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cover of episode 「…」に込めるタテマエと本音 心の動き、見出しで表現したい #42-53

「…」に込めるタテマエと本音 心の動き、見出しで表現したい #42-53

2025/6/30
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MEDIA TALK メディアトーク

AI Deep Dive AI Chapters Transcript
People
大野由衣
申知仁
Topics
申知仁: 今回の天声人語はコンクラーベをテーマにしており、人間のドロドロとした心の動きが描かれていて面白いと感じました。しかし、筆者のメッセージが明確ではないため、見出しをつけるのは難しいと思いました。秘密が漏れてはいけないとも、漏れても良いとも書かれていないため、筆者の思いを捉えるのが難しいと感じました。それでも、人間の好奇心や心の動きを表現したいと考えました。

Deep Dive

Chapters
ローマ教皇選出の秘密の儀式、コンクラーベをテーマにした天声人語。予想外の米国人教皇選出劇の裏側で、情報操作や駆け引き、人間の感情が渦巻いていた様子がわかります。
  • コンクラーベにおける秘密保持の誓約と、それでも漏れてくる情報
  • 想定外の米国人教皇選出
  • 秘密の日記の存在と、その内容の信憑性
  • 教皇選出過程における様々な情報と憶測

Shownotes Transcript

朝日新聞の大野由衣です。月1回お届けしている「学び場 天声人語 見出し作りにチャレンジ」です。お題の天声人語につける見出しを読者の皆さんに投稿してもらい、見出しを考えた理由を含めて優秀作を選出、好評や解説とともに紙面に掲載していますが、ポッドキャストではさらに詳しい解説や、優秀作には選ばれなかったけれど参考になりそうな見出しや考え方をご紹介し、ポッドキャスト賞を発表しています。

今回の相手は編集者の申知仁さんです。よろしくお願いします。よろしくお願いします。新さんと一緒にお仕事するのは私初めてで、前回の林春さんもそうだったんですけど、というのも私がもう見出し作りから随分離れているからなんですけれども、ちょっとね、今日は若手の申さんに来ていただいてとっても楽しみにしております。よろしくお願いします。よろしくお願いします。申さんはこれまでどのような経歴で、今編集者をやっていらっしゃるんでしょうか?はい、私はですね、今は…

この会社に入って8年目になるんですが…創業…えっとですね…

名古屋で1年、仙台で3年。名古屋は総局というところじゃなくて本社なので、本社1年、仙台総局で3年、記者を4年間やりました。2022年にコンテンツ編成本部っていう、見出しを作ったり新聞を編集するところに入って、それで今4年目になります。4年の中で…

この中では紙面とデジタルどっちが多いとかありますか?そうですね、紙面が2でデジタルが1くらいでしょうか。デジタルの方では今ニュースレターっていうメルマガですね、朝とか昼とかにお届けしているものとか、あと動画の方も…

ちょっと手伝わさせていただいているというか、関わらせていただいています。じゃあ申さんが作ったメールや動画を見たことがある方もいらっしゃるかもしれないということですね。そうですね、嬉しいです。

編集者としてはいかがですか?どういうこの面が好きとか、こういうテーマの時が好きみたいなのありますか?好きな面としては社会総合面っていうですね、野々村さんが載ってるページの裏ですね。1社があって2社があって社会総合面っていうところが好きっていうか、あそこってたくさんの記事が載るんですね。あの、まあ…

一番社会面で大きいニュースっていうのは一社に載るんですけども、そこを大きくなくてもとにかくたくさんの記事を、なるべく多くの情報をお届けするっていうところで、そこはもうひたすら働いている時間ずっと記事を読み続けて、ずっと見出しを続け続けて、ずっとそのレイアウトっていうんですかね、その場所を考え続けるっていうノンストップのところで、一緒に…

一緒、その気持ちよくなっちゃうと言いますか、トランス状態になるところがあって、そこがとても好きです。最近出演いただいてる方、社会総合面好きだっておっしゃる方すごく多くて、私がいた頃はかつて三面と呼ばれていた…

面だと思うんですけれども、とにかく本当に記事を詰め込まなきゃいけない。大事なニュースは短くてもいいから載せなくちゃいけないっていうので、見出し作りはもちろんですし、記事を削り込む、60行ぐらいあるやつを10行ぐらいに短くしちゃうとか、そういった作業とか、本当に職人技みたいなことを毎日毎日締め切りに向けてやるっていう…

つけた見出しが大きくつけてたのがどんどんちっちゃくなっていたりだとか、いろんな面から記事が飛んできたりだとか、結構スリリングというか、締め切りにちゃんと詰め込めるかなっていうのが結構…私削ったっけ?すごい!確かに、ハイなトランス状態になるっていうのはすごくわかる気がします。本当におっしゃる通りです。

よだれが出ると言ったらちょっとあれですけど、ちょっとね、脳汁出るなんて最近言ったりしますけれども、そうやって見出し作りは日々日々鍛えているということなので、今回の解説も楽しみにしたいと思います。よろしくお願いいたします。よろしくお願いします。それではまずは今回のお題、5月11日付けの天声人語を朗読でお聞きください。「新しいローマ教皇が選出された。コンクラーベを終えた枢機卿たちからは、安堵した様子が伺える。」

大方の予想より結果が早く出た上、選ばれたのはほぼ想定外の米国人だった。こうなると知りたいのは、いかなる過程を経てフランシスコ1世に至ったかである。秘密選挙の会場は妨害電波で通信機器が使えない。投票する枢機卿は選挙後も情報を漏らさないと宣誓している。かつて取材した経験で言うと、中で起きたことを後からでも知るのは非常に難しい。

それでも情報は漏れてくるものだ。複数の証言を集め、関係者に確認を重ねて、徐々にわかってくる。例外は20年前のコンクラーベで、わずか5ヶ月後に突然匿名の枢機卿による秘密の日記がイタリアの雑誌に掲載された。4回目の投票で決まった新教皇が1回目からリードし、47票、65票、72票と積み上げた過程が日記に書かれていた。

