朝日新聞の堀江真由です本日のゲストは福井総局長兼国際報道部員の野里京雅友さんです野里京さんよろしくお願いしますはいよろしくお願いします今回のテーマは何でしょうか今回は福井県の沿岸で出ています野生のイルカについてお話ししたいと思いますはい
今回はですねそういっているかということで普段ですねニュースの現場からで動物に関する回で何度も出演してもらっている文化部の太田雅彦さんにも来てもらいました太田さんよろしくお願いしますはいよろしくお願いしますはいということでですね今回は 3 人でお届けしていきたいと思います
今回はこの本編のイルカについての話とそれからですね別立てで連載どう書くかっていう話でイルカをもとにですねいろいろと聞いていきたいと思いますということでのりきょうさんまず
福井県でいるか何が起きているんでしょうかこちらの方で特に東京大阪福井から少し距離がある都市部の方々もしかしたら耳なじみがない話かもしれないんですけれども 2020 年ぐらいから日本海の沿岸に出没した
人慣れした単独行動の可愛らしいイルカが一頭いるんです出没したのは 2020 年の夏ぐらいなんですけど問題になり始めたのは 2023 年で今期でだから 4 シーズン目かな夏で言うとそうですね 3 シーズンだから去年の夏までで言うと 3 シーズン連続で
日本海沿岸の海水浴場で遊泳者を噛んじゃうという事案が結構続いていたんですけれども一体どれぐらいの方が噛まれてたのかとかどこに出没してるのかまあまあ福井
近辺で細かくニュースになることがあったり警察とか海上保安庁が発表することがポロポロあったりということなんですけど全体像がよくわからないそうですね一体どうなっているんだ誰がなぜこんなことになっているのか誰も止められないみたいなことが起こってましてこれは私福井生まれですけれども福井の海で泳いで育ったので
福井の海の評判が悪くなるのもちょっと寂しいしイルカもなんかカミツキイルカとか呼ばれてですねなんか気の毒な感じもするし一体これはどういうことなんだってことで取材をね始めてみようかなと思ったんですね私が福井に行ったのが 2022 年かな
だから問題になり始めるくらいだったんですよねだから 2022 年 23 年 24 年ぐらい問題の年だったんですけれどもその時はすごく大切なニュースというか特大ニュースだと思ってなかったんですけれどもさすがにこれだけ続くと何か構造的な問題があるんじゃないかなとか
なぜ防げないのかなっていうふうに疑問がどんどん出てきて自分で疑問を持ってるのにそれを取材しないって怠けじゃないですかだからこれはやらないとなっていうテーマの一つでしたねそうですねまずその被害状況っていうところから見ていきたいんですけれどもこれ海水浴場にまずのりきょさん訪れたっていうそうですね
昨年の 8 月の 12 日に福井県の代表校我々が主催している甲子園福井県代表校が破れたので 8 月の 13 日に一息ついたんですよ甲子園から帰ってきて総局長なのでね毎回甲子園に行くんですよね 8 月の 13 日に一息ついてさて
何か夏の宿題をねやり残してないかって振り返った時にやらないといけない話があるということでいるか思い出してで翌日の 8 月だからどこ行こうかって考えててで 8 月の 14 日だから甲子園から帰った次の日ですかはい
海に行ったんです水晶浜っていう福井県の南部の三浜町っていうところにある綺麗な海があるんですけれどもその名の通りねそこに行って取材していてでその日に夕方に 3 人連続噛みつき事故が起こったんですよ 3 人もねだからやっぱりこれはちゃんとやらないとなっていう感じはありましたね
ちょうどその後ぐらいに前回のポッドキャストを収録したんだと思うのでそれで まあ連載作れるかどうか自信がないままやりますって言って予告したわけですけれどもそうですねそれぐらいのタイミングでしたね はいあの前回出演していただいたのが 2024 年の 8 月でその時に連載どう書く
っていう話をしてもらってその時の最後に次はカミツキイルカを取材しますので皆さんこれ連載にしたらどうなるか予測してくださいって言って今に至るっていうところだったのでまだ目鼻も立ってないのによく言ったもんだなと
