あの時の私はどう考えても『本気』だった。
「『本気』が夢を叶える」のは事実だ。
私は単身、名古屋の道場に向かった。
「弟子にしてください!」
と頼み込みに行くためだった。
必死だった。
ヨガインストラクター弟子入り時代の話だ。
10代の頃からヨガに興味があった。
ヨガをやれば、あるいは先生の弟子になれば、こんな弱い自分も変わることができるのではないかと思い、弟子入りしようと決心した。
一番の理由は藤本先生の考えに共鳴したからだった。
「自分の人生を、自分の手で、 アクティブに動かさない限り、誰も動かしてくれない」
「自信はつくるものである」
「私たちにとっては『今』がすべてである」
「いたずらに、過去にあぐらをかき、 愚痴と自慢で生きているとするなら、 そこに生命の燃焼はない」
「ヨガは出発点であり、終着点ではない」
「できることを望み、できないことを望むな」
などと説く藤本先生の「現代ヨガ哲学」に私は強くひかれた。
一冊の書籍がある。
『並みの人生でありたくない』藤本憲幸著
最後のページで
「死ぬ瞬間に、『生きててよかった』と 心の中からそれ自身に涙を流せる人生をつくるために、 私は並みの人生でありたくない」
と結んでいる。
私はこの書籍を読み終えた時、
俺は、「変わろう!」と本気で思った。