当時は犯人探しの騒ぎになり、審議をめぐる議論もあった。今ではおおむね正しかったとされている。フランシスコ教皇が誕生した。前回はベテラン記者が5年かけて取材し、著書にまとめた。改革派が勝利した内幕や、各枢機卿が得た票数まで明らかにした。最初は保守派候補が上回ったが、2回目で逆転したという。さて、4回目で白い煙が出た今回はどうか。

左右に分裂した米国人が団結できた。最後は一気に氷が動いたなどの情報が飛び交っている。隠されるほど知りたいし、話したくなるのはどこの世界も同じなのだろう。

さて申さん、今回はコンクラーベがテーマの天声人語でしたが、お読みになって最初いかがでしたか?そうですね、まず面白いコラムだなと思いました。結構人間のドロドロとしたまでは言わないけど、心の動きっていうのがすごく出ていて、生々しいコラムだなと思いました。で…

見出しをつけるというところでいくと、結構難しいんじゃないかなという風に感じました。なぜかというと、その…

結構その筆者のメッセージっていうものは、あまりその、例えばその防災の記事だったら「日々の備えが大事だ」とかそういうわかりやすいメッセージというものは多分なくて、多分コンクラーベ、秘密が漏れちゃいけないとも書いてないですし、漏れてもいいとも書いてないですし、漏れるものだっていう、あの…そう…

それは筆者の思いを捉えて見出しをつけるっていうところは難しいかもしれないなって言って、私も結構これ難しいなと思いながらやってました。確かに時々こういう天声人語あるんですよね。特に過去の歴史を振り返るようなネタだったりすると、実はこういうことがあって昔はこうだった…

みたいな、なんかそこに見出しをつけるって、確かにやっぱり天声人語って何かしらのメッセージがあったりして、あの、なんか教訓めいたものですとか、そういったところから見出しを取ることが多いように思いますけれども、なかなか今回あの…

難しかったという方、一方でこのコンクラーベに関してのテレビ番組や映画や、それから朝日新聞の紙面の記事なんかもいろいろと特集もありましたので、タイミング良くてすごく考えやすかったっていう人なんかもいらっしゃったようで、今回はですね、Webと数を合わせて729通の応募がありました。

これ前回より少し増えましたかね?平均的か少し多いくらいなんですけれども、だんだんと春からの新生活に慣れてきて落ち着いてきて、ちょっと学校単位だったりとか、あるいは自分たちの小さな集まりみたいなところで、改めて新しく挑戦してくださった方がいらっしゃったようです。本当にありがとうございます。ありがとうございます。さてそれではここで今回の優秀作をご紹介します。まず一つ目…

「煙に渦巻く好奇心」(埼玉県62歳の方からの投稿)2つ目、こちらは「燃える火」(火曜日の「火」という字を秘密の「火」と言い換えて「火のないところに煙は立たぬ」)長野県64歳の方からの投稿。3つ目「耳あり目ありのコンクラーベ」(宮崎県72歳の方からの投稿)。4つ目…

「神でさえ戸を立てられぬ人の口」(宮城県40歳の方からの投稿)。そして5つ目「神に誓って漏らしません(嘘)」(山梨県中学生1年生の方からの投稿)です。さて今回も幅広い年代の方からご投稿ありましたけれども、一つずつ申さんに解説していただこうと思います。まず一つ目「煙に渦巻く好奇心」。これ、うまいですよね。うまいですね。さすがですね!

すごいです!申さん、今回初めてこの「学び場 天声人語」の審査会にいらっしゃって、これはどういった基準で選ぶんですか?と言いながらも結構たくさんの複数の方がこれ候補に挙げてましたよね。そうですね、これ「渦巻く」っていう言葉が多分とてもポイントっていうか、やっぱり人の心を…

に、やっぱりこのいろんなものが渦巻いているっていうのと、あと煙ですね。そのコンクラーベ、あの煙を出してその黒か白か、はい、決まってるかどうか示すっていう、あの本文の記事にも確かあったと思うんですけれども、まあそことうまく絡めて、で、一番その…

その記事が言っている、その人の好奇心ってものは止められないんだよみたいなところをうまく表現して、この「渦巻く」がすごい、いいなと思って見てました。いやー、なんかこれ、あの、おそらくね、隠されてるから知りたいっていう周りの好奇心もあるだろうし、自分が暴露したら…

みんなどういう反応をするんだろうっていう枢機卿側の好奇心もあるだろうし、それが煙のように渦巻いているっていうのが、よくこの「渦巻く」という言葉、思いついたなって。記事にないですよね。

リズムもいいですしね。「煙に渦巻く好奇心」ってすごく語感も良くて、短い言葉で端的にすごくこの天声人語をしっかりと表しているということは、とても評価が高い見出しでしたね。

そして2つ目、こちら「火のないところに煙は立たぬ」。先ほども説明しましたけれども、「燃える火」を秘密の「火」と言い換える。一文字変えただけで、見事な言葉遊びを使っている。すごい発想ですよね。そうですね、やっぱり煙と絡めてっていうのもありますし…

あと「火のないところに…」言葉遊びって私もよくあわよくば言葉遊びの見出しをつけようとしているんですけど、やっぱりその意味がちゃんと伝わっているかどうかが大事だなって。その意味がしっかり、記事の意味が伝わって言葉遊びをすると最強だなって、いつもなかなかうまくできなくて悩んでるんですけど、そういった意味でもその…

意味はしっかり捉えて、しかもその言葉がうまく絡めてっていうことで、とてもなんかむちゃくちゃ考えたんだろうなっていうか、思いました。そうですね。「火のないところに…」同じ「秘密の火」という字を使って「火のないところに煙は立たず」とした工作や秘事、秘密のことですね。秘事ないところに煙は立たぬという風に投稿してくださった方もいらっしゃったんですけれども、私あの…

