日本放送ポッドキャステーション内田ゆきレポートプロム飯田浩二のオッケー工事アップ飯田浩二のオッケー工事アップ日本放送アナウンサーの内田ゆきですこの 4 月から金曜日を担当しております今回はポッドキャスト限定企画
内田裕樹レポート from 飯田浩二の OK!コージーアップとして 5 月 23 日の放送で紹介しました日本で初となる詐欺対策に特化した詐欺対策カンファレンスジャパン 2025 について番組の本編で紹介しきれなかった内容をレポートいたします今回取材しました詐欺対策カンファレンスジャパン 2025 とは
グローバルアンチスキャムアライアンス GASA グローバル詐欺対策連盟が開いた日本で初となる詐欺対策に特化した大規模な会合です詐欺は世界的にその件数が増えまして手口の巧妙化そして被害規模のいずれもが深刻さを増しています先進国、新興国問わず拡大していて例えば西アフリカの国ナイジェリアでは
簡単に稼ぐことができることから学校に行かずに詐欺師になれと親が子供に言うことが珍しくないと言います
こうした状況を受けまして今回グローバル詐欺対策連盟 主要スポンサーであるトレンドマイクロなどの企業と連携し日本で初となる詐欺対策に特化した大規模な会合 カンファレンスを 5 月 14 日の水曜日にグーグルの渋谷オフィスで開催しました私打ちたそちら取材してまいりました
この 1 日限定の会合では政府機関や法執行機関 関連団体学術機関の専門家に加えましてプラットフォームの事業者やサイバーセキュリティの企業 さらには様々な業界を代表するリーダーたちが一堂に会しました google からは副社長のクリスターなし そして世界各国の政府機関や法執行機関の担当者
日本からは警察庁の組織犯罪対策部の江口部長 ウイルスバスターを手掛けるトレンドマイクロから大三川副社長らが登壇しまして詐欺の最新動向それからプラットフォームに求められる責任 そして産官学の垣根を超えた連携戦略について議論を交わしていました
今回はこのカンファレンスでの登壇者の声も交えながら現在の詐欺の実態と詐欺根絶に向けて様々な機関が動く今私たちができることについてご紹介していきますまずは日本における詐欺被害の実情について警察庁組織犯罪対策部の江口有近さんの説明をお聞きください
まず詐欺については組織犯罪側から見ますと現金なり資産を直接的に得るという意味で非常にミリットが大きい犯罪ということなんだろうというふうに思います日本ではこれは
特殊詐欺ということで元々の電話を利用したですね詐欺が 20 年ほど前から増えてきたというところで政府を挙げて取り組んできたところであります最近はですね SNS なども併用しながらですね画像大砲場の画像を送るとかですね
そんなことまでしながら行われているところでございますがこの電話利用型の特殊詐欺についても急激に被害額が増えてきているというところでございます
この勢いは今年も続いているというところで非常に危機感を覚えているということで被害額は昨年で 721 億兆ということになっているところであります SNS を利用した投資詐欺ロマンス詐欺でありますおととしから急速に増え出しておりまして桁が変わってきたというところでございます
昨年 1 年間での被害額は 1200 億を超えたということでありまして先ほどの特殊詐欺と合わせますと 2000 億近くが日本国民が被害に遭ったというところであります
詐欺被害は年々増加傾向にあります 一昔前ですと高齢者が狙われやすいというイメージがありましたが現在はネット上でのやり取りや決済などに慣れている 私もそうですが若い世代 20 代から 30 代なども狙われやすくなっているそうです
またこの増加傾向に拍車をかけるのが詐欺の進化です 詐欺の進化は身近な存在になってきた ai の進化と連携していると見られていますこれまでの詐欺と ai が進化してからの詐欺の手口 この変化について語るトレンドマイクロ大三河秋彦副社長の音声をお聞きください
人間がソーシャルネットワーク上で 友達関係どうなっているのかなどんな言葉を使っているのか どういうふうにやっているのかどういう趣味思考かなと考えてやっていたという世界からどんどん AI によってディープフェイクも出ましたテキストだけではない世界での訴えられる接点が増えたわけです
それによってまさに入り口がテキストであったりそういったものの世界からその目で見たり感じたりそういうことで互換に訴えるような詐欺の入り口というものに変化していったということで非常に巧妙化もされましたしターゲットの拡大も一般のユーザーも含めて巻き込まれてきているということ有名人だけではないまさに国でもない個人そのものが狙われている世界
