NHK新闻播报员:
兵庫県知事の斉藤知事がセクハラなどの疑いで告発された問題について、県議会の百条委員会で最終的な承認尋問が行われました。元副知事の片山康隆氏が証言し、告発文書作成に関与した職員のメール調査について説明しました。片山氏は調査の最終決定者であることを認めましたが、調査の発案者については覚えていないと述べました。午後には斉藤知事が初めて出席し、告発文書作成に関わった元幹部への懲戒処分やセクハラ疑惑について質疑応答が行われる予定です。
また、先月爆発事故を起こしたイプシロンSロケットについて、JAXAは燃料を燃やす容器の後部で爆発が発生したと発表し、原因究明を進めていると報告しました。JAXAは燃焼開始から約49秒後に容器後部から燃焼ガスが漏れ出し、爆発に至ったと分析しています。原因究明のため、容器の設計、製造検査データ、追加試験などを実施し、来年2月頃に調査結果を報告する予定です。井本孝之プロジェクトマネージャーは、これまでの調査結果を踏まえつつ、ゼロから原因究明を進めていく考えを示しました。
さらに、政府は国民生活に不可欠な特定重要物資(半導体など)の安定供給確保のため、緊急時には国が企業の工場や設備を一時的に取得し、生産を委託できる仕組みを検討していることを明らかにしました。これは経済安全保障推進法に基づくもので、感染症流行や輸出規制などの緊急事態を想定しています。来年早い時期の閣議決定を目指しています。
最後に、医療機関へのサイバー攻撃対策として、国が医療機関の設備導入を事前審査する制度を検討していることも報告されました。来年夏頃までに結論を出す予定です。
片山康隆:
私は告発文書を作成した元幹部らのメールを調査した経緯について、調査の発案者についてははっきり覚えていません。しかし、文書の作成に関与した職員がメールでやり取りしている可能性があると誰かが言ったので、調査の最終決定をしました。
この件については、百条委員会で詳しく説明させていただきます。
井本孝之:
イプシロンSロケットの爆発事故について、JAXAは原因究明に全力を尽くしています。1回目の爆発原因の特定が正しかったかどうかも含めて、ゼロから考えて原因究明を進めていきたいと考えています。
原因究明には、容器の設計の妥当性の確認、製造検査データの評価、追加試験などが含まれます。来年2月頃を目標に調査結果を報告する予定です。
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