広辞苑を調べると最後は「ぬ」で終わるのが正しい表記のようで。また、これは担当のデスクが一文字変えただけで意味をがらりと変えて、なおかつこの天声人語に沿った意味にしている。そして誰もがわかるであろう広辞苑であるっていうところにすごく評価が集まりました。こちらもたくさんの方が候補に挙げていた作品でした。

いやー、なんか今回レベルちょっと高そうですね。難しいから多分その中で選ばさせていただいたやつはすごい。ここにないものでもすごいたくさんあったんですけど、特に…続いて3つ目「耳あり目ありのコンクラーベ」。私これ結構好きでした。好きですね。

これあれですよね。「壁に耳あり、障子に目あり」から着想を得てっていうことだと思いますが、そのリズムがいいっていうのももちろんありますし、「壁に耳あり、障子に目あり」の「壁」と「障子」を省略して使われている「耳あり目ありのコンクラーベ」っていうことでやってると思うんですけども、十分に伝わると言いますか、私結構これ見た時に…

はぁ、そっか、確かに省略して伝わるなみたいな。そうですね、目から鱗でした。「壁に耳ありコンクラーベ」みたいなやつもありましたね。たくさん、それもすごく巧みだなと思うんですけど、省略したっていうのでさらにその…

それはしていいんだっていう風な感じで。そうですね、新しい発想力だったかと思います。今回優秀作の5つあるうちに、この1つだけが「コンクラーベ」というキーワードをそのまま使っていて、「コンクラーベ」というのは…

「コンクラーベ」っていうのが話題になっていればピンとくる人もいれば、「コンクラーベって何?」っていう形で改めて調べましたっていう方もいらっしゃいましたし、なんだろうって思う。このカタカナ6文字ですけれども、それを6文字、文字数を使って、キーワードをそのまま使っているところも潔いですよね。そうですね、これ難しかったのがキーワードが「コンクラーベ」か、それを使うとなると文字数が結構取られちゃうんですよね。

そこで使って直っていうのがかっこいいっていうとあれですけど、逃げなかったっていうか。そうですね。結構キーワードが長いと、他の言葉に言い換えたりだとか、もう皆まで言わない匂わせるぐらいで終わらせるっていう、ちょっと逃げに走ることも編集者はあるんですけれども、これは真正面から「コンクラーベ」というキーワードを使いながらも…

この「壁に耳あり、障子に目あり」の方を省略して、さらにリズムよく、また意味も通じるようにしたっていうところが、本当にあの技ありって感じですよね。そうですね。いやー、ちょっとあの脱帽しそうなところなんですけれども。そして4つ目「神でさえ戸を立てられぬ人の口」。私これもすごく好きでした。これ確か、選んだ編集者のうち1人なんか光が差してるように見えたね。そうですね。

いろんな700通以上ある、郵送も含めるとそれ以上のものをバッと一時見たときに、浮いて見えたっていうね、ごっこがさして見えたっていう。これなんかその「口」になんでしたっけ…

「戸を立てられぬ人の口」。そのことわざにもかかってて、「人の口に戸は立てられる」っていうね、忘れちゃいましたっていうのにもかかわっているし、あとデスク、担当しているデスクが言ってたのは、その「さえ」がうまいと。「神」という、そういうまあ…

人の上に立つ存在であってもっていうところで、この「神」っていう言葉で、しかもコンクラーベっていうのも匂わしてるしっていうところで、あとこれ5・7・5ですかね?そうですね。

で、リズムがいいっていうのもやっぱりリズムがいいっていうのはとても大事だと私多分あの思うので、あのそういった意味でも完璧で、まあ光が差すってのもわかるな。そうですね。まあ似たような発想の見出しで「神も塞げぬ人の口」というような投稿作もあったんですけれども、「塞ぐ」…

っていうとちょっとなんかギュッと手で口を押さえるような感じがして、ちょっと強引だなっていう気もして。みんなね、ほら内緒にしましょうねっていう、先生っていう柔らかい禁止というか約束ごとみたいなところに、神を信仰している枢機卿たちでさえ、神への誓いを破って…

喋り始めてしまうっていう、すごく人っぽいというか、枢機卿ですら人っぽいんだな、やっぱりみたいなところもまた面白く感じられましたし、これ私すごいなと思ったのが、実はこの方ですね、初めての投稿で…

初投稿で初入選と素晴らしいなという。前回前々回ですかね、筆者の八木田さんが審査会に見学にいらっしゃって、実は過去の優秀作がすごくってみたいな話を特集記事に語ってくださったんですけれども、それを見て1年発起して初めて投稿してみましたと。それでこの作品でこの優秀作に選ばれているという…

いやー、末恐ろしいですよね。叶いませんね。あの、この方72歳の方なので、もしかしたらずっと長く朝日新聞を読んでくださっていたのかもしれないんですけれども、まあなので新聞に親しみはある方といえども、やっぱりあの見出し作りって記事を読むのとはもう段違いのあの…

頭の使い方をするっていう方もいらっしゃるので、初投稿で初の優秀作、素晴らしいなと思いました。違う、72歳の方じゃないや、40歳の方でした。もしかしたらそんなに親しみもない方かもしれないですよね。どうなんでしょうね?どうなんですかね?言葉に関わる何か活動されてたりとかされてるのかなと思っちゃうくらい。そうですね、巧みな見出しでした。

そして5つ目「神に誓って漏らしません(嘘)」。これ中学校1年生の作品で、いやー、中1らしい発想だなと思いましたね。この見出しで見て、私「ここ優秀作に選ぶ基準って何なんですか?」って聞いたのは、これ、その新聞に載せるかどうかでいくとどうか。見出しとしては素晴らしい見出しだけど、その神のこれまでのそのまあ…

いろんなイメージとかそういう文脈の延長線としてこれがあるかと言われると、ないだろうなと…

その紙に乗る見出しではないだろうなと思ったんです。だからこれが話題に思った時に選ぶ基準って何なんだろうなと思って。けどいい見出しっていうか、この見出しを見て「あれ、どんな記事だろう?読んでみたいな」って思わせるっていう意味では…

