<raw_text>0 11時のNHKニュースです。まず今入ったニュースです。政府は来年度(2025年度)予算案について、一般会計の総額を115兆円台半ばとする方向で最終調整に入りました。
社会保障費の拡大や防衛費の増加などのほか、国債の償還や利払いに充てる国債費も今年度を上回る規模となり、当初予算としては3年連続で110兆円を超え、昨年度(2023年度)を上回って過去最大となる見通しです。
次です。政府の来年度の予算編成は2日目の閣僚折衝が始まり、加藤財務大臣と各大臣が社会保障や地方財政などの予算項目について最終的な調整を進めています。
今日の閣僚折衝は午前10時半過ぎから財務省内で始まり、先ほど終わった福岡厚生労働大臣との折衝では、薬価の来年度の改定方法や、医療費が高額になった患者の自己負担を一定額に抑える高額療養費の見直しについて最終的な調整が行われました。
その後の三原子ども政策担当大臣とは、保育の質の向上に向けた1歳児の保育士の配置基準の見直しや、保育士の処遇改善に関する予算措置などについて協議しました。現在は鈴木法務大臣との間で折衝が行われています。
閣僚折衝は11時半頃まで行われ、この後、中谷防衛大臣との間では自衛官の処遇改善について、村上総務大臣とは地方交付税の規模について、それぞれ最終的な調整が行われます。閣僚折衝の結果を踏まえ、政府は来年度予算案を固め、あさって閣議決定を行う方針で、予算編成作業は大詰めを迎えています。
ヨルダン川西岸のパレスチナ暫定自治区にあるベツレヘムでは、クリスマスイブの24日、「虐殺をやめろ」などと書かれたプラカードを持った子どもたちが市内を行進して、一刻も早いガザ地区での停戦を訴えました。また、市内の広場には恒例のミサのため訪れる総大司教を迎えようと、地元のパレスチナ人のキリスト教徒など数百人が集まりました。
広場を訪れたピッツァバンラ総大司教は「今年は2年連続で悲しいクリスマスとなった。ガザ地区ではすべてが破壊されたが、決して諦めてはいけない」と述べました。パレスチナのガザ地区ではイスラエル軍の攻撃が24日も続き、地元の保健当局はこれまでの死者が45,338人に上ったとしています。
日本製鉄によるアメリカの鉄鋼メーカーUSスチールの買収計画を認めるかどうかの判断がバイデン大統領に委ねられたことを受け、アメリカの鉄鋼業界の労働組合USW(全米鉄鋼労働組合)のマッコール委員長がコメントを出しました。
この中でマッコール委員長は、今回の買収計画は「アメリカの労働者を売り渡し、国内の鉄鋼産業の将来と国家安全保障を脅かすものだ」と非難しています。その上で「この取引が発表されて以来、我々はアメリカ政府による厳格な審査を求めてきた。
最善の道を決めるかはバイデン大統領次第で、それはUSスチールがアメリカ国内で保有され運営されることを意味するものだと信じ続けている」として、大統領に対して計画を承認しないよう求めています。USWは今回の買収計画に一貫して反対していて、日本製鉄側との意見の隔たりが改めて浮き彫りになった形です。
一方、USスチールの本社や生産拠点がある東部ペンシルベニア州の自治体のトップらは、雇用の維持などの観点から日本製鉄による買収計画を支持するとしたバイデン大統領宛ての所感を公表しました。この中では、買収に反対してきたUSWのマッコール委員長の対応を批判した上で、
「政治や一人の労働組合の指導者の理不尽な振る舞いによってこの機会を無駄にすることはできない」として、計画の承認を求めています。11時のニュースは関根がお伝えしました。時刻11時5分になります。