確かになかなかね宣言して取材するパターンは太田さんないですよねわざわざ外に向かって宣言してからってのはないですね福井っていうのは地図ねちょっと思い浮かべていただくと中部地方の北にあるんですね
でアクセスで言うと東京から見るとすごく遠くに感じるかもしれないんですけれども大阪とか京都とかあと東海名古屋とか静岡の人とかからすると
綺麗な海に日帰りで行けるもしくは一泊で行ける 旅館に泊まって民宿に泊まって美味しい魚を食べて友達と行こうって帰ってくるっていうところではまあ観光地というか夏の行楽シーズンの時のまあ 観光先の一つとして昔から使われていて例えばまああの
神戸とかの山口組の人たちもこの福井の海岸なんかを好んでパーティーしたりしてやってたりして子供にもそういう人たちにも人気の場所っていうかですねアクセスがいい場所鶴ヶの新幹線が通った鶴ヶまで北陸新幹線が通ってそれはねあの
北新越とか東京からアクセスが良くなったんですけど車でも全然東海とか京阪神だったらアクセスできるんでだから怪我された人たちの出身地を調べるとやっぱり京都愛知岐阜
静岡とかですねこの辺が多いですねだからその坂の方とか地元の人だとある程度ニュースとかで目に入っているかもしれないですけどそうやって他の場所他県から来るとその情報を知らずに来る方ローカルニュースを読んでない方が夏にドットをし寄せてでその時当然人手不足で警戒もできないので
何も知らずに海に来て野生のイルカが目の前に現れてこんな潜在一遇のチャンスはないということでやっぱり近づいて噛まれるっていうのが多いこれ一つのやっぱり構造ですよね事故のねっていうのが取材して出身地を調べた時に見えてきてその時に私ドキッとしたんですよ
朝日新聞全国ネットワークですけれどもわざわざ私と私の同僚福井総局を置いてそこに配置しているわけですよねそれはなぜかというと福井から日本全体に届けるべき読んでもらいたいニュースがあると
それを他県に向けて発していくっていう役割を担っているわけですよねでも他県から来た方がニュースに触れないで事故で噛まれていっちゃうということは全国市がその務めを果たしてないっていうことでもあるわけですだから私すごくドキッとしてローカルニュースを読んでる地元市を読んでる地元の方々は怪我に遭ってないのに
他県から来た方が怪我に遭っているんだったら私は警察とか介護にその事故防止の責任を負わせる負わせてていいのだろうかと責任の一端自分にもあったんだろうあったんじゃないかなっていうふうにちょっとね反省をしましてそれもあの取材しないといけないなと思った原因の一つでしたね
実際に先ほど 3 人連続で噛みついたっていう話してたんですけどもどういう形で怪我の程度とかはどの程度だったんですか 2024 年昨年の 8 月でちょうどお盆の数日後だったんですけどね愛知から来た若者のグループが砂浜でビーチバレーみたいなのをやってその後みんなで泳ごうぜって言って
だいたい岸から 20 メーターぐらいだったかなぐらいのところを泳いでたんですよ縦一列になってある人はクロールである人は背泳ぎでって泳いでたんですけれども先頭から 2 番目の子
背泳ぎしてたら背中ってか下の方からどんと体あたりってか突き上げられたと脇腹か背中のあたりをでなんだと思って水中見たら灰色の物体が目の前にあって最初サメかとも思ったんだけどやっぱり目が違うっていうかイルカだと
で思っていたらその人は 2 番目を泳いでた人なんですけどすぐ前を泳いでた 1 番目の人の方にイルカが刺さっと行ってでその 1 番目の男性を噛み始めたんですよねその 1 番目の男性にも取材はしましたけれどもどんなふうに噛んだかというと
その人曰くボクシングをやってるようだったとボクシングだからイルカってローカルニュースでもイルカに噛まれたっていうだけしか書いてなくてイルカが人をどう噛むのかっていう具体的な状況が分かんなかったわけですよ本人たちに聞かないとであの後藤さんっていう方なんですけどね後藤さんはおいくつだったかな 23 歳後藤さんに言わせるとその
1 対 1 でイルカと水中で向き合う状態こっちは立ち泳ぎしてる感じでイルカはこっちにまっすぐ向き合って正面で向き合ってるような感じ
でイルカはやっぱりくちばしが出てるんで彼はあのくちばしを払おうと噛まれると思ったんで危ないと思って右手を出すで左手を出す右手を出すみたいなことでこうやって払おうとしてるんだけどその手を噛まれるからこっちが右左右みたいな感じで相手はくちばしで右左右みたいな感じでボクシングやってるみたいだったと
