Shin Niwa describes the economic outlook for Japan in 2025 as 'sunny with occasional rain.' He believes that while unexpected events, such as external influences from the U.S., may cause temporary disruptions, the overall economy will trend positively. He also notes that wages have been rising for three consecutive years, which he sees as a positive indicator for continued growth.
Shin Niwa acknowledges the unpredictability of the Trump administration's policies. He sees potential benefits, such as the possibility of reduced supply chain costs if global tensions ease. However, he also warns of risks, such as increased tariffs, which could raise supply chain costs. Niwa emphasizes the need for flexible management to quickly adapt to any changes.
Suntory Holdings focuses on being 'pro-America' by highlighting its significant investments and job creation in the U.S. Niwa stresses the importance of presenting factual evidence of their contributions to the U.S. economy, such as investments and employment, to counter any potential criticism or tariffs. This approach aims to demonstrate their alignment with U.S. interests.
Shin Niwa expresses disappointment and frustration over what he considers 'unreasonable' trade decisions, such as those affecting Nippon Steel. He believes these decisions are unjustified, especially given the significant investments and job creation by Japanese companies in the U.S. Niwa suggests that such decisions could be detrimental to the U.S. economy in the long run.
Shin Niwa believes that the U.S. dollar's exchange rate is influenced by broader economic factors rather than the decisions of a single president. He warns that Japan must be cautious, as the yen could weaken further, which would negatively impact the country. Niwa advocates for a stronger yen and suggests that the Bank of Japan should avoid delaying interest rate hikes to support this goal.
Shin Niwa suggests that the yen should strengthen to a range of 135 to 145 against the U.S. dollar. He believes that a stronger yen is beneficial for Japan, as it prevents Japanese goods from becoming too cheap and supports the overall economy.
日本放送ポッドキャストステーション 飯田康二のリーダーズビジョン。日本放送アナウンサーの飯田康二です。「飯田康二のリーダーズビジョン」は、様々な業界の企業・団体のリーダーから、これからの時代、ビジネスパーソンに求められる知恵と知識を学ぶ、「飯田康二のOK!Cozy up!」ポッドキャスト限定コンテンツです。
今回は、1月7日(火)東京都内で行われました経済3団体の新年祝賀パーティーに参加した企業のトップへのインタビューをお送りいたします。経済3団体とは、日本を代表する経団連(日本経済団体連合会)、経済同友会、日商(日本商工会議所)の3団体です。