めちゃくちゃいい見出しっていうか、思いました。なのでこの選考会に参加させていただいてよかったなと思うのは、こういう普段自分が考えないようなことっていう、考えないような見出しに触れられたっていうのがとてもすごく学びがあったなと思いました。うん。

「神に誓って漏らしません(嘘)」ってね、こうなんだろう?突っ込んでるのか、自分で「嘘ぴょーん」って言ってるのかわかんないけど、確かに見出しとして紙面に載せるにはかなり勇気がいるし。公表解説を担当している佐藤博信さんのお見事では「自分がデスクなら通せるか、紙面化できるか悩むほど自由な感性、お見事」とのこと。

こちらの作品に今月のお見事賞がついてるんですけれども、お見事マークがついてるんですけれども、確かに紙面に、朝日新聞の紙面に乗るかって言われたら、ちょっとまだハードルが高いかもしれないですよね。本紙の見出しとしては。ただなんかこういう見出しがついている、なんかこう小説の中見出しとか扉見出しとかあっても全然ありだよなみたいなふうに思ったりして、あの…

全然なしかっていうとそうでもない。新しい発想に、この「学び場 天声人語」という企画だからこそちょっと評価をしたいよねという形で、最初は実は担当の佐藤さんも「これはポッドキャスト賞ぐらいでしょう」みたいな「優秀作ではないでしょう」というふうなことをおっしゃってたんですけれども、他の審査員が優秀作にガチで上げているのを見て…

ありなのかみたいな形で、ちょっと意見がだんだんと変わってきた経緯もあったようです。

これ「神に誓って漏らしません」って言ってる人の表情がなんとなく見えるみたい。どんな表情?そらそらしい目をそらしてるのか、それともすごく真面目に言って周りが「嘘だろ」みたいな突っ込んでるのかわからないですけど、なんかその表情は見えると、いうかそこがいいなっていう。そうですね。なのでこういう見出しももしかしたらありかもって、遊び心という意味でも発想力に配点が上がった見出しでした。はい。

さて、ここまで優秀作について解説してきましたが、他にも気になる投稿作をいくつかご紹介したいと思います。まずはですね、この公表の中で辞典として紹介しているのが「強行選挙」と「暴くも隠すもコンクラーベ」です。

これね、「コンクラーベ」と「エガマン大会」の「コンクラーベ」をかけた見出し、非常に多かったですね。今回ですね、最初に多分「コンクラーベ」って言葉を聞いた日本人の多分99%が「コンクラーベ」を思い浮かぶと思うんです。でも、もちろんそことうまく絡めるっていうことで考え始めるってのは、

ありというか、多分それが最初のワンステップ、割と王道ですよね。王道だと思うんですけど、多分そこで完成させるってなるとめちゃくちゃ難しくて難しい。

ハマらないとダジャレ見出しって難しいんですよね。そうなんですよね。その点で言うと、「暴くも隠すもコンクラーベ」っていうのがすごい上手なんですよね。そうですね、言葉遊びはやっぱり私も普段大事にしたいなと思っているのは、意味が通じるかどうか。その「コンクラーベ」とかかってるってことがわからない人でも、この見出しを見て意味がわかるかどうかっていうのがすごく、

一つの基準かなと思っていて。そういった意味で、その、あの「暴く」と「隠す」をすごくうまく、暴く人もいるし、まあなんかこう隠し逃れしようとするけど、なんかちょっとそのコンクラーベに負けてちょっと漏らしちゃったみたいな人もいるっていう、その意味をちゃんと完璧にその掴んでるっていうところがあったので、あの、

コンクラーベ見出しの中ではピカイチだなと。たくさんあるからこそ就職活動の履歴書と一緒で、また一緒かみたいな感じで、だんだん「コンクラーベ」っていう見出しがだんだん自分の中でボルテージが下がっていく中で、これが見えた時に「暴くも隠すも」、

なるほどみたいな、ワーニングが全てで素晴らしいって思いつつ、一方でこれちょっと惜しかった点は、強行選挙っていうキーワードを最初に持ってきてるんですよね。それが打消しだったんじゃないかなと。

そうですね。「暴くも隠すもコンクラーベ」って言われて何のことだろうって思わせて、実は「コンクラーベ」がかかってたのかと思わせた方が魅力的だったかもっていうけど、私も多分つけそうな気がする。その勇気がね、潔く「暴くも隠すもコンクラーベ」だけにする勇気がなくて、ちょっと説明なんだけどピョッて、

ってね、キーワードを柱見出しにつけてしまうっていう、わかりやすいので完全に否定されるものではないと思うんですけど、潔さっていうか、やっぱりその勇気、勇気が今回ね、ちょっとレベルが高い。

深い作品が多かったのもあり、また発想力もいろいろな角度からあったもんですから、ちょっと優秀作から漏れてしまったんですけれども、でもそれにしてもコンクラーベのダジャレに果敢に挑んだ中では最優秀賞と言っていいぐらいに素晴らしいと思いますね。ちょっと感想欄の中では面白いなって思ったのが、これは、

見出しを考えるために色々調べているうちに、この日本語の「コンクラーベ」が「コンクラーベ」を語源としているっていう説があるのを知って面白かったですという感想が何人かいらっしゃって。その中でもこれが間違った説だというのを分かった上で、

書いてる方もいらっしゃれば、本当だと思ってる方もいらっしゃって。ちょっと調べたら、実は今って検索するとAIがこういろいろ正しそうな答えをポンとまとめて出してくれるじゃないですか。実はそこに一時期「コンクラーベ」の語源だっていう風に書かれていたそうなんです。そういったのを解説した記事なんかもありましたけれども、結構やっぱAIに頼るとこういう勘違いもあるんだな、

って思って。割と見出し作るとき、いろいろとキーワードとかを調べたり、いろんな言葉を類語を調べたりすることあると思うんですけれども、皆さん決してAIに惑わされずに正しい知識を得て見出し作りに挑戦していただければなとちょっと思いました。

