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cover of episode 意図せず続いた餌付け状態 悪意ない行動の果てに起きた「人災」(イルカをたどって③) #50-480

意図せず続いた餌付け状態 悪意ない行動の果てに起きた「人災」(イルカをたどって③) #50-480

2025/6/5
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MEDIA TALK メディアトーク

AI Deep Dive AI Chapters Transcript
People
乗京真知
堀江真由
太田雅彦
Topics
太田雅彦:我认为海豚因为习惯了人类,所以不害怕人造物,敢于靠近定置网。它们通过声音感知水中的物体,知道进入网中就无法逃脱,但还是会进入。 乗京真知:我亲眼看到海豚像杂技演员一样跳过定置网的浮标和绳索,进入网中捕食鱼类。它们不是迷路,而是自己主动进入,而且每次进入的时间和路线都相同。定置网对于海豚来说就像24小时便利店,随时都有美味的鱼类储备。然而,这种习惯可能导致它无法回归野生。渔民们对海豚进入渔网感到愤怒,甚至威胁要杀死它们,这增加了海豚受伤或死亡的风险。人与野生动物的最初互动方式如果一开始就错了,之后就很难纠正。与野生海豚不同,这只海豚开始食用死鱼,这与被驯养的海豚的处境相似。海豚最初是从人类那里获得死鱼作为食物,然后逐渐习惯了在定置网中觅食。尽管海豚对渔民造成了损失,但海洋是海豚的领地,人类不应该以人类为中心的角度来思考问题。政府正在采取措施,尽量避免海豚与人类接触,但海豚的问题仍然存在,今年夏天可能会再次发生伤人事件。我通过背鳍和尾鳍上的伤痕来识别海豚的个体。

Deep Dive

Chapters
福井県の沿岸で、イルカが深夜の定置網に侵入し、魚を捕食する様子が観察されています。イルカは網のロープを乗り越えるなど、高度な行動を示しており、人への慣れが原因と考えられます。
  • イルカが定置網に侵入
  • 網のロープを乗り越える
  • 人への慣れ
  • 夜間の活動

Shownotes Transcript

Translations:
中文

朝日新聞の堀江真由です。本日のゲストは福井総局長兼国際報道部員の 紀雄正友さんです。紀雄さんよろしくお願いします。よろしくお願いします。今回のテーマは何でしょうか?

今回は福井県の沿岸で出ています野生のイルカについてお話ししたいと思いますはい普段ですねニュースの現場からで動物に関する回で何度も出演してもらっている文化部の太田雅彦さんにも来てもらいました太田さんよろしくお願いしますはいよろしくお願いします前回の続きからお送りします

人慣れした結果っていうのが最初の方の記事で現れて定置網の方に現れたっていうところにもつながってくるそれはだから人に慣れて人工物を怖がらない普通イルカは人工物警戒して近寄らないわけですけれども彼らは音で物を見てるんで水中で網の形とかわかるわけですよそうするとこの網の中に入ったら出られないなっていうのも当然わかる

だけどこのイルカは本当に人に慣れちゃってるから私が深夜の定置網に同行して何回か船に乗って夜中行ってるんですけど夜中の 2 時ぐらいに出るんですけどねするとイルカが

現れてブシューとか言って真っ暗闇の中でいきなりブシューって塩吹くんですよだからいるなってわかるんだけど定置網の沖合まで船で行ってサーチライトパッて照らすと周り 30 メートルぐらいぼやーと見えるんですよそこに定置網の網がね張ってあるんだけれどもその

網ってどうやって海に釣ってるかってカーテン状にこう釣ってるんですけどその上ってロープが張ってあってロープに樹酢みたいな感じで浮きがこう黄色い浮きがこうてんてんてんてん並んでそれによってカーテンみたいに網を立てて浮かばせてるんですよねでその網をこうなんていうか

魚をその網に沿って誘導させることで袋状になった網の奥へ奥へ囲い込んで一旦入ってしまった魚は逆流してなかなか出れないみたいな構造になってるんですよ普通イルカが迷い込むことは稀にあるんだけれどもその網に魚のように沿って入っちゃって出られなくなる怖いから網を越えられない

