では、円安一辺倒では困りますから、今よりは少し円高の水準ですけれども、140円とか150円台、160円を超えると、これはもう本当に円安産業にとってはすごくいいんですけれども。」
「国内いろんなものを買わなきゃいけないわけじゃないですか。そういう産業からすると、リートばっかりというわけにはいきませんので、私は150円台で心地いいところで推移してほしいなという思いはあります。」「社長、どうもありがとうございました。」「ありがとうございました。」「飯田康二のリーダーズビジョン。」
「今回は、先日東京都内で行われた経済3団体の新年祝賀パーティーに参加した企業のトップへのインタビューをお送りしました。」