それでは、しんさんから他にもいくつか見出しご紹介いただこうと思いますが、いかがでしょうか。最初に「白煙をあげるブラックボックス」。白煙は白い煙ですね。これも複数の方が候補にあげてましたよね。そうですね、こちらはやっぱり色の対比が巧みだなという風に言ってた人が多かったかなと思うんですけど、「ブラックボックス」っていうその、

まあ、その過程は見えないけど結果だけが出てくるもの。なんかめちゃくちゃ複雑なシステムとか、そういった。確かにコンクラーベってブラックボックスなんですよね。その過程が見えなくて結果バンバン出てくるっていう。で、そのブラックボックスとその結果として出てくるのは白煙だっていう、そこの白と黒の対比っていうのが綺麗だなっていう風に、

すごく思いました。そうですね、これ公表担当した佐藤さんがですね、「白煙をあげる」って言うと大体機械が壊れた時に使うよねって突っ込んでらっしゃって、確かにと思って。秘密選挙が壊れてしまったわけではないので、ちょっとは、

「ブラックボックスから白い煙が上がって強行が決まったんだな」っていうのがわかるっていう、この、

絵的な部分ではすごく評価が高かったです。あと全然よもやま話なんですけれど、もううちの会社ですね、私のいるフロア、このスタジオがあるフロアにはですね、色々な色をテーマにした会議室がありまして、綺麗な色のマゼンタだとかイエローだとか、窓際の爽やかな会議室もあれば窓一つない会議室もあるんですけど、そのうちの一つが「ブラック」という会議室で、

今回の審査会がブラックの会議室で、扉を閉めたら随分と閉じ込められたみたいな感じになって、数奇協たちもこんな気分なのかしらみたいに思いながら、「ここがブラックボックスだな」って言って、学びの転生事業の審査会の場合はこうやって審査の舞台裏をポッドキャストで話してますので、決してブラックボックスじゃないんだよっていうことを思いながら、ちょっとみんなで一緒に盛り上がった見出しでした。はい。

他にはいかがでしょうか。「秘密選挙、白黒ついても続く謎解き」。こちらもですね、「白黒」っていうところ、やっぱり色に着目した見出しだと思うんですけれども、その結果としては白黒はっきりついたけども、謎解きは続くっていう。そこはもうコンクラーベの解像度外でも続いていくっていう、綺麗に、

なんかイメージも綺麗ですし、その意味も、

きちんと捉えていて、とてもなんていうか賛成な見出しなのかなという風に思いました。確かに「続く謎解き」っていうのがまさに謎めいていて、メーターってコナンじゃないけど、アガサ・クリスティとかじゃないけど、なんか人の好奇心とか知りたいっていうのを書き立てるような、この言葉の続き。それから「白黒」という色の対比、素晴らしいなと思いつつ、これもね、

これもね、先ほどの点に似てるんですけど、「秘密選挙」というキーワードがなくてもコラムの見出しとしては成立したかもしれないし、あっても間違いではないんですけれども、なんとなくなくてもよかったよねっていう形で評価がちょっと上がりきらなかったところがありましたかね。あとはその、

「白黒つける秘密選挙」自体は謎解きではないよなっていう。その時点では謎解きではなくて、結局初めて始まる謎解きなので、「白黒ついて続く謎解き」だったらいいんですけど、「白黒ついても」と言われると「も」があった方が雰囲気があるような気もしつつ、でも「も」とは謎解きじゃないもんなとか、結構この接続詞の「も」とかっていうのはなんかこう、

効果的な時もあれば、ちょっと意味がずれちゃわないかなんていうのをうがった見方で突っ込んでしまう時もあるんですけれども、でもこれすごく音のリズムは良かったですよね。そうですね、とても魅力的な見出しでした。私たちはきっかけを届ける人間たちのチームです。新しい朝をつくる朝日新聞社。

松下光平、三上愛出演ショートドラマ「新しい朝をつくれ」朝日新聞社ブランドサイトで公開中。朝日新聞ポッドキャスト メディアトーク。

私、ハワイ行ってきたんだ。「インチキ」?インチキしてないけど。違う違う。「インチキ」って沖縄の言葉でいいなって意味でしょ。そうそう。「インチキハンチキシーチキン」って言葉もあってさ、なんで知ってるの?こないだ朝ポキの楽屋裏で聞いたんだ。他にも左利きあるあるとか、語学の暗記、歴史とか面白かったよ。メディアトークでは記者の素顔に迫る楽屋裏も配信しています。聞き耳を立てる感覚でお楽しみください。

他にはいかがでしょうか。「神でも塞げぬ人の口」。こちらですね。私はさっきちょっと紹介しちゃいましたけれども、優秀作に選ばれた「神でも塞げぬ人の口」。こちらと多分発想としては同じなのかなと思いますね。その「塞げぬ」とするか「塞がれぬ」とするか。その「塞げぬ」でも、あの、

まずやっぱり短いっていうのは一つあるかなと思います。その、やっぱり同じ見出しだったら短い方が基本的にはいいとされるし、実際そうだと思うんですけども、そういった意味ではこれもありだったのかなというふうに思いますが、その「塞がれぬ」の方がその神様の雰囲気に、

合ってるんではないかっていう風に選んだ人は判断したんだろうなと思います。そこは最後は好みなのかなとも思いますけどね。私はさっき「塞ぐ」って言うとちょっと暴力的だと、強制的すぎるんじゃないかっていう風に話しましたけれども、一方で秘密喋っちゃった時で自分でも口塞いだりするじゃないですか。「塞ぐ」っていう表現が必ずしもあってないわけじゃないよねっていうことも審査会の意見が出まして、なるほどと思いましたし、これはもう本当にどちらの方がリズムがいいと感じるか、どちらの方がイメージにぴったりだと感じるかっていうのはその時々の審査員でもしかしたら違っていたかもしれないですね。