で定置網回収しに来たら網の中にイルカがいちゃって結局引き上げる最中に網に絡まって死んじゃうみたいなケースはごく稀にあるだけど私が見たイルカの行動っていうのはそうじゃなくてこの浮いてる網を浮かしてるこのロープとこの浮きを曲芸みたいに乗り越えていくんですよギョーンってあの高飛びのなんていうかベリーロールみたいな感じで

ドローンって乗り越えてきて綺麗に入っていって中で魚を追いますもうイカとかブリとかがシュワーって逃げてるのが目に見えるんですよ

で定置網の回収を漁師さんたちイルカ気にしないでやるじゃないですか私だけイルカ見てあのあっち行ったりこっち行ったりして写真撮ってるんですけどそうすると途中でね今度中からまた外にデロンって曲芸みたいにしてジャンプして出てくるんですだから迷い込んだというよりは完全に自分から入りに行ってるってことですかしかもすごいなと思ったのが何回か船に乗るでしょう

入るタイミングと入るコースが一緒なんですよだからそこも学んでるってことですか出るタイミングもすごく近い出る場所も分かってる出やすいところなのか何か理由があるのか分からないけどで出て船のエンジンの周りでまたぐるぐる遊んででまた中に入ってってみたいなことをやってある定置網の人は誰かにしつけられとったんかいって突っ込んでもしたけど

そのしつけっていうのは長距離されとったんかいって突っ込んでましたけどマグロの尻尾噛まれてたって言ってましたねメジマグロって 20 キロぐらいだと思うんですけどイルカは魚を食べたりする魚を食べられるし遊べるしでイルカって必ずしも夜寝る動物ではないんでむしろ昼寝てるって言われてるんで夜は彼らにとってはアクティブタイムなんですよ

だけど人間は夜いないじゃないですか寝静まってて昼にぎやかな海水浴場も夜は静まり返るだけど定置網だけは深夜に大人数が 2 台 3 台船を出して沖合に行ってバシャバシャ音を立てながらライトもつけて魚をあげる作業を 2,3 時間やるわけですねだから私それで定置網に目をつけたんです

人間が好きでバシャバシャが好きで餌もあるような場所を夜アクティブなイルカが見逃すはずがないとだからいくつかの定置網にお願いをして同行させてもらったらやっぱり出てきたということでまあだいたい出没エリアが 200 キロあるんですけど 200 キロある中で出そうなところに梅干しをつけて乗船許可してもらえたところに乗ってるそうすると来る

ここのね記事で載ってるの印象的だったのがそのイルカの好物ばかりだから食べ放題のビュッフェですっていう言葉ありました 23 歳かな乗組員 5 年目の乗組員だって彼がそういうふうに言ってて目の前でね魚追い散らしてるわけですよねだから 24 時間のただのコンビニが常にそこにあって美味しい魚がストックされてるみたいなもんですよね

イルカにとってはね普通は野生のイルカは怖いから中入って食べないんだけれどもこのイルカはもう恐れ知らずになっちゃってるから中平気で入って出てきてものすごい丸々ピチピチしてるんですよ健康だけど果たしてそれが本当に健康的かっていうと今度野生に帰れなくなっちゃいますよね

自分で魚取れなくなっちゃうだって冷蔵庫に鉱物いっぱい入ってるんだもん確かにそこに行けばもうそこしか来ないだから食事付きのアリーナで夜な夜なライブを見てるようなもんだって私記事で書いたんですけれどもそういう環境が沿岸に点々と整備されちゃっててそれは言ってみれば漁業者たちはその意図は全くないけれどもむしろ敵だと思ってるけれども

餌付け状態が続いてしまってるってことなんです野生動物に対する餌付けっていうのは最もやっちゃいけない行為の一つとされてるそれはなぜかっていうと野生動物が自分で餌を取るっていう行動を取れなくなっちゃうそういう苦労をしなくても安気に流れちゃって自分で生活できなくなってくるそうすると生命力が下がるっていうことで餌付けしちゃダメって言われてるんだけれども