しかもそれが足がつかない水中でやってるからもう全然当たらないんですって怖い防御できないで手をたくさん噛まれてであの紙面デジタルでも出しましたが血がねこうやって流れ出ながらボトボト水面にこう赤い血が滴り落ちている状態で岸際まで彼は逃げるんですけど
その彼を噛んだ後にそのイルカがどうしたかって言ったら後藤さんが噛まれてる時に助けてってあのやばい噛まれてるっていう風にその最初に体当たりされた岡田さんに助けを求めるんですよはいでその岡田さんがですね助けてくださいっていう風に岸に向かって叫ぶ
おそらくその声に反応したんだと思うんですね後藤さんを噛んでボクシングみたいにしてたイルカが振り返って岡田さんの方に今度寄ってくんですよ岡田さんはその時すでに岸に向かってクロールで泳いでたんだけれどもイルカのその時の動きを動画を入手して見直すと岸際に先回りして
で岸に向かって泳ぐ岡田さんの上に乗るっていうか押し返すような感じの動きをするんですね岸に行かないようにするとでこう上に乗っかろうとしたり波を立てたりしてで岡田さんに取材して聞いた話はやっぱりある時にこう歯を見せてくるっていうかガバッと首元っていうか左肩かなから首元にかけてだいたい 100 本近く歯があるんですけどはい
イルカってそれがこうガーッと口が開いて見えてきたんでまずいと思って左手でその頭の部分を叩いた叩いたらしいんですよでそれその後さらにイルカが興奮したのか動きが激しくなって溺れそうになって水をたくさん飲んでだいたいそれ岸から 20 メーターぐらいだったかな
30 秒ぐらいかけて岸まで行くんですけれどももう本当に 15 メーターか 15 メーター先の岸にたどり着くまで 30 秒間いるかとこうなんていうか
揉めてるっていうかニルカに揉まれてるっていうか今聞いてて通常の状態でも泳いだ時何か発生した時にパニックになって溺れそうなのにイルカとボクシングした状態でよく耐えられたなとすら思うんですけど足がつかないから自由に動けないあと手とか動かそうとしても水圧で自由に動けない
パニックになってるんで手足バタつかせるとさらにイルカが興奮してそこを噛んでくるっていうので騎士があれほど長く感じたことはないっていうかもう死ぬんだなっていうふうに思ったって彼は言うんですねこれは 2024 年の 8 月の話なんだけれども全然前兆なく前触れなく急に現れて攻撃してきてるじゃないですかそうですね
で私がこれを思った時に果たしてこのイルカはね最初からそういうふうに急に進出し鬼没に出てきて人を噛むような子だったのかなもしくはそういう行動っていうのはイルカの生態に照らしてどういう意味があるのかなとかねとにかくたくさん疑問が湧いてきてこれはやっぱりちょっと追跡時間かけてね
調べないといけない話だよねっていうふうに思いましたねちょっと長くなりましたけど最初取材の取っ掛かりはそんな感じでしたこの朝日新聞デジタルぜひ見てほしいんですけど最初に岡田さんが体当たりされた状況っていうところが載っているんですけどそれ見るとやっぱり
怖いちょっとあの映画で言うとその上手で本当に襲われた時のような感じにすら覚える灰色の背びれがね泳ぐ岡田さんを後ろから追ってる写真をね影響してもらって載せたんですけど多分だから今おっしゃってたよりなんで噛みつくのかって話がこの後出てくると思うんですけど
これが攻撃かどうかってことすらそもそも分からないですよね今攻撃とおっしゃったけれどもどういう意味のある構造なのかってのが多分この後出てくるんですよね人にとっては攻撃だったっていう風にそれまでも報道でも受け止められてたんですけれども果たしてイルカにとって攻撃なのかとか
何の意味があるのかみたいなところはちゃんと調べないとなというね今パッと聞いてて思ったんですけど僕前犬を飼ってたんですけどそういう遊び方が一番いけないんですけど犬を手で遊ぶじゃないですか遊んじゃいけないんですけどねほんとじゃれあって手をパッパッパってやると犬がパクパクってくるんですよ本来だったらおもちゃを使ってやらなきゃいけないんですけど手で遊んじゃいけないっていうのが