他にはいかがでしょうか。「知りたい、言いたい、白煙の内幕」。「知りたい」と続けてていいですね。これ推しポイントというか、先行回でもここがいいよねっていうところが、記事を読んでこういう内容だよねっていう風に分解していって、それでつけていくと多分どっ、

とっぴな発想がなくてもここにこの見出しをつけられる。もちろんすごく工夫はされてるけども、すごくその、えっと、

素直につけたらこうなるよねっていうことがあるかなと思います。「素直な見出し」ってとてもいい見出しだと思っていて、やっぱりその読者に読んでもらいたいっていうのがやっぱり見出しの一番ですので、紙面だったら多分最高だと思うんですけど、

最初にこれでとりあえずOKみたいな感じで、そこからさらに遊んでいくかどうかっていうのは考えようかみたいな、とりあえずこれが思いついたら、例えば新聞でこの見出しつけるとして、とりあえず一安心みたいな感じの見出しって意味ではすごくいい見出しだなと思いました。そうですね。

見出しって、新聞のニュースは特にそうですけども、日々相対評価で、この面の中でこれが一番大事だよねとかいう形でどんどん、最初に冒頭に話しました社会総合面なんかまさにそうですけれども、そこ、

この面に載っているニュースの中で見出しの大きさが決まっていったりすることもありまして、そういう意味では優秀作に選ばれていた「神に誓って漏らしません、嘘」。ここまで遊ぶ見出しも、

成立する面もあれば全然成立しない面の雰囲気っていうのもやっぱりあったりして、これが例えば頭の一番トップの面の一番トップの記事だったりしたら、やっぱり「知りたい、言いたい、白煙の内幕」みたいな、こうなんていうかな、優等生っていうか変なんですけれども、ちょっとたどり着く、

たどり着けそうな、間違いのない、遊びすぎていない、ちゃんと意味を捉えた分かりやすい見出しというものが求められるパターンもありますので、これはすごく実は最初にこれはいいんじゃないっていうふうに候補に上がってきて、私はそのお手本になりそうな見出しとして、たどり着けそうな見出しとして、これはありなんじゃないかっていうふうに推したぐらいでしたので、優秀作に選ばれていませんけれども、自信を持って、

これからも考えていただければいいなと思う発想力でしたよね。決してその発想が足りてなかったわけじゃなくて、多分いろいろ考えてこれが一番いいっていう風に選ばれたと思うんですよね。多分それは正しかったと思うんで、個人的にはこれ優秀作でもよかったかなと思ってるんですけど、遊びすぎてないけど別につまらないわけじゃないです。絶対全然あのー、

確かに「知りたい、言いたい」っていうこのね、人の割り切れないこの気持ちというか、知りたいし言いたいし、でも黙っとかなきゃいけないし、秘密だしみたいな、そういう本文の内容をきちんとこのリズムのいい、語感のいい言葉で、しかもひらがなも多くて、とても分かりやすい。目指して、私は推しポイントでしたね。はい、そうです。

他にはいかがでしょうか。「見た、聞いた、ああ言いたい」。

これね、しんさんが挙げてたんですよね、候補作に。これはあのですね、まずその「見た、聞いた、ああ言いたい」、そのままですよね。コンクラーベの内情を見た、聞いた、言いたいみたいな、結構その直球でズワーンって見られたと思うんですけど、これあの「来た、見た、勝った」っていう格言がありまして、これあのユリウス・シーザーですね、ローマのあの、

格言でご存知の方もいらっしゃるかもしれないですけども、に近いなと思ったんですね。その動詞でパンパンパン、「来た、見た、勝った」。見た、来た、会いたいって、そので、なぜそれがそれを思ったかというと、コンクラーベってバチカン、イタリアじゃないですけどローマでなされるじゃないですか。なんでその雰囲気としてなんかそのラテン語の雰囲気っていうか、なるほど、

雰囲気がなんとなくバチカンっぽいなぁみたいな。強要高、なるほど。私、しんさんが候補作にあげて、なおかつそれの解説をしていただいても、私はちょっとピンときてなくて、そういうことかっていうのと、あと似たような見出しで「見たい、聞きたい、言いたい、秘密選挙」みたいな見出しも何本かありまして、それ、

私と今担当している矢島さんというデスクはですね、世代的に「夜もヒッパレ」という番組、皆さん知っているでしょうか。「見たい、聞きたい、歌いたい」っていう掛け言葉、いや合言葉で始まる歌番組があったんですけれども、それとなんかすごいリンクしてる気がして、そっちに興味が向いてしまって、この見出し全く私目に止まってなかったんですけれども、そのねラテン語、

っぽい雰囲気って言われるとなるほどと、格言っぽい雰囲気なんかっていうのを言われると、そういった面もあるんだなってちょっとびっくりしました。私、その番組ですか?はいはい。

ピンときてないですよね。本当に世代の人にしかわからない。最近またね、実はリバイバルでやってたりするんですけども、やっぱりなんかね、投稿者の方々もいろいろなものを本家取りというか、往年の歌謡曲ですとか、いろいろなものをヒットしていたものとかをもじってくださる方たくさんいるんですけども、やっぱりね、

新聞なので幅広い世代に受け入れられないといけないっていうので、私とそのデスクも「見たい、聞きたい、歌いたい」に引っ張られながら、でもこれ多分世代的に通じない人もいるから多分なしだよねとか、

っていう話もしていたので、この「ラテン語っぽい」っていう教養の高い評価もありつつ、いろいろな本家取りとか、あるいは何かをイメージしたオマージュした見出しっていうのもちょっと挑戦してみるのもありかなとハッとしましたね。他にはいかがでしょうか。「白いのろしが合図、考察合戦の始まり」。ん?