このイルカの問題はですねわざわざ餌をやってるんじゃなくて人間が日々なりわいとしてやってることが結果的にイルカに対する餌付けになっちゃってる定着化人なれを進めさせるその構造的な要因になっちゃってるっていうところが私非常に深刻だと思ってそうなってくるとあと 40 年生きるんだよねとそうですね

途中で漁業者が怒ってね取材中に次見つけたらもう沈めるだけだよって言うわけですよ目の前でやっぱりロープに噛みついて絡んだのかなんかわからないけどバシャバシャバシャってやってたりしてロープ引っかかってないかなって心配になったりするんですけどいろんなロープとか網が

海中にあるわけですよねよく引っかからないなと思ってそうですねで網に引っかかって水中に沈まったら彼ら呼吸してるから我々と一緒で物の数分で死んでしまうわけですよねだから人間漁業者にとっても不幸だしイルカにとっても不幸だしリスクが上がってくっていう現状がね今まさに起きてる

それを連載の 1 回目に持ってきたわけですけど取材成果として一番最後に見えてきた構造的な問題なんですけども一番フレッシュな情報として連載では一番 1 本目に持ってきました結局最初に人慣れさせていったところからが最初から間違ってるんでどうしようもないですよねだから最初に野生動物の触れ合い方を間違えちゃうと

その後取り返しがつかない強化が働いちゃうとその逆回転をさせにくいしかもその強化が働きやすいしつけを受けてない赤ちゃんイルカだったっていうところが今回ポイントだと思うんですよねそうですねはぐれちゃってお母さんがちゃんと人に近づかない危ないんだよっていうのも知らずで人間側は可愛い可愛いって言ってもう

もう戻れない状況があってどんどん突き進んでしまったあともう一個やっぱり大事なポイントは取材してて思ったのがイルカって例えば飼育イルカって一番最初に飼育係の方々が苦労するのって死んだ餌を食べさせることらしいんです普通の野生のイルカって生きてる餌しか食べないそうですね

最初その捕まえて飼育イルカにする過程で無理やり喉に押し込んで食べさせるらしいんですよ最初はねだけどこの私が取材している中ですごくショックだったのはこの福井のイルカについて言うと真冬カニ漁船のスクリューに絡まった網をダイバーさんが解いてたらこのイルカが現れたとで相手しなかったらしいんです

プロなんで相手したら噛み付いてくるの分かってるんで 2 時 30 分かな無視してたらそのイルカが何してたかっていうと港の中に捨てられた魚の残骸をこう強いバンドだって言うんですよつまり死肉を食べるイルカになっちゃってるさっきね飼いならされたイルカと同じような状況になっちゃってるで私はその話を聞いてたから

定置網に行けばおそらく会えると生態も見れるだろうとでも定置網の網に引っかかったサバとかアジとかもう半分死んでしまってるやつを網の外から追盤で食べるんだろうって僕は予想してたんですよ危ないからだけどもう軽々と乗り越えて中入っちゃってたからびっくりしたわけだけれどもその

最初のエントリーその網の中に入る前のエントリーポイントがどこだったのかっていうのをまた取材してそれは漁師さんたちが半分死んだその網にかかった魚をね売り物にならないやつはカモメにあげるんですよポンポンポンって捨てるんですよそうするとカモメが飛びついてきて食べるんですけどカモメが食べないやつはイルカが最初食べてたんですよ本当

それで食べるようになってしまった人間からもらったその魚が死んでようが死んでまいが食べるっていう状況になってそれで定置網に定着し始めただから魚がもらえると遊んでもらえるし餌ももらえるしでそれがだんだんエスカレートしても自分から網の中に入ってしまうようになって

っていうグラデーションが見えてきたんですよね結構深刻ですよね 40 年我慢し続けるしかないですよだから 40 年っていう数字が見えるときにね漁師さんたちは黙って謝めてしまえってことを普通に言うわけですよ自分たちがだって自分たちの網に出たらねイルガがいない日には

マグロが 24 匹入ってそれで 40 万の売り上げになると従業員たちに給料払えるだけどイルガが出るともう雑魚しか入ってないとちっちゃいイカとかアジしか入ってないってこれ今日の日当も払えないじゃんっていう話になるそうすると彼ら食いぶちなのである小さい定置網をやってる人から言わせると年間数百万の被害出てると