詐欺の入り口騙す相手と詐欺師が接触するときは SNS とか電話とかインターネットのサイトメールなどでやり取りをしますがこれまでは AI が出てくるまでは相手を分析した上で人が人になりすましてお金を騙し取ってきました例えば子供や孫になりすますオレオレ詐欺それから警察になりすましての詐欺などですしかし現在は
AI が人になりすましてお金を騙し取っています文章も音声も画像も動画も AI が作ってなりすませる時代になってしまいました AI がそういった五感に訴えて詐欺をする時代だと尾身川さんは言います
実際にこの AI が作る動画や画像 ディープフェイクと言われるものがあるんですがこれを使って香港で多国籍企業に勤務する会計担当者がですねビデオ会議で最高財務責任者 CFO を装った相手に騙されまして
合わせて 2 億香港ドル日本円にしておよそ 38 億円を詐欺グループに送信してしまうという事件があったなど実例もこれありますこうした AI が人になりすます詐欺の対抗策として AI のディープフェイクによるなりすましなどを見抜く詐欺対策に特化したスマホ向けアプリトレンドマイクロ詐欺バスターなどの紹介がカンファレンスで行われていました
詐欺は人対人から人対 AI そしてそのうち AI 対 AI になっていくまさに過渡期にありますさてこのようにですね世界の高度な詐欺手口と対策についてカンファレンスの中では話し合われていたんですが私内田が驚いたのは詐欺の報告情報を集めることが難しいと世界各国の詐欺対策のプロフェッショナルが共通意識を持っているということでした
トレンドマイクロの 2025 年 3 月に実施したアンケートによりますと日本の全世代で詐欺に遭遇詐欺かもしれないメッセージやサイトを見かけたことのある人の割合は 6 割強という結果でしたそして何らかの詐欺に遭遇した人のうち実際に被害にあった人の割合は 3 割強という結果が出ていますこれはもう身近に詐欺が潜んでいてそして誰でも詐欺の被害に遭う可能性があるということを示しています
これだけ詐欺が蔓延してそして手口が巧妙化進化を遂げている中で新たな対策をしていくにはその詐欺の手口それから被害金額などの実態把握が重要になりますがその実態把握の中心となる被害者からの報告が世界各国なかなか集まらないとされています
日本の詐欺被害の報告に関する実態についてトレンドマイクロ松谷慎吾さんはこのように語っています被害の潜在化グローバルでもあまり報告されないということが課題というのがありまして国内でも同じように 31.5%が報告も相談もしないという結果ですね注目していただきたいのはですねなぜ報告しなかったっていうのは解決できないと思ったから
これは多分報告窓口の対応能力を示していかないといけないということとあと詐欺被害に遭ったことを知られたくなかったというちょっと恥ずかしいという思いはもしかしたらあるのかもしれないんですけどもそういう項目こういうユーザーの報告というのは実態把握に極めて重要だと思っていますですのでこの数値からユーザーの啓蒙だったりとかより相談しやすい窓口というのを作っていくあるいはそれは一つではなくて年代がかなり
幅広なので年代別により相談しやすいということを他組織で作っていくということが重要になるのかなと思います世界的にも詐欺被害は報告割合が低くこれが問題とされているそうです新興国などではそもそも詐欺の被害にあったということを認識していない人も多いといいます
報告することでまずは自ら自分の被害の解決につながる可能性があるというだけでなく次の被害を減らす一助になるということなので簡単に報告できる社会的な仕組みの整備が今後重要性を増してきます
現在日本では各都道府県警察の相談窓口で報告できるほか 電話でシャープ 9110 シャープ 9110 にかけますと相談窓口に電話がつながります少しの金額小額の被害の相談も問題ありません また被害を受けると同様の手口で繰り返し狙われるリスクもあります
被害の可能性を感じた場合は周囲の身近な人家族や友人などに相談することが望ましい ということも言われていました詐欺は被害者の財産だけでなくその人の人生未来をも奪いかねません 詐欺が進化している今今回のカンファレンスに参加していた企業団体をはじめとする対策のプロフェッショナルが日夜 詐欺の撲滅に向けて取り組んでいます
もし万が一お聞きのあなたが詐欺被害にあってしまった場合しっかりと窓口への報告そして周囲の人へ相談することが対策を進化させ私たち自身を守ることにつながると改めて意識していただければ幸いですポッドキャスト配信限定内田有紀レポート from 飯田浩二の OK 工事アップ
今回は詐欺対策カンファレンスジャパン 2025 を取材しました今後も様々な取材を行っていきますので飯田康二の OK!康二アップ本編と合わせてぜひお聞きくださいここまでのお相手日本放送アナウンサーの内田雄貴でした