これなんか時代劇が始まりそうですね。これその最大のポイントはやっぱりその「のろし」。これ「狼煙」と書いて「のろし」ですけど、その強行選挙で上がるその煙とのろしをかけてるんですね。なんでその「白」、

白煙がバーって上がったらボーみたいな、のろしがなるわけじゃないですけど、その「考察合戦始まるぞ」みたいな。まさに意味としてもドンピシャですし、あと煙を擬人化した方がいるっていうのは多分この方だけだったんじゃないかな。確かに他にもいなかったですね。すいません、他にいらっしゃったら申し訳ないんですけど、多分いなかった。かなり少ないと思うので、発想がすごいなっていう、

そうですね。まさにこう記者たちなのか、あの中にいる枢機卿たちなのか、あのね、どういうふうにこの白い煙が上がるまで戦があったのかっていうのをみんなこう考えたり、あの言うか言うまいかとあの、

悩んだり、その「考察合戦の始まり」っていうのが、なるほどな。「合戦の始まり」のろしで「合戦の始まり」っていうのがまたの場合にも面白くて、ちょっとなんか日本語大きいですけど、なんかね、そこのギャップは私はちょっと面白いなと思ったんですけれども、強いて何かこう突っ込むとすれば、あの「のろし」って合図ですよねとか、

「のろし」で合図があると「始まり」もちょっと意味が重複してるかなとか、どれか1個減らしてもよかったのかもなんていうことも考えたりしましたけれども、非常に面白い発想だなということで審査会でも話題になった見出しでした。さて、ここまで投稿作ご紹介してきましたが、感想からもいくつかご紹介したいと思います。

つい言葉遊びに走ってしまいがちな自分の癖に苦笑いしながら作っています。掲載作を見て、この手があったかと感心したり、ジタバタを踏んだりするのも楽しく、1回で2度おいしい教材などにも使えそうな企画だと思います。まさに2度おいしいというか、何度でも楽しんでいただければと思うんですけれど、もしんさんもつい言葉遊びに走りたくなるっていう、

いいと思うんですよね。特に新聞に載せる製品にするかどうかは別として、言葉遊びはどんだけしてもいいと思うので、それはどんどんみんなでやりましょうよという感じですよね。柔らかく考えているうちにピタッとはまる言葉がポンと浮かぶこともありますので、これ全然関係ないことを考えちゃってるなんていう時もやっぱり編集者もあったりするので、楽しみ、

いいんだろうなっていつも思ってます。そうですね、あのこの方の「教材などにも使えそう」と寄せてくださいましたけれども、他の方で6月中旬豊川市国際交流協会の方からなんですけども、「私たちの日本語教室にトライアルウィーク職業体験の中学2年生が2人来ました。

中国人の学習者と一緒に天声人語のお題作りに挑戦してもらいました。事前に資料を渡してあったとはいえ、スラスラ読み1時間で実に作ってくれました。4人のお題を前にどれが入選するかで揉めましたが、みんな自信満々です」と。すごい。中国人と一緒に、あの学習者と一緒に作ってくれた。すごい国際交流にも、そうですね。

すごいですね。すごいですよね。1時間でスラスラって、私たちでも結構難しいかもしれないですね。すごいなと思います。また他にもですね、「現在高校の定時制で国語の講師をやっています。生徒に400字の意見文を書いて新聞社に送ろうといっても、その400字の原稿を書くのに様々な障害があります。」

词汇量、文章的连贯性、段落的构成方法等等。但是,如果是15字的标题,学生们的感性就能创造出有趣的作品。之后写作的思路和理由,如果是100字,可以将想到的内容直接列出来,所以更容易写。标题创作作为国语教材,是一个值得欢迎的企划。

400字的议论文确实很难,很难呢。15字的标题,因为有题目,所以比较容易构思吧?是的,15字。

因为它容易上手,所以先试试看就可以了,对吧?但是,这大概并不容易吧。用15字概括和用100字概括,大概用15字概括更难,深入研究的话。

大概是因为容易上手,所以说“作为国语教材,这是一个值得欢迎的企划”,我真的很高兴。我也这么认为。是的,希望大家轻松参与,也希望大家认真思考,这是一个可以同时享受这两个方面的企划。关于字数的问题,有一个提问。

15字以内的限制是报纸文章中规定的吗?报纸文章的标题大约是9到10个字,我们是用字数来数的,9。

标题主要集中在9到10个字左右,长的也有15个字,甚至更长的也有,非常短的3个字也有呢。也有2个字的时候,标题的字数没有限制,但是太长的话有点……

有点长了吧?大概报纸大家首先看一眼,然后理解其含义,时间越短越好,字数越多,从看到标题到理解需要的时间就越长。缩短这段时间,大概是一个……

要点吧。我想,如果太长的话,就会更难。是的,所以有时会收到这样的反馈:“如果15字太短,20字就好了”,但这也很难。15字在标题中算是比较长的,比较短的……

当然,可以直接投稿,所以请有效利用这个字数。顺便说一下,朝日新闻数字版的标题字数限制在32字以内。这是因为,报纸的标题经常会分成两行,而数字版则是一行,而且……

与报纸不同,打开后不会同时显示标题和文章,默认情况下需要点击标题才能打开文章。为了突出重点,所以准备了较长的字数。报纸的标题不是用来读的,而是用来看的,我记得一年级的时候老师教过我们。现在也是吧,我……

说的那个时候,已经是十多年前了吧。朝日新闻曾经研究过读者看报纸时的视线移动,结果发现,人一眼能看到的字数大约是12个字。

据说12个字是极限。现在朝日新闻的报纸文章一栏变成了11个字,以前是12个字,我觉得那样更容易阅读,现在太短了,有点读起来别扭,不太习惯,但是标题大约是用11到12个字左右制作的。