だから柿をね 1 個もいで食べるクジラを銃殺できるのに人を噛んでいるイルカをなんで駆除できないんだっていう風に行政に文句を言ってるわけですよ法律の立て付けが全然違うんでそういうことにはならないんだけれども害を受けている人たちの声っていうのは当然年々強まっていくしかし海で泳いでいる魚はね別にイルカが食べちゃいけないもんではないですからね

人間本位なんですよ考え方がね海はそもそも彼らのテリトリーであって我々は夏の期間寮の期間だけお邪魔してそこで頼みをしませてもらったりなりわいにさせてもらったりしてお裾分けを受けてるんだけれどもどうしても人間がこの地球の支配者だっていう頭になっちゃうと

やっぱり邪魔者はのけろっていう話になっちゃう鈴市石川県のノタアントンセンターの鈴市で現れた時は鈴ちゃんっていうあだ名をついてみんなに愛されてマスコット化して郵便局に写真飾られたりとかねイルカ伝説がある神社の前で最初見つかったんですよ実はだから地元としては神の使いとしてイルカを崇めてる

岩そのまさにその岩の目の前で現れたんです最初じゃあもう神の伝説のあのイルカが来てくれた神の使いの再来だってことでみんな盛り上がって待ち起こしに使ったんだけれどもそのスズちゃんっていう風に名付け親の出村正幸さんという歴史研究家がいて彼が取材した時に言ってくれてやっぱりジーンと来たのが

神の使いだっていう風に言いながら恐れの気持ちを忘れて

街おこしのマスコット化に使ってしまったその最初のきっかけがここでにあってそれをやったことで南に行くにつれて人なれもちろん想像はしてなかったけれども南に行くにつれてどんどん人なれが進んで最終的にその害っていうのが人に今度向けられるようになった人が怪我をするようになったっていう不幸の一番最初の発端を

もしかしたら我々が作ってしまった自分が作ってしまったのかもしれないっていう風に反省してるんだって語ってくださって自分の行った行為をねその後いろんな現象をちゃんと客観的に見て自分で振り返って反省の弁として語れる方っていうのは本当に立派な方だなと思ってそれで連載の中でも実名で紹介させていただいたんですけれどもそういう風に自分のやった行い野生動物との

距離感っていうのをやっぱり連載を通じて振り返っていただいてどうだったら良かったのかなっていうことを感じてくれる方が出村さんのようにたくさんいたら嬉しいなというふうに思いながら書きましたねそうですねいやもうまさに人災ということになるんですかねやっぱり野生動物との向き合い方距離感っていうのを間違えてしまったのは

むしろイルカではなくて人間の方だったんじゃないかと人間の方は制御が効くわけですからね何も携帯持ってイルカを取り込まなくてもいいわけですよ人間から最初近づかなきゃ向こうから近寄ってこないですからねそれが総合的にどんどんダウンスパイラルっていうか

不幸な方向に双方が不幸な方向に進んでいってしまったということがこの取材 1 年の取材で分かってでこれって今まで話したことって再現性があると私は思ってるんですねつまりこれ一等の話じゃないし

むしろね太田さんイルカだけの話でもないとまあそうですね同じことはいくらでも起きるわけであってそういう意味では 40 年間頑張って教訓であり続けるしかないですねあとやっぱり野生動物との向き合い方を最初に間違っちゃうと後々取り返しのつかないことになるっていうコメントをね私にしてくださったのはそれ連載の中でも書いてますけれども

イルカショーをやっている水族館の館長さんなんですよ自分たちが間違ってるってことですけどね私はそれをあえてやっぱり字に残してそのインタビューも第 2 弾としてやっぱり書かないといけないと思うんだけれどもやっぱ立場立場でね見えてる景色が違うっていうのは今回すごく感じましたねまあまあ最たるもんですけどねイルカショーはね野生動物とその人との距離感を間違いさせる典型的なものですけどね