もともとまあ獣医さんとかも指導はするんですが、ついつい遊んじゃう時に手についてくるんで
遊んじゃうんですねパクってやるんですよでもこれって別に犬は攻撃してるわけじゃなくて飼い主が遊んでくれてるからパクってやってもいいものだと思ってやってるんですねだから攻撃でないんですよこれだから水中の中で相手がいるかとはいえ手を出してこうやってやってること自体が僕が今聞いてて相手が犬だったら多分犬は遊んでると思ってるんだろうなっていう風に思って今ちょっと聞きましたジャレ合ってる人間が遊びに来てくれた
まあ日本中にたくさんいますので
先生方にアポイントを取って話聞いていくんですけれどもイルカの水中映像とか結構写真とか集めてみていくとイルカの体ってあの櫛で溶かしたみたいに灰色の体に白い平行に櫛でガーッと傷つけたように線がねたくさんついてるんですよ
もう頭も背びれも背中もそこら中だからイルカっていうのはお互いのコミュニケーション良好な関係づくりのために天神して暮らしている動物なんですよねっていうことがわかった私それまで全然知らなかったんだけど傷ついてるのはお互いに天神されている証拠天神してるからで
それがわかってきてこのイルカの体を見ても確かにその昔噛まれたであろう傷跡とかが残ってるんですよねで人間に対してそのさっきの私のが映像を見たその岡田さんとか後藤さんが襲われる殺されるみたいな感じになってたその映像っていうのは私も見てうん
これ自分だったら本当に怖かっただろうな危なかっただろうなと思うんだけれどもイルカの専門家の先生にそれを見せるとこれは遊びですねっていうわけです本当に怒って攻撃しているところを見てるからこんなもんじゃないですよってこんなもんじゃない本気で怒るとどれぐらいのレベルになるんですか本気で怒ったらやっぱり尻尾で叩いたりして失神させられたり骨折させられたり
だからまあよく言うのがイルカに触りに行くとか戯れるっていうのは水中で水中をフィールドとしているボブサップに素手で戦いに行くようなもんだよみたいなこと言う人がいるんですが尻尾で叩かれたら失神してそのまま溺れて死んでしまうよ
とか骨折させられちゃうよで 100 本も歯があるので本当に力強く噛んだらあのもげちゃうよねっていうねその切り傷どころじゃ騒ぎじゃないよねっていうことであと泳いでるスピードその岡田さんがクロールで岸に向かって逃げてる時にイルカが追いかけて絡みつくその様子を見ててもやっぱり泳ぐスピードが非常にまったりしてる
追いかけてどうしようっていう話じゃないでもたれかかって岡田さんとしてはこう溺れさせられそうになったって言うんだけれどもイルカの専門家から見てるとやっぱり溺れさそうとするときはもっと深くグーッと押し込む行為が見られる水槽の底に相手を押し込んじゃうとか彼らは呼吸してるんでイルカも溺れちゃうわけですよね呼吸しないと確かに
でまあ岡田さんへのその寄りかかり方とかを見ているとこれは遊んでほしくてやってるじゃれ合いの一環ですねっていうことでまあ意見がこう一致してくるわけですねなるほどとこれイルカの生態に照らすと非常に普通で真っ当なことをやってるっていうか
何ら不思議はないことだったんだなって人間の側から見るとこんなことなんでイルカがって思うんだけれどもつまり再現性があるっていうか彼が生態のままに自然とやってる行為なので彼っていうかこのオスのイルカがねそこに人間がいて同じようなことをしていたので全く同じことがまた明日今日起こってもおかしくないだからこそ 3 シーズン続いてきた
来期も続くんだろうなと考えるとこれはやばいなっていうかやっぱりちゃんと対策しないといけないよねという話になってくるわけですね私は朝日新聞あるきき人工音声が伝える速報ニュースのポッドキャストです通勤中でもお料理中でも運動中でも趣味の作業中でも
何かしながら最新のニュースをフォローできます あなたの知りたいニュースどこででも朝日新聞ある聞きたった数分で今日のニュースをまとめ聞き イメージとしてそのサメとかだったらも事前に来たら怖いっていうのすごく思ったりしますけどイルカがその海水浴場自分たちが入れる 入られるところにいたら
この情報してなかったらラッキーぐらいで本当に寄ってっちゃうっていう心境とてもよくわかるというか私もね直接このイルカに何回も会ってますんで見た時私は前情報があって噛みつかれるっていうことがわかってたので