那么,就在这里介绍一下本月的播客奖吧。请评审。是的,本月的播客奖是“想了解、想表达,心中有锁很难”。嗯。

这个在评审候选作品中出现了好几个呢。这个巧妙地使用了“锁”这个词作为标题,但是“锁”这个词,当然,日语的“锁”不是它的词源……

据说有“上锁”的意思。教皇们聚集在一起,创造一个谁也进不去的空间,这就是“锁”的意思。

但是,即使这样做,也很难锁住心,特别是后半部分的下句呢。“想了解、想表达,心中有锁很难”,也许只有“心中有锁很难”就足够了,但是这7个字很美,心中有锁,嗯……

感觉像是恋爱要开始了。是的,“心中有锁”,指的是那些把自己封闭起来的人,以及那些打开心扉进入他人内心的人。“心”这个词很有意思,大家……

优秀作品也是如此,大家都是以嘴巴为形象,为了不说秘密,而选择了“心”这个词,这一点很有意思。是的,是的,这就像小说标题一样,“心中有锁很难”,很神秘,刚才申先生也说……

这个词的词源,但是,同时刊登了数字版和纸质版上关于“秘密会议”是什么的解说文章,参考了这些文章的人很多。解说文章中写道:“选举很难顺利决定,所以把他们关起来,你们快点决定吧”,把他们关起来是它的起源。

“锁”这个词作为仪式的名称,很有意思,把它用在标题里……

虽然正文里没有写,但是认真调查了词源,从词源出发构思标题,这是一个很棒的想法。这位投稿者是第四次挑战,密室秘密选举,勾心斗角,背叛,我脑补着,BGM是歌剧魅影,构思标题。就像写小说一样。

是的,感觉像是音乐剧要开始了,像美丽的台词一样,“心中有锁很难”,全身心地投入其中,刚才也说了享受,全身心地投入其中,才是最好的吧?是的,上上个月,以一年级时唱的那首歌为主题,创作了关于天声人语的作品,当时也是一边在脑子里哼着歌一边想标题。嗯……

虽然有时会被带偏,需要注意,但是,在心中设定主题,全身心地投入到标题的创作中,很有趣,所以希望大家尝试一下。好的,接下来介绍一下投稿者的作品和感想,编辑申先生用了什么样的标题呢?我用的标题是“教皇宝座的秘密”。

“教皇宝座”指的是教皇的宝座,这个词包含了教皇的地位、权威和权力,我纠结的是,不太常见……

是的,我想转换的时候,一次转换不了,我的电脑上……这并不是一个常用的词,也不是一个新词。是的,这种感觉……

用汉字写成“圣座”,能传达意思吗?如果有这个汉字,就能传达意思吧,有点……不太适合播客,希望大家在纸质版上看。

“教皇宝座的秘密”,不是勇者斗恶龙,而是教皇坐着的椅子后面的感觉,秘密……三个省略号,说是秘密,却……最后不想说出来。

报纸的标题,特别是新闻标题,经常会被要求表明结论,但是这是专栏的标题,所以最后不用说结论,暗示一下就可以了。这是我的第一个想法。还有,秘密……三个省略号,我加了三个省略号,这里面有表面的说法和真实的想法。

老师做了,但是……老师做了,但是……那种感觉,那种……怎么说呢,那种……还是那种人的心理活动,优秀作品也是如此,如果能很好地表达人的心理活动,我想这次是想表达这一点,所以想尝试一下这种感觉。

我确实觉得这个省略号的地方很棒。如果我自己创作类似的标题,可能会写成“秘密的”,然后不加省略号,最后也不加省略号,可能会停在那里。但是,这里有省略号,正是因为要保守秘密,才希望进行强硬选举,

不知不觉中,秘密泄露了出去,这种人性的真实,在强硬选举以外也经常发生,在其他领域也是一样的吧,感觉这里面包含了这样的部分。“秘密的”三个省略号,在标题中也经常看到这样的表达,但是……

正是因为秘密泄露了,所以用省略号省略了,但是省略号中间有省略号,让人想象省略号省略了什么,啊,这里……

这里有表面的说法和真实的想法,真是令人吃惊。这个省略号,大概阅读的时候,脑子里会想一些东西,停顿一下,在那里包含一些含义,嗯……

如果有就好了。正如您所说,“教皇宝座”这个词,我并不太熟悉,但是,我想以前朝日新闻的标题中应该没有用过这个词,但是,看到这个标题,在这个时期,大家应该都能明白这是关于秘密会议的故事,这样的词……

经常是新词,也是常用的词,写出来就能明白,但是只听声音却不明白,我觉得也有这样的词,一眼就能明白的标题,真厉害,能创作出这么有趣的标题,真是令人吃惊。谢谢。我说了很多关于标题创作的事情。

那么,下一个主题是6月2日的《天声人语》,主题是“表情符号时代”,日本发明的表情符号,在海外也使用同样的名称,广泛使用,是关于《天声人语》的主题。截止日期是7月20日。请从概要栏的URL阅读主题《天声人语》,然后投稿标题。C先生,今天谢谢您。谢谢您。

那么,申先生第一次担任先行会解说,感觉如何?我的想法是,人们的想法真是广泛,我一个人思考的世界还远远不够,看到这么多人的想法,各种各样的想法,我想大家也这么认为吧,

受到了很大的刺激。我想在工作中也运用一下。我最近制作广告,构思广告语,如果只有少数人一起制作,就不会产生新的想法,最近我用副驾驶……

AI作为对话对象,稍微思考一下,有时也会和大家一起做,但是,和人交谈的效果更好。是的,我也试着用了AI,让AI帮我创作标题……

是的,平时,例如,制作一个广告的时候,会向公司里的前辈请教一下,但是,这样一起制作更好,看到这么多人的标题,真是……

受益匪浅。谢谢您。如果有机会的话,希望您再次出演。再次感谢您今天的光临。谢谢您。请阅读6月2日的《天声人语》,投稿15字以内的标题和标题创作理由,我们将根据理由评选优秀作品,优秀作品将于7月28日公布,并赠送3000日元的图书礼品卡,从投稿者中抽取10人,赠送有助于学习的报纸相关礼品。

那么,我们下次再见。

我们是传递契机的团队。创造新的早晨,朝日新闻社松下光平、三上爱出演的短剧《创造新的早晨》,正在朝日新闻社品牌网站上公开。