みなさんこんにちは 朝日新聞ポッドキャストには他にもおすすめの番組があります新聞一面じゃなくても大事なこと SDGs を話そう 月曜から金曜日まで多彩なテーマをお届けしますどこかの誰かの人生の匂いがする番組とリスナーさんから好評です SDGs を話そうと検索してみてください

その距離感で言うとやっぱりイルカだけじゃなくてね今他の動物とかも距離感の取り方をね間違ってしまう方向に進んじゃってるとこもありますよねそうですね動物園とかの触れ合いっていうのはまあいろんなまた別の問題もありますけども

少なくとも野生動物に対する触れ合いっていうのはやっちゃいけないっていうのは例えば札幌市が作った動物園条例なんかでも出てくるわけでやっぱり動物園って教育機能もあるわけですから水族館もですけど

少なくとも彼ら自身が間違った情報間違った誤解を与えるような情報発信っていうのは絶対に控えなければいけないというふうに思うんだけども集客目的でイルカショーやらこの間小樽の水族館がペンギンショーをやめますっていうのは非常にいい話だと思いましたけども

猿とかもそうですよねチンパンジーとかもそうですけどああいう動物たちを人集め金儲けのために商品使うっていうのは本当罪深いことをやってるんだっていう自覚は動物園関係者水族館関係者は自覚しなきゃいけないですよね

そうですねまたそれが動物福祉の観点で問題だっていうことはもちろんあるんだけれどもやっぱり今回の事案で明らかになったのはそれが回り回ってね自分を大切にしてるはずの人間自身も傷つけていくっていうかね人間がどういうふうに野生動物と向き合うか動物と向き合うかっていうことが回り回って自分のためにもなるし害にもなるんだつまりみんなつながってるんだっていうことですよねそれをあの

やっぱり事故っていう形でね 通列に突きつけられた事案なんじゃないかなというふうに思いますしやっぱ取材していくとこれ福井だけじゃないんですよ 目立たなかっただけで他にも起こってる確かにだってこの一等ね他にも一等現れたらまた触ったら同じような一等たどる可能性は十分にあり得る 実際に実事例があって私もそれの取材をしてるんですけどそういったまあ

結局スクリューに巻き込まれて不幸なことになって死亡したら人を噛むまで至らずともニュースにならないまま死んでいく犬方っているわけですよね今回のケースは赤ちゃんの時だったからその噛みつきまで進むしつけを受けてない個体だったから多分スッと進んじゃった人なりが進んじゃったっていうところがあるんだけれども他でもそういったことが起こってるしなんなら日本だけの問題じゃないし

だから再現性があるっていうかまた起きるよで日本海の漁師たちに取材していると 2000 年代に入って回数の上昇とも関係していると思うんですけれどもポロポロと単独でもしくは 2 頭ぐらいで南の方から北に向かってこう殺雷で流れていくイルカっていうのがね増えてるって言うんですよ

でどこから来てるかっていうと九州熊本の天草に 200 体ぐらいの個体があってそこがあのイルカは南半島イルカなんですよだけど確認されている個体数がやっぱ激変してるんですよある一定の地域に何百頭といるとやっぱり餌が不足してくると思うんですよねそうするとそこから先見体開拓民じゃないけれどもイルカがこう分散していくわけです

その一部が日本海を北上してきてるんじゃないかなっていう絵が見えてくるわけですなるほどそうすると今回の一頭もそうやって流れてきた群れの親とはぐれた一頭だろうという推測が立つでまたその前後に同じように目撃されているその二頭ぐらいの群れ一頭の群れがいるわけですよねそうするとまた起きるよねそうですねまたはぐれたりとかした

実際取材してるとハグレイルカいたよって写真を提供してくれる船乗りさんとかいるんだけど背びれの傷が違うんですよあれこれ別のイルカですねとしかも同時期ですかと

だから第二のイルカを作らないように本当にもう人が近づかないようにっていうのを徹底しなきゃいけないと思うんですけどこの連載でそれを知らせるためにこの連載書いてると思うんですけどこの連載受けて反響とかってありましたかまず一番必要なこととしてはどういうふうに対策を取っていけばいいかっていうところで行政がやっと動いてくれて