体がね今結構大きくなって 3 メートル近くあるような印象なので私はでかいな怖いなと思ったんですけどやっぱり噛まれた方とか目撃した方を取材しているとやっぱりチャンスで特に子供自分の子供を野生動物と触れ合いさせるこんな機会ないって言ってお母さんたちが
子供を連れて水の中に入ってイルカに近づいてったりするわけですよこういう生々しい話が出てないからそもそもイルカに噛まれたチョロっていう原稿しか出てないからそれまで動物にとっての行動が受け止める人間側にとってはどれぐらいのインパクトがあるのかっていうことに対する想像がやっぱり働かないじゃないですかそうまさにだってちっちゃい頃とかはそれこそ
水族館とかでこの後出てきますけれどもイルカと触れ合えるよって言ってイルカはとっても優しいよ触れるよ一緒に泳げるよぐらいの印象をずっと持っていたのでこんなに怖いっていうのを正直あまり今まで想像まで及んでなかったなっていう反省点ありますよね本質的には別に怖くないわけじゃないですか
別に向こうは危害を加えてくるつもりがあるわけではないので怖いわけじゃないけれども今おっしゃったようになんでサメだったら怖いと思えてイルカだったら可愛いと思えるのかってその辺がまず間違っちゃってる我々のイメージっていうか何かが作られちゃってますよね
本来は同じなんですよねイルカにとってはさっきもじゃれ合ってるだけっていう話をしていて鶴ヶ市のねあの興味深い話があって鶴ヶ市の白木海水浴場っていうところで噛まれたり体当たりされたあのご夫婦にね取材したことがあってで
その時も水面覗いたら急に右側に灰色の影があって驚いてみたらイルカだったとそれで逃げようとしたら手噛まれて 1 メーターぐらい水の中引きずられてっていうことがあったんですけどどれぐらいそこでバシャバシャやってたかわかりませんけど岸際に波打ち際までやっと逃げてきたら
誰か助けに来てくれるかなと思ったら波打ち際でみんな携帯でその列になってこっちを動画撮影してたとでその時は私はまあそんなもんかなっていうかみんなそうなのかなと思ってたんですけどそれその海岸だけじゃなくて福井市の高須海水浴場とか越野海水浴場とかあゆ川海水浴場といろんなところで私動画をもらって入手してそれを見比べたり分析するとですね
やっぱり噛まれたり追いかけられたりしてる人に携帯電話片手に水の中に入って近くで撮ろうっていう人たちがゾンビみたいにガラガラ出てくるんですよそれを TikTok とかに投稿するわけですけどそういう心理にみんななってますね今撮りたいっていうかね実際に動物園とか水族館とか行くと近くで撮れる近くで触れるっていうのがねすごく多い
それを投稿することで驚きを共有したいっていうところのマインドができてるさっき子供さんが野生動物と触れ合える機会がないからって言って近づいたって話がありましたけどそもそも野生動物と触れ合うっていうこと自体がおかしいわけですよ触れ合っちゃいけない対象なんですね野生動物って
だから家畜であるその犬や猫っていうのとその野生動物って全然話が違うわけでそこに向かって近づいていこうっていう風な発想が生まれること自体がもはや問題なんですよね多分その動画で撮ろうっていう話はまたちょっと一つフェーズが違うと思うんですけどそもそも
野生動物が来たら逃げるってわけじゃないけれども人間の側から距離を取りましょうっていうのが本来あるべきスタンスだと思うんですね山の中に日光とかで現れる猿に餌付けしちゃいけませんよとかっていうのもそういう話近づきすぎるなっていうのが本来の話なんですよねさっきのそのねお子さん連れて水の中でイルカちゃん来たよっていうお母さん一人じゃないんですよ何ペアもいるんですけどその話に
のさらに驚きなのはその直前に男性が一人噛まれてるんですよ でそのお母さん方は噛まれたことを知ってるんですよ知った上でその噛まれたその怪我の状況も一応知ってはいったってことですか あの同じグループなんで同じグループなんですかだからその
すごく血が出てるわけじゃないかすり傷程度で足のくるぶしを後ろから噛まれたって感じで
その噛まれた本人はやっぱり恐怖心半分好奇心半分なんです噛まれた後もだからで写真の趣味でらっしゃったから近くで撮りたいからもう 1 回近づいてでもイルカが近づいてくるから怖くてもう 1 回下がるみたいなことをやってるんだけど周りのその場面を見てない結果だけしか聞いてない人たちにとっては