企業のトップが一堂に集まる祝賀パーティーで、今年2025年の日本経済のキーワード、日本の景気などについて伺いました。今回はサントリーホールディングスの新浪剛史社長です。新浪社長は経済同友会代表幹事でもあります。サントリーホールディングスの新浪社長にお話を伺います。よろしくお願いいたします。よろしくお願いします。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
2025年が始まりました。まずは今年の天気予報といいますか、天気で例えると、今年どんな天気になりそうですか?日本の経済は、晴れの中に時たま雨がある、いわゆる「天気雨」。これは海外からの予想もしないようないろんなことが起こって、それで天気雨が降ると。しかし全体的には経済はきっと良い方向に行くと思うんです。
賃金も3年連続上がっていくと、何事も3回起こると今後とも続くなと。こういうことで天気なんだけども、時たまアメリカの方からチャチャが入ったり、そんなことで天気の中で雨が降ると。しかしそれもすぐ収まると、こういうことだと思います。アメリカの方からの…
トランプ政権に対してですが、日本経済全体あるいはサントリーさんとしてはどう向き合っていきますか?非常に何が起こるかわからないという中で、良い面はひょっとしたら戦争が終わるかもしれない。そう簡単にはいかないと思いますが、そういう雰囲気になってくる可能性があれば、世界中のサプライチェーンが少しコストが下がってくる可能性があるので、これは良いことかもしれない。こういうことを…
一方で関税で各国がみんなやったらやられる的な状況になると、今度は逆にサプライチェーンコストが上がる。どっちに行くかということが分からない。その中で私たちが考えていかなければいけないのは、いつでもいろんなことに対応できるような、そういうフレキシブルな経営ができなければいけない。何かあったらすぐ対応できる、こういうようなことを今目指してやっています。
トランプさん、SNSを使っていろんなことを言ってくるじゃないですか。そうすると社長ご自身も見てなきゃみたいな、寝る時間なくなっちゃうじゃないですか。正直、トランプさんが1987年に自伝書いてる中で、「みんなを惑わすことがいい戦略なんだ」と言ってるわけで、逆にそれを読んでると惑わされるから読まないほうがいいんじゃないですか。
むしろそこはもう「来るなら来い」っていう気持ちで。そうですね。だからね、要は「拡散」をするっていうのが戦略ですから。「拡散」されないように、こちらはやっぱりこういうことをやりたいんだって意思を持って対応していく。ということするとやっぱり…
トランプ大統領の考え方は、アメリカに利するものをとにかく求めているわけですから、アメリカにマイナスにならないことを考えていくと。そういった意味でサントリーはアメリカにものすごく投資していますし、雇用も作っているわけで、そういうことをちゃんと言えるように、ファクトをちゃんと用意していくこと。こういうふうに言われますね。「事実はこうなっているんだ」ということが言えるように、私たちはアメリカでこれだけ投資もしているし、雇用も作っていますよ。
ですから我々は「プロアメリカ」ですということが常に言えるようにしていくことだと思います。だから一方で中国をやるなということでもないし、いろんなことを我々自身は自分たちでやれると。だから何か言われようが、我々アメリカにちゃんとやってますよねということの中でやっていけば、別に誤解される必要はないんじゃないかなと思います。ただこれが政府間になっていくと誤解される可能性はあるので、時たま雨が降ると…
こういうことだと思うんですけどね。もうすでに雨が降ってきたなと思ったのが、日本製鉄のSシールのこと。これだけ雇用も無視、投資も無視してアプローチしてもダメかというのは、日本人としては何か失望しちゃうところがあるんですか?当然失望してますし、理不尽だなと思いますよね。
この案件に関しては大変理不尽な意思決定をしているなと思いますし、トランプさんにしてもあれだけ彼も反対しているから「じゃあいいよ」って、なかなかいかんと思いますが、まだまだ可能性はないことはない。トランプ政権になってひょっとして可能性もないこともないんで、やり続ける必要があるんじゃないかなと言い続けて、やれることを日本政府もされているから、私…
私も同じような立場だったら同じようなことをするだろうなと思いますけどね。これ実は日米間の関係というよりは、アメリカ経済にとって良い話だから。そういった意味で理不尽極まりないと。最後思うのは、アメリカの経済がそう思うんじゃないですかね。しっぺ返しというか、結果は向こうが持つそうですね。これは歴史的に大きなミスということになると思いますし。
トランプさん、80年代の感覚で為替に関しても「ドル安がいいんだ」というようなことをおっしゃっていますけど、これどう推移すると見ていらっしゃるんですか?これもそうなると思うのですし、これは一人の大統領が決められる話じゃなくて、経済そのものですから、これは結果ですからね。
ですからドル安にしたいという気持ちは輸出するためにそれは分かるんですけども、そう簡単にはいかないだろうなと。逆にまた日本も下手するともっとより円安になると、逆にね、そういう可能性もあるので注意しなきゃいけないなと。そういう意味で…
日銀の金利政策というのは、あまり実態に遅れるような意思決定で、金利を上げるというのを遅くしないようにしていったほうがいいと思います。むしろ我々の通貨が安すぎるということ…
もっと我々の通貨がしっかり上がっていくことが良いことだと思いますけどね。日本のものが全て安くなっては困るわけで、やはり今の状況はそういうことが言えるわけで、ドルがどうなろうと我々自身は我々の通貨がもっと強くなることではないかなと思います。適切なレンジ、どのくらいだとか、135から145には早くなるべきだね。新浪社長にお話をいただきました。ありがとうございました。ありがとうございました。
飯田康二のリーダーズビジョン。次回は株式会社DNAナンバートモコ会長へのインタビューをお送りします。