2800 万だかな 2025 年の当初予算に予算を組んでイルカと人をなるべく近づけないための対策を取ろうということで大学の先生たちの専門家会議みたいなのも併設してイルカ対策会議を開いて県下各自治体とか海水浴場の運営者とか 50 人ぐらいで会議をやってねそこで対策を問うんですけど

これも議論を呼ぶところなんだけれどもまずイルカのロケーションを特定できるようにしないといけないという話になって今そのイルカの場所がスマホ上で分かるような仕組みを作れないかということをやってますそうすると

どこにイルカがいるかわかるので近づいてきたら上がってくださいって言って反強制的に海水浴場で上げることができるわけですよね確かにここに来てたらちょっとここの時は今避難してくださいって今近づいてますから上がってくださいねって言ってそうするとイルカと人を反強制的に剥がすイルカにとってはそこに行っても楽しいこともないっていう経験を積み重ねさせることができる

どうやって特定するかっていうのはいろんな取り組み方があって今後今計画しているところなんですけどイルカの位置特定するっていうのが一つで有力な方法として古くなった魚紋を海水浴場の周りに張って海水浴場とイルカが泳いでいる外の海を完全に切り離す

だからイルカを囲って保護するんではなくてむしろ海水浴の人間を囲って中で泳いでくださいとイルカさんはその外で泳いでますよっていう風にやる案もあったんですけどこれ問題が 2 つあって 1 つは魚毛を張るっていうのは日本海側ってすごく波が激しいこともあって荒れたりするとやっぱりちぎれたり剥がれたりするんですよ

魚紋を設営するのに何千万単位でお金かかるんですよかなりすごく高いで風が吹くと網が破れちゃってめくれちゃったりするとじゃあもう一回監視員一人置けないのに網の管理誰がやるんですかっていう話確かに

その何千万円も作った海岸に今年 1 回も出没しませんでしたがずこうみたいなことにもなりかねないから全ての自治体がそんなお金出せるわけではないんですよねでもう一つもっと大事な問題は我々の取材によってこの答えは網を超えるってことが分かっちゃったそうですねだから張っても意味がないというか

むしろ怖がらないから網張っても上乗り越えてくるよねってで上乗り越えて入ってきたらむしろねイケス状態になっちゃうからいるか外出ていかなくなっちゃうんで逆に危ないよねっていう話になるそうするとシャークフェンスみたいなね網を張るっていう案は結構有力だったんだけれどもそれは除外しましょうとで

予算を結構かけて買ってたイルカよけ装置っていうのの追加購入っていうのもおそらくやっていかない今年はね案としては

イルカ避け装置の効果はいかにっていう記事を書いたわけだから逆効果の可能性もあると書いたのでそこは避けましょうっていう話になってこれも賛否あると思うんだけどもイルカが近づいてきた時に海水浴却を上げる逆にイルカが近寄ってきた時にそのピンポイントで常時鳴らしとくと慣れちゃうんで音に音慣れしちゃうんで

近寄ってきた時にピンポイントで不快に感じる音を発するっていう試みもやろうとそれをやろうとするとでもその現れた時にそのまたねボランティアの方が必要になるだからすごい労力なんですよでも徐々にその仮に人から離れさせたところで今から間に合うと間に合うのかというか

3 年間かけて人に慣れて定置網に入るようになったこれを逆回転させるのに 3 年じゃ足りないですよねもっともっとだけど定置網ってずっと営みとしてあるわけじゃないですか定置網やらないわけにいかないからそうですねそうするとこれ 3 年じゃ効かないよねって 1 回そうなっちゃうとでも聞いてるとまずイルカの位置を特定するっていうのが一番妥当な解決策ですよね現状

一番話す人と接触するチャンスをなるべく減らすリスク管理としては一番有効かなっていう風に専門家会議の協議の結果出てきて福井県としてもそれを採用してもう 4 月始まりましたからね今対策乗り出しているところですけどそれもつぶさにウォッチしていてこの前新しい記事出したんですけど 3 月に今度ね