イルカいるのちょっと見に行こう見に行こうって言って結局中に入ってみんな泳いじゃうとでその中の子供さんが一人イルカが泳いだ時に波に飲まれてちょっと溺れそうになって泣き始めたそれで初めてお母さん方もちょっとやっぱりパワーが強くてイルカのパワーが強くて子供に危険が及ぶかもって思って上がるっていうね
すごいなんか深刻でしょ深刻ですねだから本当そもそもイルカと一緒に泳げるとか触れるものだっていう風に思わせてきたのが日本の水族館なわけじゃないですか
ショーやったりなんか乗ってみたりなんかボールをねで遊ばせたりっていうああいう姿を見せてきたのが日本の水族館でそういうのをすり込まれてきちゃったわけですよ日本人がそうですね振り合えるイルカは人間と振り合えるものだでも水族館ではそのまあ人慣れさせちゃってるわけですよ
野生じゃない野生カニもいないわけで人慣れしてるからそういうことができるんだけれども普通に野生にいるそのイルカはそんなことできないわけでそうですよね人が来たから対応しようみたいなそんなことはまさかないですよねそれなのにそういうもんだと思って近づくから噛まれるしそういうもんだっていうすり込みがあるから近づきたくなっちゃうしっていうそうですねだから噛まれて怪我したっていうところ
ところもその犬にちょっと噛まれたぐらいで大丈夫だと思ってまだそこまで危機感も なく他の人も言っちゃって遊んでしまうということなんですかねやっぱりその今ここで触れ合って一緒に近くで写真撮っておかないと多分野生の犬かなんか一生に一度しか会えないっていう
子供にとっても動物との触れ合いっていうのは教育上いいはずだっていうふうにやっぱりとっさに考えちゃったっていうふうに話してましたねうん
だから最初この記事を読んだ時に結構動画がたくさんこの提供でね載せられてるなって思ったんですけどみんな撮ってるからその映像があるっていうことなんですね提供してくれる方々がいてその方々が実際にその時に水に入って波打ち際とかでね撮ってるから
残ってるわけですよね結構アップの映像だったり写真もあったりしてるのでそれだけ近づいてたっていうことなんですねそうなんですようん
野生のイルカに会えるなんて一生に一度だと思ってるっていうことの方が大事でつまりそもそも会っちゃいけない会わないものなんですよねそれがたまたまいたからそうなってるんでしょうけどだからそもそも異常な事態に遭遇してるんだっていう風に認識しなきゃいけないんですよね確かに
これこの 3 年間で怪我した人っていうのはどれくらいいるんですかだから最初全く総数が分かってなくて今もじゃあ正確に分かってるかって言ったらね分かりようがないんだけれどもなぜかというとほとんどのケースはかすり傷程度打撲程度なので救急車で病院に運ばれるほどではないんですよね
でじゃあ確知できる認知できるその件数っていうのはどれぐらいかっていうと警察とか海上保安庁の厄介になったケース傷が深くて縫わないといけないとか救急搬送されたとか警察に通報が浜地屋さんから行ったとかいう件数になるんですけど警察とか海上保安庁っていうのも発表したりしなかったりなんですよ
でも事件取材してきた感じで言うと必ず記録は残してるだろうなと思ってたので警察それから海上保安庁の知り合いというか取材先を通じて聞いてみたところメモは残ってると記録は残してるよっていう話があったので
じゃあちょっと協力してくれませんかってことでお願いしたらリストが出てきて
その記録の残し方もやっぱりこういう事案が起こったら必ずここの機関に電話しましょうねっていうものがないから消防にいきなり電話する人もいれば最寄りの交番に連絡する人もいれば普通は管理事務所っていうか海水浴場の管理者に連絡する人もいてバラバラなんですよねだから海上保安庁と警察の資料が必ずしも一致してるわけではないんだけれども
その 2 つの機関からもらった記録を称号して整理したところ 22 年 23 年 24 年か 3 期で少なくとも 53 人が噛まれている 53 人これ福井県沿岸だけですねその前に石川県にいたんじゃないかっていうふうに私は見てたのでだんだん南下してるんじゃないかって見てたので石川県沿岸でも噛まれてるはずなんですよ
