</context> <raw_text>0 9時のNHKニュースです。今日の債券市場で、日本の長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債利回りが1.11%まで上昇しました。2011年7月以来、およそ13年ぶりの高い水準で、投資家の間で日銀による追加の利上げが近いという見方が出て、長期金利も上昇しました。長期金利は、日本国債が売られて価格が下がると上昇するという関係にあります。
今日の債券市場では、午後に入って日本国債を売る動きが強まり、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債利回りが1.11%まで上昇しました。これは2011年7月22日以来、およそ13年ぶりの水準です。長期金利が上昇したのは、日銀が今日公表した先週の金融政策決定会合の主な意見がきっかけで、
追加の利上げに踏み切ってもいい局面だといった意見が複数出ていたことから、投資家の間で日銀の利上げは近いという見方が出て、長期金利も上昇しました。市場関係者は、日経平均株価が4万円台を回復するなど株価が好調だったため、国債を売って株式を買おうという動きも見られたと話しています。
能登半島地震の後、通行止めとなっていた石川県珠洲市の国道が、今日、地元の人や緊急車両に限定して通行できるようになりました。珠洲市で通行が再開したのは、国道249号のうち大阪トンネル付近のおよそ1.7キロの区間です。午後1時に通行止めが解除されると、地元の人たちなどが次々と通行していました。
これにより、能登半島を一周するように沿岸部を走る国道249号は、今年の元日以来初めて全線での通行が可能となりました。珠洲市の70歳の男性は、「珠洲市の実家まで2時間半ほどかかっていましたが、10分ほどで行けるようになります」と話していました。国土交通省の能登半島復興事務所の南谷達也マネージャーは、
「9月の豪雨で工事現場も被害を受けた中で、年末に間に合わせることができてよかったです」と話していました。政府は、北海道、北陸、九州の3つの整備新幹線について、来年度の事業費の総額を今年度より383億円多い2658億円とすることを決めました。
一方、北陸新幹線の新大阪までの延伸については、年内のルート選定が見送られたため、事業費は計上されませんでした。来年の予算案で政府は、北海道、北陸、九州の3つの整備新幹線の事業費として、今年度と同額の803億円余りを盛り込みました。
地元自治体やJR各社の負担分も含めた事業費の総額は、今年度より383億円多い2658億円となります。北海道新幹線では、このうち全体の事業費の総額の9割を占める2368億円が当てられます。新函館北斗と札幌の区間の工事に2360億円、
新青森と新函館北斗の区間で残っている工事に8億円となっています。北陸新幹線では、今年開業した金沢と敦賀の区間での残った工事を進める費用として180億円を計上しました。一方、新大阪までの延伸については、年内のルートの選定が見送られ、来年度中の着工が困難な見通しとなったため、事業費は盛り込まれませんでした。
事業費とは別の延伸に向けた調査費用として、今年度より1500万円多い14億5000万円が計上され、福井県小浜市に建設が予定されている駅周辺の調査や、地元の合意を得るための情報発信などに当てられます。
九州新幹線では、事業費として、おととし開業した西九州ルートの武雄温泉と長崎の区間で残った工事を進めるため、110億円が当てられます。以上、この時間のニュースは武雄がお伝えしました。時刻は間もなく9時5分となるところです。