最終回は、読書体験をめぐる深い自己対話へ。 「ハムレット読んでないおじさん」に自分を重ね、ミキさんは“曖昧さを受け入れられない自分”にも素直に向き合います。 一方、のぞみさんは「内なる図書館」「内なる書物」という本書の核心的概念を受け取り、 読書とは他者ではなく、自分自身との対話であることを力強く肯定していきます。
読んでない本でも、忘れてしまった本でも、自分の中に刻まれた“設置面”を信じていい── そんな自由で誇らしい読書観が、ふたりの間にあたたかく広がる回となりました。