さらに南の福井県の小浜市の定地網にも出たんですよこの前夜中にまた船に乗ってきたんですけどそこでもやっぱりマグロかじってて同じように曲芸みたいに網に入ってましたんで引き続き今季も被害が出るっていうか問題が起こりそうなのでもう待ったなしっていう感じですねこのままだってゴールデンウィーク過ぎて夏になったら

またミスミス噛まれる噛みつき事故がねそうですね起こって子どもたちを抱えてお母さんたちが入っていっちゃうような環境なんだったら子どもに本当に命に関わる事故になりかねないので引き続き取材して記事を書くことで太田さんにもねまたお力をお借りしてあの

試験みたいなコラムを書いてくださる予定なんですけれどもそういったものを通じて少しでも全国の方に福井に来てくださる遊泳者の方にお届けして本当に楽しい夏の思い出が悲しい思い出に変わらないようにそして何よりこの悲しいイルカを再び作り出す我々が作り出してしまうことがないように

こういう物語を生まないようにしていくようなきっかけになれば嬉しいなというふうに思っていますはいということでのりきおさん太田さんありがとうございましたありがとうございましたありがとうございました

はいということで今回イルカをテーマにお二人にお話を伺ってきました 野里京さんこちらの連載どこから読めますか朝日新聞デジタルの中に A ストーリーズっていう連載シリーズがありましてこれもいろんな記者が

いろんなテーマについて渾身のね執念の結晶って私呼んでますけれども取材成果を継ぎ込んだ連載シリーズがありますその中の一つで傷ついた背びれ

イルカが人に噛みつくまでっていう連載がありますのでそこに記事がずらっと並んでいますのでぜひそちらをご覧いただければなというふうに思います今回話した動画ですとかあとはイルカの写真っていうのも載っているのでぜひその動画画像とともに見てほしいなと思います

これね太田さんもコメントプラスで投稿されてますねなので合わせて読んでほしいなと思いますそれからのりきょうさん記者フォローでねお便り機能もやっているということでこの前記者フォロー機能を始めまして自分のページっていうんですか作って初めてつぶやいたんですがそのつぶやきではイルカの個体識別を自分でやらないといけないわけですよね違う海で発見したイルカが

1 年前に自分が見ているかと一緒かどうかっていうのを個体識別しないといけないその時にどうやってやってるかっていう背びれの傷の称号とか尾びれの傷の称号っていうのを暗い海の中で

シャッタースピードをブレブレになりながらやるんですけどその辺のことをちょっとつぶやいてみましたのでご興味ある方ぜひご覧になってくださいそれから奥田さんも記者フォローやってますやってますねどうやって使っていいんだかいまだにまだまだみんな模索しながらやってますあれでも読者の方とダイレクトにやり取りできるプラットフォームっていう

ことでねやっぱり私も講演会とかやっていてこのポッドキャスト聞いてそしてリアルの 講演会に来てくれましたとかいう方もいらっしゃるのでやっぱりつながりのそういう場所を広げていくっていうのはすごい心温まってやる気も出ますね 前田でもありましたそれはポッドキャストで聞いてましたっていう方が

ありがたいですねそうそうそうやってねつながっていくとあのこれねポッドキャストやってるリスナーさんとかそういう投稿とかにもねあの神話性があるというかこう慣れてらっしゃいますのでねそういうのでねあのぜひね太田さんのりきおさんフォローしてほしいなと思いますそれからね太田さんは SDGs の方で動物の始まりシリーズというのを随時やっておりますね今度は鶏ですはい鶏ですね今ね犬猫豚ウインコ

馬と来てそれで次がニワトリということでいろいろ歴史をたどるっていうところのシリーズもやっておりますのでぜひこちらもチェックしてほしいなと思います改めましてお二人ともありがとうございましたありがとうございましたリスナーの皆様

最後まで聞いてくださってありがとうございました今後も番組を続けていくためぜひお力添えくださいこちらの番組に関する感想をぜひお寄せいただけると嬉しいなと思いますお便りフォームまたはディスコードというコミュニティもやっておりますのでそちらの方からぜひチェックしてみてください朝日新聞ポッドキャスト堀江真由がお届けしましたそれではまたお会いしましょう