それから例えばさっきの水晶浜に行くと管理棟みたいなのが事務所があってそこにあの監視員の人たちが業務日誌をつけてるんですねで業務日誌を過去の分探して出してもらって 1 枚 1 枚見たんですよ 8 月何日 8 月 7 月何日とかねそしたら
警察とか外報が把握していない噛みつき事故の事案がいっぱいメモで書いてあるんですよ 20 代女性京都どこどこ怪我みたいな消毒液塗って帰宅みたいな怪我の程度がそこまで報告するほどでもなかった事案とかが書かれてたと
だから氷山の一角データとして把握できるしっかりしたもの固いところは 3 年間で 53 人なんだけれども実態としてはもっともっと多い多分数百人の規模で噛まれてる私が取材した中で一番最初に噛まれた方っていうのはあれは南越前町だったかな
福井のどっちかというと真ん中より北の方のシュノーケリングやってた男性なんですけれどもその男性は警察とか海上保安庁の統計には入ってないんですよだから私が取材した中でもその 53 人に入ってない人はたくさんいるこれ一番その被害が多かったのはこの水晶浜が話はまだ続きますが続きは次回お送りします
はいということで今回イルカをテーマにお二人にお話を伺ってきました 野里京さんこちらの連載どこから読めますか朝日新聞デジタルの中に A ストーリーズっていう連載シリーズがありましてこれもいろんな記者が
いろんなテーマについて渾身のね執念の結晶って私呼んでますけれども取材成果を継ぎ込んだ連載シリーズがありますその中の一つで傷ついた背びれ
イルカが人に噛みつくまでっていう連載がありますのでそこに記事がずらっと並んでいますのでぜひそちらをご覧いただければなというふうに思います今回話した動画ですとかあとはイルカの写真っていうのも載ってるのでぜひその動画画像とともに見てほしいなと思います
これね太田さんもコメントプラスで投稿されてますねなので合わせて読んでほしいなと思いますそれからのりきょうさん記者フォローのお便り機能もやっているということでこの前記者フォロー機能を始めまして自分のページっていうんですか作って初めてつぶやいたんですがそのつぶやきではイルカの個体識別を
自分でやらないといけないわけですよね違う海で発見したイルカが 1 年前に自分が見たイルカと一緒かどうかっていうのを個体識別しないといけないその時にどうやってやってるかっていう背びれの傷の称号とか尾びれの傷の称号っていうのを暗い海の中で
シャッタースピードをブレブレになりながらやるんですけどその辺のことをちょっとつぶやいてみましたのでご興味ある方ぜひご覧になってくださいそれから大方さんも記者フォローやってますやってますねどうやって使っていいんだかいまだにまだまだみんな模索しながらやってますあれでも読者の方とダイレクトにやり取りできるプラットフォームっていう
やっぱり私も講演会とかやっていてこのポッドキャスト聞いてそしてリアルの講演会に来てくれましたとかいう方もいらっしゃるのでやっぱりつながりのそういう場所を広げていくっていうのはすごい心温まってやる気も出ますしね前でもありましたよそれはポッドキャストで聞いてましたっていう投稿が
ありがたいですねそうそうそうやってねつながっていくとあのこれねポッドキャストやってるリスナーさんとかそういう投稿とかにもねあの神話性があるというかこう慣れてらっしゃいますのでねそういうのでねあのぜひね太田さんのりきおさんフォローしてほしいなと思いますそれからね太田さんは SDGs の方で動物の始まりシリーズというのを随時やっておりますね今度は鶏ですはい鶏ですね今ね犬猫豚
うまーっと来てそうそうそれで次がニワトリニワトリということで
いろいろね歴史をたどるっていうところのねシリーズもやっておりますのでぜひねこちらもチェックしてほしいなと思います改めましてお二人ともありがとうございましたありがとうございましたリスナーの皆様最後まで聞いてくださってありがとうございました今後も番組を続けていくためぜひお力添えくださいこちらのね番組に関する感想ぜひねお寄せいただけると嬉しいなと思いますお便りフォームまたはディスコードというねコミュニティもやっておりますのでそちらの方からぜひチェックしてください
それではまたお会いしましょう