8 時の NHK ニュースです今年 1 月に羽田空港で起きた航空機同士の衝突事故を受け空港で活動する消防が新たな対策に乗り出すことが分かりました
今年 1 月の事故では海上保安庁の航空機と日本航空の旅客機が衝突して炎上し羽田にある国直轄の空港消防と東京消防庁が消火活動に当たりましたが双方の機体が全焼しました今回の日本航空の機体エアバス A350 型機は炭素繊維を使った複合材が多くの部分に使用された新型のもので
こうした旅客機が全焼した初めてのケースでした国土交通省によりますと炭素繊維が使われた機体は燃えにくいものの燃えた場合は多くの粉塵が出るほか火が消えにくいとみられるということで事故後に映像などを確認したところ燃え方が事前の情報と一致したため大量の粉塵が発生した可能性が高いと判断したということです
さらに消火活動に当たった空港消防の隊員 12 人に聞き取り調査を行ったところ 4 人が活動後に頭痛や喉の痛みといった症状が出たと訴えたということです頭痛などの症状と炭素繊維との関係はわかっていません こうしたことを受け各地の空港では
顔をマスクで覆い背負ったボンベから送られてくる空気を吸う空気呼吸器の運用が始まっているほか国土交通省は今後全国の空港で活動する消防の内部規定に航空機の消火に当たる際は空気呼吸器の装着を推奨するという内容を盛り込む方針です今後炭素繊維が使われた機体が主流になるのに対応する狙いがあるということです
各地の空港には機体の中に入って救助活動をするときのための空気呼吸器がすでに配備されていますが使用できる時間が 15 分ほどと短いため内部規定を改めるのに合わせて 30 分以上使える大型の呼吸器の配備を検討しています次に
非常改憲をめぐり韓国のユンソン・ニョル大統領の弾劾を求める議案が国会で可決されてからきょうで 1 週間となります弾劾が妥当かどうかを判断する憲法裁判所の手続きと警察などの捜査が進められていますがユン大統領は関係機関からの要請に応じておらず韓国メディアは時間稼ぎをしているとの見方を伝えています
韓国のユンソンニョル大統領の弾劾を求める議案が国会で可決されてから 1 週間が経ちましたが首都ソウルの中心部では弾劾に賛成する人たちと反対する人たちの双方が大規模な集会を開くなど混乱が続いています一方ユン大統領の弾劾が妥当かどうかを判断する憲法裁判所は
今月 27 日に初めての弁論準備手続きを行い弾劾裁判が始まる予定となっていますこれに先立ち憲法裁判所はユン大統領に対し裁判への出席や答弁書の提出などを求める文書を送っていますが韓国メディアによりますとこれまでのところ大統領側は受け取りを拒否しているということです
またユン大統領をめぐる捜査を進めている警察などの合同捜査本部からの出頭要請にも応じていませんこうした対応について複数のメディアは時間稼ぎをしているとの見方を伝えていてこのうち有力誌の東亜日報は
激しい対立が続いてきた最大野党の代表への最高裁判所の判決が来年 5 月にも言い渡される可能性などを念頭に置いているとしています大統領側の弁護士は遠くない時期に立場を表明すると説明しており引き続きユン大統領の対応が焦点となっていますこの時間のニュース小野拓司でした 8 時 5 分になります