</context> <raw_text>0 8時のNHKニュースです。今年の元日に起きた野党半島地震では、石川県内奈良町などで大規模な液状化の被害が出ました。この液状化の被害は富山県や新潟県でも確認され、今も各地で被災者の生活再建に影響が出ています。
このうち富山県は、強い揺れや液状化の影響による住宅の被害は今月25日時点で2万2500棟余りとしています。被災した富山県内の自治体では、液状化被害の再発を防ぐため、国の事業を活用して宅地と道路などが一体となった面的な地盤対策を検討しています。対策の実施に向けて地盤のボーリング調査などを進めていて、
地下水を汲み上げるなどして地下水の水位を下げる工法や、格子状に壁を地中に埋め込む工法などを検討しています。ただ、地盤調査などに時間がかかっていることから、工法の選定時期がずれ込んでいる自治体もあります。また、選定されたとしても対策を実施するには住民に経済的な負担が生じる可能性があるほか、
住民の同意も必要で、工事の完了にも数年はかかる見通しです。富山県内では富山市が今月、地下水位低下工法を実施する可能性が高いと住民に説明しましたが、実施には住民全員の同意が必要で、ポンプの維持管理費など、年間480万円の負担が住民側に求められるほか、
工事には最低でも5年程度はかかるとしていて、今後の合意形成が課題になっています。このほか高岡市は来年3月、射水市は来年3月から4月にかけての時期に工法案を住民に示す方針です。一方で氷見市となめり川市は時期は未定としていて、富山県内の被災地では地盤対策が完了するめどがまだ立っていません。
大切な住まいを液状化の被害からどう守るのか、被災者の生活再建に影響が出ています。国連のグテーレス事務総長は新年を前にビデオメッセージを公開し、地球温暖化の進行について「気候の崩壊が起きている」と強い危機感を示した上で、
「破滅への道から抜け出さなければならない」と述べ、各国に対して温室効果ガスの排出削減などに一致して取り組むよう呼びかけました。グテーレス事務総長は30日に公開したビデオメッセージの中で、今年について「希望を見出すのは困難だった」と振り返り、その要因として戦争や社会の分断などによる影響を上げました。
さらに、今年を含めたこの10年間は観測史上でも最も厳しい暑さの10年間だったとして、「まさに気候の崩壊がリアルタイムで起きている」と強い危機感を示しました。その上で「破滅への道から抜け出さなければならない。無駄にする時間はない」と述べ、各国に対して温室効果ガスの排出削減などに一致して取り組むよう呼びかけました。
地球温暖化をめぐっては、WMO(世界気象機関)が今年の世界の平均気温について観測史上最も高くなるとの見通しを示すなど、対策が急務となっています。一方、アメリカのトランプ次期大統領は地球温暖化対策の国際的な枠組みであるパリ協定から再び離脱するとみられていて、影響が懸念されています。
明日は大晦日です。各地では新しい年を迎える準備が進められています。岐阜県高山市の飛騨国分寺では、真冬の冷たい川に入って今年1年の穢れを落とすみそぎ神事が行われました。参加者たちは雪が30センチほど積もる中、水温4度の川に次々に入り、「えいえい」と気合を入れながら1年の穢れを落としていました。
石川県から参加した40代の男性は「2回目の参加ですが、今回の方が冷たくてきつかった。来年はいい年になると信じています」と話していました。この時間のニュース、山下誠がお伝えしました。8時5分になります。