</context> <raw_text>0 午後2時のNHKニュースです。第11管区海上保安本部によりますと、今日午前11時ごろ、沖縄県徳之島町の黒島の沖合で、乗員6人と乗客18人、合わせて24人が乗ったダイビング船が座礁したということです。座礁したのはダイビング船「ラッキー」で、乗客18人のうち2人は子供だということです。
これまでに怪我人の情報は無いということで、海上保安本部が巡視船やヘリコプターを出動させて救助活動にあたっています。袴田巖さんへの再審請求の手続きや当時の捜査の検証を行ってきた最高検察庁は、きょうその結果を公表しました。袴田巖さんが無罪判決が確定したことを受け、
取り調べについては、袴田さんを犯人であると決めつけたかのように自白を求めるなど、供述に真摯に耳を傾けたものとは言えなかったとしています。58年前、現在の静岡市清水区で一家4人が殺害された事件で、一度死刑が確定した袴田巖さん(88歳)について、今年9月、静岡地方裁判所は再審で無罪の判決を言い渡し、
有罪の決め手とされてきた証拠について捜査機関が捏造したと指摘しました。最高検察庁は長期間に及んだ再審請求の手続きや当時の捜査の問題点について検証し、今日結果を公表しました。それによりますと、捜査段階の取り調べが非人道的だと指摘されたことについて、
検察官が袴田さんを犯人であると決めつけたかのような発言をしながら自白を求めるなど、供述に真摯に耳を傾けたものとは言えなかったとしています。また、再審請求の手続きで検察が証拠の開示に応じず、審理が長期化したことについて、当時は通常の刑事裁判でも証拠開示の制度がなかったことを挙げて、当時の状況では検察官の対応に問題があったとは認められないとしています。
その一方で、有罪の決め手とされた5点の衣類の写真やネガフィルムについて、1990年に弁護側から開示の求めがあった段階で探していれば、早期に発見して提出できたかもしれず、審理が進んだ可能性はあるとしています。検察官が存在を認識していなかったネガや取り調べの録音テープが後になって発見されていて、証拠の補完や把握が不十分だったとしました。
また、こうした問題点を踏まえた今後の対応について、「証拠開示の求めに対して統一的な方針に基づき、適切に対応する」などとしました。ハンセン病の元患者や家族の個人情報が記載された公文書が、全国の都道府県などに2600件余り保管され、中には管理が不十分なケースもあることが分かり、厚生労働省は都道府県に対し適切に管理するよう通知しました。
ハンセン病に関する公文書をめぐっては、3年前、長野県内の警察署が明治時代に作成したとみられる当時の患者に関する資料がインターネットのオークションサイトに出品され、元患者や弁護士などで作る団体が国に実態調査を求めていました。
これを受けて厚生労働省はおととしから去年にかけて独自に調査を行っていました。長野県を除く全国の都道府県や警察本部などを対象に保管されている文書や保管状況を調査し、結果を公表しました。それによりますと、ハンセン病に関する文書は合わせて7460件確認され、
このうち2668件はハンセン病患者、元患者や家族の名前が記載されているとみられる文書や援護家族調査票など、元患者や家族への支援内容など個人情報が記載されたものでした。このうち特に注意が必要な元患者やその家族の個人情報などの432件の文書のうち251件は鍵付きの書庫などで保管されていましたが、
141件は部屋の出入口などに鍵がかけられただけで、文書が保管された書庫などには鍵がかけられていなかったということです。厚生労働省は文書が流出した場合、重大な人権侵害を生み出す恐れがあるとして、文書を引き続き保管する場合は鍵付きの書庫や書棚に保管するなど、適切な管理や保存について都道府県に通知しました。この時間のニュースは末田がお伝えしました。
2時5分です。